てつどう

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鉄道模型など

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1/150 スケールの世界に展開する、ささやかな物語
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鉄道模型撮影の研究 〜 おわりに

イメージ 1


「被写界深度」を主なキーワードに、延べ3本の記事にわたって、
鉄道模型ジオラマの撮影について、小生なりの考えを綴ってみました。

「鉄道模型の撮り方」に関しては、実は以前にも
今回と同じような主旨の記事を綴ったことがありました。
カメラの扱い方や、デジタル写真の基本的な理論については
〔1/150 の世界〕を撮る中で勉強したことが少なくありません。
その頃、身に付けた知識や考え方は、(良くも悪くも)現在の小生の傾向に反映されています。



イメージ 7


ただその後、GRD2 のような単焦点カメラや、Nikon D90 という一眼レフ機を経験したことで・・・
また、多くの方の写真作品や、その取り組みを拝見する中で・・・
新たに気付いたり、教わったり、体系化された事柄もありました。

今回は、「鉄道模型趣味」という枠に捉われず
広く、写真/カメラを趣味とされている方にも読んで頂けるように、
そして、小生自身の知識を整理する意味でも、改めて記事にまとめてみた次第です。



イメージ 2


さて、今回の一連の記事を綴ってみようと思い立ったきっかけは
拙ブログに寄せて頂いた、夏風さんからのコメント でした。
御自身が製作している鉄道模型ジオラマを、ブログで発表なさりたい・・・
そのために、より実感的な写真をお撮りになりたい・・・とのことでした。
僭越ながら、この場を借りて、ご紹介させて頂きます。



小生自身は、もう久しく鉄道模型ジオラマを撮っておりませんし
今後も、本格的に "1/150 の世界" に向き合うことは無いかもしれません。
ですが、小生のささやかな経験を活かして下さる方が、
もし、1人でもいらっしゃるのであれば、何かしらのお役に立ちたい・・・
そのような一念で、綴ってみた次第です。



イメージ 3


鉄道模型ジオラマの写真は、実は非常に手間がかかります。
もちろん、それはどのようなジャンルの写真でも同じことでしょうし、
そもそも、本人が好きで取り組んでいることではあるのですが・・・

ただ、この趣味を題材とした作品を発表されている方々は、
ある種のサービス精神と申しますか
鉄道模型の魅力を伝えたい・皆さんに楽しんでもらいたいという、
ほんとうに純粋な動機で、日々活動されている・・・
そういう方が、少なくないような気がするのです。



イメージ 4


モチーフとなる現場を取材し、途方もない時間をかけてジオラマや車両を製作し、
絵コンテを練ってシーンを再現し、息を凝らしてようやく1枚の写真を撮る・・・
(細やかなレタッチが必要になることも多々あります)

小生の場合は、専ら「撮らせていただくだけ」でしたが、
それでも、1つのシーンを撮影し、1枚の画を仕上げるには、
相当な時間と労力が必要でした。



イメージ 5


ですから、もし、ブログやホームページのような場で、
「これは素晴らしい!」・・・と思えるようなジオラマ作品を目にされたら
どうか ROMを決め込まないで、製作された方に、温かい応援の言葉を伝えてほしいのです。
専門的なコメントでなくとも、ごく短い感想でも構わないと思います。
「あなたの作品を楽しみにしています」・・・という、率直な気持ちが
その方のジオラマ世界を育ててゆく力になる / 新たなモチベーションになる・・・
小生には、このように思われてなりません。

                                    .

