豊潮丸ヒクラゲ航海
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皆様ご無沙汰しております。
博士1年のとっしーです。 このたび私,11月7日〜11月10日の間,広島大学練習船豊潮丸に乗船してきました。 おととし,去年そして今年と,もはや毎年恒例の豊潮丸航海です。 今回,乗船した豊潮丸です。
航海の狙いは,瀬戸内海に出現するヒクラゲ Morbakka virulenta の採集です。
ヒクラゲは傘高25cm,触手を伸ばすと2〜3mに達する大型立方クラゲです。 今年もたくさん採れるようにと願いつつ,いざ出港!! 出港から約1時間半,安居島北東にて観測を行いました。 ソリネットによる採集を行いました。 何が採れるのでしょうか? ネットの中には海底の砂利に混ざってさまざまな生物が入っていました。
生物だけ採り分けてみると・・・
メゴチ Suggrundus meerdervoortii テンジクダイ Apogon lineatus ハゼ科の1種 などの魚類が入っていました。
その後,細之洲で観測を終えると雲行きがだいぶ怪しくなってきました。 この日は尾道港に寄港しました。 寄港するとすぐに辺りが暗くなってきました。灯火採集の開始です。 灯火採集の様子です。
水中集魚灯の光は幻想的な緑色なのです。 集魚灯を点灯して約30分後,ついにヒクラゲきました! 捕獲したヒクラゲです。
この日は翌朝まで灯火を行い,約15個体のヒクラゲを観察することができました。透明な傘に桃色の触手をもっていました。 傘にみられる桃色の粒つぶは刺胞の塊です。 また,ヒクラゲ採集の片手間にムシロガイを捕獲するためにトラップを仕掛けました。 トラップを引き揚げると何やら青白い光が。。。 ウミホタルです。
青白い光はウミホタルから分泌された発光物質です 翌日,宇野港に向けて出発。 宇野港は毎年,ヒクラゲがたくさんみられる夢のような場所なのです。 航路途中,布刈瀬戸と佐柳島北で観測を行いました。 ドレッジによる採泥の様子です。
ドレッジの他,ソリネットも行いました。 ネットやドレッジの中には ウミエラや
たくさんのカニや
ナマコや
たくさんのゴミが入っていました。
この日は観測が早く終わったので,お昼過ぎには宇野港に到着しました。 早く着いたので,玉野海洋博物館に行ってきました。 玉野海洋博物館には,瀬戸内海でみられる生物の他,こんな魚も・・・ アカメ Lates japonicus や
イカナゴ Ammodytes personatus
砂に潜って頭だけ出しています。 玉野海洋博物館を見学し終わり,船に戻りました。 船上ではすでに集魚灯が点灯していました。 先ほども書きましたが,宇野港はヒクラゲがよくあらわれる場所なんです! ところが・・・この日の晩はなかなかヒクラゲが現われず,明け方に2個体のヒクラゲが観察されただけでした。 翌日,宇野港の沖で観測を行いました。 宇野港沖では カサゴ Sebastiscus marmoratus や
ナメクジウオ Branchiostoma belcheri
などが採集できました。 この日もお昼前には宇野港に戻ってきました。 連日の徹夜でさすがに疲れたので,仮眠を3時間ほどとりました。 今日こそはヒクラゲの乱舞がみられるはず! 期待して採集に臨みました。 ところが,昨日同様なかなかヒクラゲ出てきてくれませんでした。 しかしながら海面にはこんな生物も。。。 ガザミでした。
今晩も出てくれないのかと諦めかけていた真夜中3時過ぎ,ついにヒクラゲでました! 5cmくらいのサッパを食べていました。 ヒクラゲの傘は透明なので,食べたものがよく観察できます。 そして翌日,呉港へ帰還しました。 今回はヒクラゲ不漁でしたが,来年もぜひ採集に行こうと思います。 それではまた |







乗船・灯火採取もろもろお疲れ様です。ヒクラゲはあんな風に魚を食するんですね。直に僕も観察したかったですね
2011/11/15(火) 午後 10:30 [ ひらつか ]
>ひらつか様
コメントありがとうございます。
灯火に寄ってきたヒクラゲのうち2〜3個体はサッパやカタクチイワシを食べていました。
じかに見るヒクラゲの拍動はとても力強いですよ。
2011/11/16(水) 午後 0:13 [ KITASATOSEITAI ]