私立洞純学園アナモリ・シス
アナシス23美麗先輩と一緒に、お穴様から逃げるように出た。あの絡みつく白大蛇2匹は、何だったんだろうか。
お穴様のお告げ(?)を解釈すべく、アナ研緊急会議が開催された。っていうか、アナ研の部室にたむろしてた連中で話し合っただけなんだけどね。
「松下さんの蛇に、目がなかったって? それは周りが見えてないってことかな?」と可憐先輩。
「確かに、彼女にはそういう傾向があるけど、お穴様には、松下さんと沢田さんの関係でお伺いを立てているので、沢田さん限定でしょうね。」と美麗先輩。
ん? どゆこと? 俺はちょっとついていってない。
「それは、松下さんが、沢田さんの本質が見えてないってこと。」と、知恵先輩。さすが、アナ研の頭脳。でも、やっぱりよくわかんない、俺。
「異議ないようね。では、沢田さんの白蛇についてはどう思う? 松下さんの蛇より、大きくて、力強い感じだったけど、口(くち)がなかった。」と美麗先輩。
「うーん、蛇ってのは、なんでだろ? しかも白? ふたりとも? ・・・ ライバル心なのかな。」と可憐先輩。
「そうね、そのようにとって、間違いなさそうね。」と美麗先輩。
えぇええ?!! なんで、そうなるの? なんか、悪い心のような、そうでもないような、というのは感覚的にわからないでもないけど、どうして断定できるの?
「経験よ。」 にこっ
あれ、俺の疑問、読まれましたか? ふー。なんか、納得しちゃいました。あなたと知り合えて、よかったです、美麗先輩。って、なんの解決にもなってませんけどっ!
「実は、沢田美和さんの方が、ライバル心が大きいということね。」と知恵先輩。
確かに、そうなっちゃいますが、あんな「ごめんなさいっ! 生きててすみませんっ!」とかいう娘が、そんな熱いココロ持ちというか感情って、あるのかな?
「あの態度は、カムフラージュというか、抑圧された感じがムンムンだわ。」 可憐先輩、感覚的には納得だけど、よく考えると、意味不明です。
「で、口(くち)がなかったんですけど、あれはどういう・・・?」 質問してみた。
「それは簡単。自分の思いを言えないだけ。」 と一刀両断の知恵先輩。んー、それは俺にもわかりやすいかも。
さてさて。一番わからないパート。あの絡み合いを、なんと解釈する??
「んー? よくわからんな。美麗先輩、少年。白蛇は絡み合って、闘ってたんじゃないのか?」と可憐部長。この人に、あの光景を説明するのは、難しいな。
「い、いやー、闘っているというのは、ある意味合ってるんだけど、その、なんていうか。こう・・ 2匹がぐっちょんぐっちょんに絡み合って・・・ ぴくぴくぴくって、なんか気持ちよさげだったし。っていうか、もしかして、オスメスだったような気もするし。って、わかれよ!」 と逆切れ気味の俺。
「あら、真君。私は、メス同士だった気がするわ。」 と美麗先輩。
「メス同士? 意味がわかりません。メス同士だったら、交・・・ うほんうほんげほげほ」 まじでむせちゃった。
「佐藤、さっき可憐先輩に切れかかってたけど、お前も鈍感だよ。本学は、長い歴史の中、去年まで女子校だったんだぜ? 百合展開だって十分ありうるのさ。・・・ あぁ。想像するだに神々しい!! 長身の宝塚男役も恥ずかしくて引退宣言を出そうと言うほどの松下様と、小柄で愛らしく、まるでお人形さんのような沢田様が、リアルに愛し合うシーンを想像すると・・・ はぅ!!」
顔のイケメン度合いの割にお下劣な想像しかできない拓海のやろうは、ハンカチで鼻を押さえて部室から出て行った。鼻血って、洗濯してもなかなか落ちないんだぜ。
「いや、ほら、なんだ、その、ままままま、まぐわ、いや、こう、こう・・・ こうべーないてどーなるのかー いやその、あの歌手なんていったっけ?」
「可憐先輩、落ち着いてください。例の昭和の国民的歌手についてはこの際、忘れましょう。そして、あの行為の名称については触れなくていいですから。」 俺はなんとか助け舟を出してあげた(つもり)。可憐さんは下ネタ方面、超苦手だ。
「そ、そっか! ありがと、少年! えっと、結局二人は、仲良くなるっていうことじゃない?」
「仲良いことに、違いはないんだけど、あれはそれ以上・・・ ぶほぶほ」
俺の口を、知恵先輩がふさいだ。
「デリカシー、ゼロ。」
知恵先輩の手、ちっちぇ。やわらかくて、なんかいい匂いがする。ちょっと、なめてもいいかな。
ばばっ。知恵先輩のかわいらしいお手手が急に離れた。知恵先輩、両腕を後ろに回して、うぅうぅ!! って感じで俺を下からにらんでいらっしゃいます。頬が真っ赤で、かわいい・・・。しかし、俺のココロ、モロ読まれてませんか?
「知恵先輩、わかりましたよ。仲良い、ハッピーエンドになるっていうのがお穴様のお告げでいいんでしょ?」
「よし! じゃあ、まずはお目目がない松下女史から、攻略だあ!!」 大声で宣言する可憐先輩。
「・・・ どした? みんな、『おーー!!』とか、『可憐先輩は、神です!!』とか、『いいえ、あなたは女帝です! 私を奴隷にしてください!』ぐらいの賛同のシュプレヒコールを挙げるべきだろ、ここは。」
可憐先輩、いろいろ間違ってますけど、ともかく松下女史の攻略から始めるのは賛成です。
(もうちょっと続きます。・・・ いろいろと、すみません・・・・)
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