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この漫画は処分しようと思っていたのだが、読みふけってしまった(・・)
『週刊プレイボーイ』に連載されていた漫画であり、アダルトな内容であるが、
そんな事よりも私はこの漫画の中のゆったりとした時間の流れにうっとりとしてしまった(*^^*)
以前、読んだ時は性的な部分が目について仕方なかったのだが、
今回読み直してみて全く評価が変わった(・・)
本宮ひろ志の描く漫画の男性は、ほとんど一人称が「俺」なのであるが、
この漫画の主人公、安田一平の一人称はほとんど「僕」であり、
関係を持った女性であっても語尾が「です」「ます」であったりする(^^)
彼が話をする時の表情から、ゆったりとした穏やかな口調である事が感じられる(^^)
本宮漫画の中では、安田一平は好みの主人公ではなかったのだが、
今になって彼の穏やかな表情にうっとりと見とれて癒されてしまった(*^^*)
『俺の空』は続編がいくつか描かれているが、私が好きなのは一番最初の『俺の空』である。
この当時の本宮ひろ志の表情の描き方が一番繊細だからである(・・)
作家の絵には「旬」がある(・・)
荒削り過ぎても、洗練されすぎても読みづらい(・・;)
両方がちょうど合致した時期というものがあるのだ。
私が持っている漫画の中で処分するか否かの境界はそこにある(・・)
一番最初の『俺の空』を描いた当時の本宮ひろ志は、
いい感じの読み切りも多く描いている(^^)
『俺の空』を読みながら、フッと思い出したのは、
『春雷』という「夕鶴」をモチーフにした読み切りである(*^^*)
安田一平は、他の本宮漫画の主人公達と違って、お金持ちで育ちのいい一人息子なので、
お金も時間もふんだんにあり、すこぶる余裕が感じられる。
その象徴が丁寧な言葉遣いや余裕の感じられる態度なのだと思う(・・)
一平は思い悩んでも人にギスギスした感情をぶつける事はない(・・)
悩んでいても穏やかに相手に接するだけの余裕があるからだ(・・)
「何も考えていない」とか「気にしない」から余裕があるのではなく、
安田一平の中の時間はゆっくりと穏やかに流れているからである(*^^*)
『俺の空 三四郎編』で
「人はなぜゆっくり歩もうとしないのか」
というような事が和尚さんの口から語られるが、この漫画が連載された当時、
バブルがはじけたばかりの平成4年だった事は驚きである(・・;)
まるで今現在の社会に対して警告を発するかのようなセリフである(・・;)
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