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『やんすけとやんすけとやんすけと」永井 鱗太郎 原作 梶山 俊夫 絵・文 ミキハウス
何気なくこの本を手にした時は、普通の昔話の絵本だろうと思った。
読んでみて驚いた。これは、今まで読んだどの昔話とも違う!!いや、私が知らないだけかもしれないけど。
前半はまぁ普通に昔話の展開になっている。
きこりのおとうがかりうどからきつねをたすけてやる。そしてお礼にふしぎなつぼをもらう。
ね、ここまではよくある話の流れでしょ。
このふしぎなツボは中に何か入れるとたくさんになって出てくるという代物。
ためしに一本のゆりの花を入れると噴水のように花がふきだしてくる。
そこへ息子のやんすけがお弁当を持ってやって来る。おむすびは一つしかないのではんぶんこして食べようというが、つぼに入れるとあらふしぎ。ころころころころ食べきれないほどのおむすびが後から後からころがり出てくる。
これももしかしたらあるかもしれない、が、この話のすごいのはここから。
食べきれないおむすびを前にやんすけのとった方法は…
この後はぜひ本を手にとって見て欲しい。
よくある昔話ならきっとこの中にお金とか、米とかを入れてお金持ちになってめでたしめでたし。になりそうでしょ。それはもちろんそれでいいんです。いいことをすればいいことが起こる、悪いことをすれば報いがあるよ、ということをきちんと伝えるのが昔話というものですから。
でも、私はこの本のような終わり方すごく好きだなぁ。たからものをもらってそれに頼って幸せになるのではなく、やんすけのやったような問題の解決の仕方。いいと思うなぁ。
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