未開との遭遇 - その4
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集落の人(オス)が3人、原始的な武器(槍、矢)をもって山の中を歩いている。私が担当していたナイル河周辺では、私たちの指導のもと農耕が始まっているのに、この東方の未開の地では食糧調達はまだ狩猟に頼っているらしい。興味をもった私は、彼らについていくことにした。
「あんれ、ワンコ、なすてついてくっだに? まぁ、いいか。イノシシさぁ見っけたら、吠えで知らせっだど。」
・・・ 私は指導者なのに、何たる屈辱! 声帯変更装置さえ故障していなければ・・・
いっそのこと、噛みついてやろうか。
くんくんくん・・・ 私の鼻は、いろいろな臭気をかぎ分けられるように、強化されている。
野生動物の臭いが風上からやってきた。近い!
前方50m先に、ずんぐりした動物がいる。あれが『イノシシ』というやつか? よし、ヒトに警告してやろう。
『おい、ヒトよ。前方にイノシシらしい動物が存在するぞ。注意したまえ。』
「ワンコ、吠えたな。・・・ お、えらいぞワンコ、あれが『イノシシ』だ。よーし、みんな、捕まえてくれっぺ!」
・・・ 意図は通じたらしい。が、なぜかくやしい。
ヒトが近づいたのに気づいたか、イノシシが逃げ出した。慌てて、ヒトが後を追う。
だめだだめだ、むやみに追いかけたって、脚力の差から到底追いつかないであろう。まったく、仕方ない連中だ。
私の脚力をもってすれば、すぐにイノシシに追いつける。先回りして、イノシシの前に飛び出し、大きな声を出してやった。
イノシシはひるんで、来た道を戻るように駆け出して行った。ようやく追いついたヒトどもが、イノシシめがけて矢を放ち、槍を繰り出した。イノシシはあえなく、息絶えた。
「やったど! こんなでっかいイノシシ、久しぶりだあ。今夜はごちそうだあ。」
「えらいど、ワンコ!」
「なんだ、ワンコ、ヒト様の役に立つでねえか。おらんちの子になっか? 飼ってやっど?」
私は『指導者』なのだ! 銀河系の支配者、センター星域のエリート、指導者ラムセスなのだ! なんという未開、無知蒙昧な連中だ!
「そうかそうか、そんなに吠えて、うれしいか。今晩、分け前やっがらな。楽しみにしどけよ。」
・・・ その瞬間、言いようのない疲労感に襲われた。
その日の夜、私を飼うとほざいたヒトが、私に向けて焼けたイノシシの肉片を放り投げた。
情けないことだが、私も体を維持しなくてはならない。イノシシの肉片を食した。
ヒトが近寄ってきて、私の頭をなでた。悔しさと、なんだか懐かしい気持ちとで、複雑な気分になった。
イノシシは、うまいと思った。
(続く)
今晩、とんかつなどいかが?
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面白い〜〜なんだか星新一さんの作品よんでいるみたい。^^
上手ですね!!ヾ(。◕ฺ∀◕ฺ)ノ♫♬
大ポチ❤^^v
2012/2/8(水) 午後 1:06
エリートな指導者ラムセスも形なしだけど
さすが。。。立派な狩猟犬じゃないの^^
本当はどんな姿なのか。。。いろいろ想像してる〜
ポチッ☆ポチッ☆
2012/2/8(水) 午後 1:57
ぼのちん
星新一、恥ずかしいことに、読んだことたぶんないと思う・・・
2012/2/8(水) 午後 3:48
ビバちゃん
センター星では重力がほとんどないとなると・・・
まんまる
重力があってもまんまるなあたし
2012/2/8(水) 午後 3:50
やっぱりひざ小僧様はワンコ好きですか?
やっぱり人間は動物にこんな風に思われていることもあるのかな〜
お世話しているつもりが実はお世話されていてもいいなぁ〜
2012/2/8(水) 午後 8:01 [ みいさん ]
まじで面白いです!
とんかつどころか、いのしし食べたいっす。
ぼたん鍋でしたっけ?!
2012/2/9(木) 午前 4:23
みいさん
ワンコ好きです。柴犬の小太郎飼ってます。
2012/2/9(木) 午前 7:32
ぶろしさん
そ、ぼたん鍋。食べたことないなー。
鹿なら喰ったことある。あ、馬もだ。
2012/2/9(木) 午前 7:33
関係ないけどウリ坊ってやたら可愛いよなw
2012/2/9(木) 午前 10:17
鬼灯さん
ウリは瓜なんだけど、売りを想像してしまう私って。
2012/2/9(木) 午前 10:47