てつどう

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2011年4月11日

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die Alternativeroute (3)

イメージ 1
Nikon D90 / AF-S DX Nikkor 16-85mm F3.5-5.6 ED VR


唐突ですが、鉄道模型には、3つの基本的な要素があります

・レール
・車両
・電源装置

その要素に「電源装置」が含まれていることに思い当たった時
実はこの原則は、リニア新幹線でこそ、考慮に資するべきかもしれない・・・と

「電力不足て列車が止まる」 という事態を、震災前は想像すらしていませんでした
ただ、「電力」こそが、首都圏におけるあらゆる経済活動の制約要因になった今
それは遠からず、リニア新幹線の事業計画も波及するのではないか・・・と



JR東海に多くの電力を供給している中部電力は
静岡県御前崎の浜岡原発に、5基の原子炉を抱えています

駿河湾・遠州灘に面し、東海地震では大きな津波の到達も予想され
直下に活断層の存在も指摘されている浜岡原発
今回の福島第一原発の事故を受け、全国にある50余基の中でも
早急に手を打たなければならない原子炉の筆頭と考えます

古い2基の原子炉は既に停止していますが、3基が稼働中です。
6号機の建設計画も、地元では容認されない可能性が高まったと思われます



リニア新幹線を 東京-名古屋間で営業するには
試算にもよりますが、原発3基分に相当する安定した電力が必須と云われています
稼働中の原子炉が停止し、新規の増設も認められないとなると・・・

他の地域から、安定した電力を工面しなくてはなりませんが
関東地方に、当然そのような余裕はありませんし
既に原発依存率が5割の関西電力管内からも、協力を得るのは難しいでしょう
中部地方に、原発3基分に相当する電源を、新たに開発する余地があるとも思えません

脱原発の気運の高まりも予想される今後
多くの電力を消費するリニア新幹線には、逆風が吹くのではないでしょうか
この時期に、JR東海の「リニア・鉄道館」が開業したのは、皮肉な話ですが…


   *   *   *


もし日本の社会が、真剣に「自然エネルギー」への転換を図ろうとするなら
人口や産業基盤の一極集中を解消することが、その前提になると考えます
風力にせよ、太陽光にせよ、その土地で賄える電力には限りがあります
その土地で抱えることができる人口や産業の規模にも、自ずと制約が生じてくるでしょう

基本的に、電力は 「貯める」ことが出来ませんが
遠隔地へ「送る」 にも、ロスが生じるからです



3月11日(金)は、東京都心に通勤・通学する多くの方が帰宅困難となり
週明け以降も、公共交通機関の運行規模の縮小は続きました

ただ、そのような通勤事情の中、ITを活用した在宅勤務を奨励したり
リスクマネージメントの観点から、人を集める会議やセミナーを極力避けたり
そういった企業各自の対応も垣間見られました

「多くの人が、毎日ひとつの場所で顔を突き合わせて業務を行う」
現状の就業スタイルの必要性や妥当性に、疑問を抱かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

「光の道構想」を提唱するソフトバンクの孫正義氏が
このタイミングで、100億円の私財を寄付すると発表したことには
被災地救援の志に留まらない、深い意味があるような気もします



もし、このような時代趨勢が、小生の誤認でなければ
東京-名古屋間の旅客輸送にしか役立たないインフラに
膨大な社会資源・そして貴重な電力を投入する必然性は
今後、益々希薄になるような気がします

リニア新幹線計画を凍結するには、大手ゼネコン・重電メーカーなどの協力企業
沿線自治体、大株主や出資企業への説明と理解が必要でしょうし
リニア事業の為に採用した、多くの社員の処遇も考えなければならないでしょう

ただ関係各方面へ、穏便に「計画凍結」を切り出せるのは、今が最初で最後の機会かもしれませんし
リニア新幹線の凍結で生じる余力を、東海道新幹線や東海道本線の耐震補強や設備更新に投入する
と発表すれば、JR東海という企業のイメージや信用力は、決して損なわれないと思います

以上、経営に疎い素人の考えに過ぎないのですけれど・・・

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