イメージ 6


このたびの一連の記事に添えた作例は、以前、次のお店で撮らせていただいた画像を、再編集したものです

豊橋Nゲージ天国さん  ログテンホビーさん  ポポンデッタ秋葉原店さん
「和」鉄道模型さん   日本ぴょん太鉄道さん    

記事編集の都合上、すべての画像にクレジットを添えることができませんでした。
ここにお詫び申し上げます。


また、長文の記事と、拙い画像の数々を、
辛抱強く閲覧して下さり、どうもありがとうございました。

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フォーカスのはなし

被写界深度が深く、手前から奥までピントを合わせやすい 「コンパクトデジカメ」 は
ジオラマの世界を実感的に表現する上で、有利なアイテムではあるのですが
極めて近い地点に被写体が置かれた場合、最小まで絞り込んでもパンフォーカスは実現せず
どうしても、ピントのボケた領域が生じてしまいます。

ちなみに、鉄道模型誌のお仕事にも携わっておられる、鉄道写真家の金盛正樹さんは
F値の極めて大きなレンズを自作したり、画像加工の技術を駆使するなどして
デジタル一眼レフ機でありながら、パンフォーカスに近い世界を表現されているようです。
ただ、一般のユーザーには、いずれも技術的に容易とは言えません。


ですが、「ボケ」を積極的に活かすのも、写真の醍醐味のひとつです。
以下は、敢えて主題からピントを外した(アウトフォーカスさせた)作例です。


http://img.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/15/e1/kiha58_1523/folder/924743/img_924743_28571517_1?1275120087

Caplio GX8 / ricoh

フォーカスは、手前の信号灯に合わせていますが
奥に佇む国鉄形気動車のぼんやりした明かりが、情緒的なムードを漂わせています
フォーカスポイントが非常に近い場合、被写界深度が浅くなる性質を、逆手に取ったものです




イメージ 1

Caplio GX100 / ricoh (画像をクリックすると 拡大してご覧いただけます)

主題はあくまでも、乗客(積み荷?)の「ドコモダケ」ですが
それより少しだけ手前の、「トラ」 の文字にフォーカスを合わせたことで
ドコモダケの輪郭がぼやけ、キノコらしいヌメヌメ感が演出されました。


   *   *   *


以上、アウトフォーカスを活かした作例をご覧頂きましたが
実際の撮影において、デジタルカメラの小さな液晶画面では、

・フォーカスがどの地点に合っているのか?
・イメージ通りのピント / ボケが得られたのか?

これらの判断が難しいと感じることがあります。


露出(明るさ)や、コントラスト(明暗のメリハリ)、ホワイトバランス(色あい)といった要素は
RAW現像を活用することによって、撮影後でも或る程度柔軟に調整することが可能ですが
ピントの位置やボケ具合に関しては、パソコンで展開してみるまで、その成否は判りません

そこで、フォーカスプラケット という手法を用います。
ジオラマとカメラのセッティングが終わったら、まず、オートフォーカスで1枚撮り
次いで、マニュアルフォーカスに切り替え
フォーカス位置を、前後に少しずつずらしながら、数枚収めておきます。

シャッターチャンスの制約に縛られず、幾らでも枚数を撮れるのは、ジオラマ撮影ならではの利点です。


イメージ 2

Caplio GX8 / ricoh (画像をクリックすると 拡大してご覧いただけます)


昨日の記事で、
「複数の被写体を提示する場合、カメラから等距離に配置する」と述べましたが、
そのような「水平の展開/ヨコの絵作り」では、「場面の奥行き感」 が乏しくなってしまいます。

被写界深度との兼ね合いが厳しくなることは承知の上で、
主たる役者たちを、あえて「手前から奥へ」配置すること・・・
黒澤明監督が好んで採り入れた 「タテの絵作り」は
鉄道模型ジオラマの撮影でも、取り組んでみる価値があるように思われます。

その際、「フォーカスブラケット」 という手法は
被写界深度の微妙なコントロールを実現する上で
有効なアシストになると考えています。

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レタッチのはなし

前項では、被写界深度を規定する 「4つの要素」 について述べましたが、
近接撮影では、被写界深度がどうしても浅くなってしまいがちでした。

ですから、前後に長く伸びる「鉄道模型の編成」を、間近で撮ろうとする場合
たとえコンパクトデジカメの広角側を用いて、精一杯絞り込んだとしても、
列車の先頭から後尾まで、被写界深度の中に収めることは難しくなります。

そこで、少し目先を変えてみることにします。
フォーカスポイントが遠くなれば、被写界深度は拡がるのですから
カメラの位置を、列車から遠ざければよいのです。


http://img.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/15/e1/kiha58_1523/folder/924743/img_924743_28571517_0?1275100722

↑ というわけで、カメラを遠ざけてみましたが、これではションボリですよね。 (-_-)...

