やっとありつけた鰻
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火曜日に日本に着いてから、今度こそうなぎを食べようと鰻屋を探していた。ところが全く見つからないのである。昨晩など自転車で1時間ほどぐるぐる探し回って結局見つからなかった。 そして今朝用事で駅のほうへ向かって自転車を走らせていたら「うなぎ」の看板が目に入ってきた。よっし見つけた!と目星を付け、用事を済ませアパートへ一旦戻り、うなぎを食べにはるばる(?)またもとの道を辿って行った。心はかなり弾んでいる。店に前に自転車を止め、引き戸をガラガラと開くと誰もいない。「ごめんください」と言うが返事はない。もう一度声を大きくして「ごめんくださーい!」と言うと中から女将さんが出てきた。営業中か聞くと本当はやっていないが入ってもいいと言う。念のため「うなぎありますか?」と聞くと、はい、という返事だったので、早速カウンター席へ座った。 お茶を持ってきた女将さんが、最近特に昼はお客さんがほとんどなく開店休業で仕込みに時間を費やしているとのことであった。私のためにわざわざ開けてくれたことに礼を言い、うな重を注文した。 しばらくして待望のうな重が目の前に運ばれてきた。蓋を開けるとたれが光ったうなぎがごはんに載っている。お吸い物でまず胃袋を温め、さあうなぎを戴く。 箸で切ると身は柔らかいがばらばらにはならない。皮も柔らかく簡単に切れた。そしてご飯と共に口の中へ。あー至福。。この味、この香り。うなぎの蒲焼には脳のアルファー波を導き出す要素が絶対に詰まっている。 食べ終わる頃、女将さんがみかんをたくさん入れた袋を持ってきた。「これうちでたくさん取れたから差し上げます」と言う。なんて親切なんだろう。礼を言い、食べ終わった後少しご主人と女将さんとおしゃべりをして店を出ようと思ったら外は雨が降っている。女将さんが「ボロ傘でよろしければお持ち下さい」と言って立派な傘を貸してくれた。また前を通った時に店の前に置いておけばよい、と言う。最初は遠慮したのだが、結局借りることにした。そして雨は思ったより激しく降っていたので大変助かった。 今女将さんにいただいたみかんを食べながらこれを書いている。今朝マナーの悪いドライバーに2度轢殺されそうになって感じた嫌な思いがすっかり相殺された。人生ってうまい具合にバランスが取れているものである。 店の名前:小比木寿司(TEL0276-46-2818、群馬県太田市飯塚町2060)
食べたもの:うな重並(1680円、お吸い物・お新香付) |







