無題
妖精の森 463
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「そうだ!思い出した、」達之助が叫んだ、「彼女だよ、彼女だ。」
「まったく、いきなり変な声を出したとおもっら、『彼女』だなんて。こんなところで突
拍子もなく昔の恋人の事を思い出さないで。」
「いいじゃないか、君だってロシアにいた時、恋人がいただろう。」
「あ、そ、それはないしょです、」ゲルマンが言った。
「ゲルマン、何をいったの!」
「いや、その、ごめん、おれたちをかばって逃がしてくれた・・・・の事を言っただけだ
よ。彼はほんとうに立派だった。いっしょに日本へ行かないかっていったんだけど来なか
った。彼は白軍としてどこまでも戦うといっていた。」
「私は彼女と理性的な恋をしただけだ。途中で分かれてしまった。それに君と知り合う前
の事だ。」
「そうなの、ごめ
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