ですが、デジタル画像では、容易に「トリミング(切り落とし)」を実行できます。
(いわゆる "デジタルズーム" と、行っていることは同じです)

ここでは、4辺にトリミングをかけた後
さらに [セピア化 / 増感 / 縁取り] といったレタッチ(画像加工)を施してみました ↓


イメージ 1

Caplio GX8 / RICOH, manual mode / 4:3 normal
f:5.8-17.4mm , 7.2mm (35mm), F:8.8 ,Tv:1/1.3sec ,ISO:64, WB:cloudy
editored by GIMP 2.4:crop, desaturation, sepia-type stained,
layer-manipulation, re-size 40%, frame, 212kb
〔豊橋Nゲージ天国にて / 画像をクリックすると、拡大してご覧いただけます ↑〕



光学ズームでクローズアップすると、被写界深度は狭くなってしまいますが
デジタルズームによる拡大の場合、被写界深度に影響はありません。

ただ、先頭の機関車と、後尾の貨車を見比べたとき
「見た目の大きさの違い」という観点では、いまひとつメリハリがありません。
残念ながら、パース(遠近感)が希薄になっていると言えそうです。

「パンフォーカス」を得やすい代わりに、「豊かな遠近表現」では劣る・・・
あたかも、APS-C機(DX-format)のような画になってしまうのが、
「4辺のトリミング」(デジタルズーム)という方法の難点だと考えています。


   *   *   *


この作例では、後でトリミングをかけることを前提に、撮影を行った訳ですが、
そもそも、デジタル画像のレタッチについては、賛否両論あるかと思われます。

後でレタッチをせずに済むよう、撮影時に細心の注意を払うことは、大切だと思います。
ですが、セッティング・撮影の段階において、最大限の工夫・努力を払った上で、
RAW現像やレタッチといった「パソコン上での作業」 によって、
作品がさらに向上する余地が残されているのであれば、
積極的にこれらの作業を行っても良いのではないか?・・・と、小生は考えています。

もちろん、不用意な/過剰なレタッチ作業によって、
画像に本来備わっていたはずの、自然なトーンや色調、質感といった要素が、
容易に損なわれてしまうことには、留意しておかなければならないでしょう。

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被写界深度のはなし

イメージ 1

Nikon D90 / AF Nikkor 28mm F2.8D
manual mode, pic.neutral, act-D-lighting: normal
ISO:200, f:28mm, F:4.0, Tv:1/250sec, WB:5260K
editored by GIMP 2.4:re-size 13%, frame, 195kb



元々小生は、鉄道模型ジオラマを撮りたくて、写真の真似事を始めました。
本稿は、特にそのような趣味をお持ちの方のために
「被写界深度」というテーマで、思い当たることを綴ってみたものです。



写真において、ピントが合う範囲(帯域)を、「被写界深度」と呼びます。
被写界深度を規定する条件は、4つあるとされています。

1. 〔レンズの絞り値〕・・・絞り込むほど、被写界深度は深い(広い)
2. 〔レンズの焦点距離〕・・・広角寄りほど、被写界深度は深い
3. 〔被写体までの距離〕・・・ピントが遠いほど、被写界深度は深い
4. 〔撮像素子のサイズ〕・・・撮像素子が小さいほど、被写界深度は深い

ですから、一般のユーザーが、「とにかく被写界深度を稼ぐ」ことを最優先させるのであれば、
「広角撮影のできるコンパクトデジカメで、絞りを利かせ、極端に被写体に寄らない」
という戦略が、被写界深度の法則から導き出されます。

