魔界転生(1981)
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深作欣二監督
キャスト 沢田研二 千葉真一 若山富三郎 佳那晃子 緒形拳 室田日出男 真田広之 丹波哲郎 神崎愛 この映画を鑑賞するのは二度目。 初めて観たのはだいぶ前の深夜放送で。そのときは、「なぁんだ。今日の映画は古臭い時代劇かぁ」とガッカリしながらただ流していたのですが、途中途中TVに目をやると、普通の時代劇っぽくないし、「なんだコレわぁ!」と、思わず見入ってしまったんですよね。
後で調べてみたら、私が大好きな深作監督の作品だった。
深作監督作品自体は、それほど鑑賞本数はこなしていないのだけど、久しぶりにこの映画が観たくなってレンタしちゃいました。(めっちゃマニアックかなw)
古いと言っても作品を漂う感性みたいなものはとても新しいと感じる作品で、個人的には深作監督作品の中でも傑作だと思っています。
角川映画というと私的にはあまり良いイメージが無いのですが(というか面白くないアイドル映画)、この漫画みたいな設定(というかRPGに近い)の作品を、有名な俳優陣が「ガチで」演じているところがまたポイント高め。
「ベタ」としても「ネタ」としても十分鑑賞に堪えうる作品だと思っています。
主演の柳生十兵衛役に千葉真一、そして敵役の天草四郎役に沢田研二という、私的にリアルタイムな俳優でもない為、あまり魅力的でもない配役も、世代を超えると全然印象が違ってくるんでしょう。
千葉真一はキル・ビルにも登場していたから少し調べてみたのだけど、ナント!日本のアクション界に革命をもたらした名優だったとか。真田広之なんかは現在ハリウッド進出を果たしている「大物」なのですが、真田さんがめっちゃ若いことを考慮すれば、「古き良き邦画」時代の名作なのかも知れません。
ストーリーは天草四郎による島原の乱という史実に基づいて構成されているのですが、その天草四郎が「デウス」から「ベルゼベブ」に転んで(信仰を変えて)徳川治世の破壊をもくろむという話(いわゆるファンタジー)を主軸に、当時実在した名だたる剣豪を「魔界転生」させ、柳生十兵衛と闘わせるという、これぞ古典アクションファンタジーまたはホラー(?)という「剣活劇」も加えた欲張りなものになっています。
「宮本武蔵vs柳生十兵衛光巌」とか「柳生但馬守宗矩vs宝蔵院胤舜」とか「柳生親子対決」とか、サブストーリーである剣豪同士の闘いは、殺陣の素晴らしさもさることながら、見せ場としても面白く、なんだかこの構成が私のマニアックな心をくすぐるというかざわつかせて、ヤバイくらい良かったです。ひとつひとつのセリフといい、お通の姪が笛を吹いて武蔵が退散したシーンといい、なんかむちゃくちゃツボりましたね。
特に「柳生但馬守宗矩」を演じた若山富三郎の殺陣は、私みたいな素人が見てもほれぼれする様な早さと気品と気迫に満ちていて、「柳生但馬守宗矩様ご乱心!」という部下のセリフにピッタリの狂乱ぶりで、「じぃさんスゲェ」「じぃさん飛んだ!」とか、思わず口に出るほど本当に凄かった。
私が個人的に好きなのは、「天草四郎と伊賀の霧丸のチューシーン」でも「ちょっとエロい細川ガラシャ(おたま)」でも、「おつうの姪のつう」でも無く、柳生十兵衛が魔界の天草四郎や武蔵といった妖怪達と闘う為に必要な刀を作った「村正(丹波哲郎)」です。
確か、「村正」という銘の刀は徳川家(松平家)にとってあまり縁起の良い刀ではなかった為、徳川治世下で「妖刀」とされたとどこかで読んだ記憶があるのですが、それがまさかこの映画にこんな風に登場してくるなんて!
凄い発想というか、これにはもう感動しちゃいましたね。邪道好きな桜乃宮の心を深作作品はくすぐってくれます(笑)
で、この村正が実にいい演技してるんです。今、こういう演技が出来る俳優って日本にいるんだろうかと思わず考えてしまいます。
「神に逢うては神を斬り〜」というセリフとか、くうぅ〜たまらんw
ラストは燃え盛る江戸城を舞台しているのですが、あの撮影はCGではなく、実際セットを燃やしている様に見えたのですが、あの炎の中で実際に撮影したんでしょうか?なんか合成にも見えるような見えないような、、、やたらリアリティを感じたのですが。。そのせいか、炎の中の柳生親子対決は迫真でしたけどね。天草四郎との対決は、悪くは無かったのですが、漫画みたいな印象を受けました。
この作品を見ると、「型破りな映画」という感じを強く受けるし、「日本映画もがんばっていたんだ」と思うと共に、なんでこんなに今の日本映画は面白くないの?と。
深作監督だけが「型破り」な人だったのかな、とも思ったりします。
またまた「正当な映画ファン」からすれば「ゴミカス」呼ばわりされそうな映画ですが(笑)、私は大好きです。オススメですよ。ちなみに、窪塚主演の「魔界転生」は観ていません。趣旨やテーマが同じでも、イマイチ食指がわかないんですよね。
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キワもの扱いされる事も多いし、嫌う人も多い作品ではありますが、日本映画史上の傑作の一つですよね。天才・山田風太郎の小説を原作とする映画の中で、唯一「成功作」と言って良い作品だと思います。
村正は、家康の爺さんの清康が斬り殺された時に使われたのが村正だったり、信康の介錯に使われたのが村正だったりで、江戸時代になって「徳川家に仇為す」とされたのですが、実際には、村正というのが当時の美濃、尾張、三河辺りの武士に非常に名の知られた名工で、その辺の武士がこぞって村正を求めた為に、あの辺りに異様に「村正オーナー」が多かっただけだったみたいです。
2011/9/18(日) 午後 11:26 [ zombiepart6 ]
>zombieさん♪
こんにちは^^
村正は元々そんなにメジャーだったんですね。私は妖刀認定されたから有名になったのかと。今なら車メーカーのどこどこのセダンがウチの政党に縁起悪いから禁止、みたいな感じだったんでしょうか。風評被害も甚だしいですね。
そう言えば作品中に丹波哲郎が、村正の師匠は正宗って言ってました。刀の銘柄(?)ってのも面白そうかも。
やっぱり魔界転生は名作です!結構マイナーな感じがしていたので、レビューが不安だったんです。
コメントありがとうございました(*´∀`*)ゞ
2011/9/19(月) 午後 2:09