GVHDのお話・・の前に
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輸血後GVHDのお話の続きです。が、その前にHLAのお話を少々。
そもそもGVHDというのは graft vs host disease の略でして、臓器移植における拒絶反応に近い病態(正確には逆攻撃)です。
拒絶反応という言葉は、おそらく医療関係者以外の方でもイメージしやすいのではないでしょうか。もともと人間には、自分のからだに入ってくる異物を排除する能力があります。回りくどい言い方ですが「自分の体に入ってくる異物」ってのは、ほぼ100%が菌やウイルスなどです。だから、排除する。この能力のことを「免疫」といいます。そうなんです。「免疫」というのうは、こういった体の防御システムのことなのです。で、臓器移植に話を戻しますと、移植された臓器ってのは、図らずも「自分のからだに入ってくる異物」となりますので排除されます。これが拒絶反応です。
では、「異物扱い」にならない様にするにはどうするか? 自分のからだの一部なのか、異物なのかを区別するマークが全ての細胞に付いております。名札の様なものです。これがHLAといわれるものでして、一般には「白血球の型」などと言われることもありますが、実は白血球だけではなく、全ての細胞に共通する「型」であります。この型が合えば「自分の細胞」と見なしますので、異物としての攻撃を受けずに済みます。攻撃対象をはっきりさせるために、全ての細胞にHLAという “名札” が付いております。赤血球の型にもABO型やRh型がありますが、HLAってのは細かく分類するとかなり複雑です。HLA-A、HLA-B、HLA-C、HLA-DR・・・と数多くの型分類があり、さらにそれぞれの型に10以上の型がありますので、自分と同じHLA型もつ人物はめったにいません。白血病治療のための骨髄バンクはこのHLA型で登録するのですが、バンク登録が10万人が当初の目標でした。といいますのも、10万人を超えないとHLAが一致するドナーさんが見つからない可能性があるからです。血液型と違い、HLAを一致させるのはかなり困難です。
あれ、さっき「全ての細胞にHLAという名札がついている」って書いてあったけど、輸血される赤血球とか血小板にもついているのなら、血液型だけじゃなくてHLA型も合わせないと輸血出来ないの? と思われた ”あなた” 鋭い! 実は赤血球や血小板には、HLAは関係有りません。そもそも赤血球や血小板には核がありません。定義から言えば「細胞」にあたりません。ということで、血液型のみ合わせれば輸血出来るわけです。
さあ、明日こそGVHDのお話をしましょう
枚方・おざき
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