小生が鉄道模型ジオラマ撮影を始めた当時(つまり、このブログを始めた頃)
「絞り値を任意にコントロールできるコンパクトデジカメ」といえば
ricoh の Caplio GX8 か、canon の powershot G6 くらいしか選択肢がありませんでした。

最近は、マニュアル撮影可能なコンパクトデジカメのラインナップも充実し
ricoh の GX-200 や、canon の powershot S90, Panasonic の DMC-LX3 など
3年〜4年ほど前に比べ、選択肢は増えているように思われます。

もちろん、D-LUX4 でも構いませんが、Leicaロゴの有無は、残念ながら写真の良し悪しに反映されません。
また、GR DIGITAL や sigma の DP1/DP2 など、単焦点カメラも、
鉄道模型ジオラマの撮影には、あまりお勧めできません。


   *   *   *


さて、被写界深度は、フォーカスを合わせた位置(ピントの芯)を基準として、
[手前側1:奥側2]の比率で形成されます。

ですから、「限られた被写界深度を効率よく活用する」・・・という観点では
表現したいエリアの中央より、カメラに近い手前側にフォーカスを合わせるとよいことになります。

例えば、団体旅行や卒業式、同窓会などで、4段のひな段に並んで集合写真を撮る場合も
全体の中心となる「2-3列目の間」ではなく、それより少し前の 2列目の人にフォーカスを合わせるのが
「被写界深度」という観点では、理に適っていることになりまます。



もうひとつ、ジオラマ撮影において重要と思われる概念に、「ピント面」というものがあります。
最良のピントを得られる場所は、カメラを中心に、だいたい円弧を描くような帯域に分布します。

ですから、1枚の写真・1つのシーンにおいて、車両・建物・フィギュアなど、
キーポイントとなる複数の被写体を、ボカさずに提示すること・・・を重視するのであれば
これらの被写体が、レンズから等距離に分布するように配置すること・・・
あるいは、そのような位置関係が実現するように、カメラを据えるポジション/アングルを考慮するのが
上策ということになります。

例えば、「全校生徒の集合写真」 において
カメラマンが、校舎の高い所から見下ろすようにして撮ることが、少なくないと思うのですが、
これは 「全員の顔が隠れないようにする」 だけでなく
「最前列から最後尾の生徒まで、カメラとの距離を、できるだけ均等にする」・・・という意味でも
やはり、理にかなったポジション/アングル・・・と言えそうです。



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das kleinste Depot

イメージ 1

Nikon D90 / AF-S DX Nikkor 16-85mm F3.5-5.6 ED VR 



KATO社のE651系・スーパーひたち
実物の 「スーパーひたち」 と同じく、ほぼ20年もののNゲージ車両ですが、
台車の金属接点を磨き直せば、室内灯や前照灯もつきますし、動力車も滑らかに駆動します。
所詮は安物のプラスチック模型ですが、KATO製品の完成度は高いと思います。

   *   *   *

花や静物などを、浅い被写界深度の中で撮る場合は、
magnifying eyepiece DK-21M をファインダーに装着するのですが、
それでも, Nゲージ車両の電光表示板は非常に細かく、
ファインダーでのピント合わせは困難を極めたため
ライブビュー液晶上で拡大表示させながら、ピント合わせを行いました。

ちなみに、AF-S DX Nikkor 16-85mm の最短撮影距離(撮像素子面からフォーカスポイントまでの距離)は、
テレ端で公称38cm とされていますが、マニュアルフォーカスに切り替えたところ、
およそ35cm まで寄せることができました。

F10まで絞っているものの、接写の限界ゆえ、被写界深度は極めて浅くなっています。
カメラの位置が5ミリずれれば、像がボケてしまうほどの厳しさです。
D90 による撮影では、初めて三脚を併用してみました。
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