山の花
カモシカと危うく激突!!!!!!カモシカとニアミスした。 今春、池の原湿原の途中で見つけたキクザキイチゲとアズマイチゲ、フクジュソウが群生していた、旧河合村の空き地に車を停めた。 群生地は夏草に覆われ近づけない状況であったが、空き地横の林道には、ツリフネソウ、キツリフネが咲いており、それらに混じってクロバナヒキオコシが咲いているのを見つけた。 クロバナヒキオコシは大変小さな花で撮影が難しいが、出会えにくい花でもある。 クロバナヒキオコシ 幸い風もなく写真に納めることができた。 その後、車から10m程林道を登り、路肩に咲くキツリフネの写真を撮っていた。 キツリフネ この写真を撮っている時、爆走する足音が聞こえてきた。 路肩にしゃがみこみ撮影している私の耳に、林道の上手から突然「バカ バカ」とも「ダ ダ ダ」とも聞こえる馬の駆けるような音が聞こえた。 たちまち、その音は大きくなり、私は路肩に立ち上がり音のする方向を見た。 すさまじい勢いでカモシカがこちらに突進してきた。 逃げる間などあるものではない。 幸い、カモシカが私を避けてくれ、脇を猛スピードで駆け抜けていった。 その先には妻がいる。「車に逃げろ」と叫んだ。 カモシカは妻と車に気づいたらしく、直前で山の茂みに飛び込み斜面を駆け上がって姿を消した。 「カモシカが何かに追われている」と私は直感した。 直後、再び、林道の上手からすさまじい爆走の足音が聞こえてきた。 私は危険を感じ「車に逃げろ」叫びながら車まで走った。熊かも知れないと思ったからである。 妻は金縛り状態で車の横に立っていたらしい。 妻によると、後から走ってきたのもカモシカで、もう少し上で茂みに入ったとのこと。 二人で車に入り、熊か猪であったら、今頃どうなっていたかと胸をなでおろした。 車からふと外を見ると、10m程しか離れていない山の斜面の茂みに、何かが見える。 よく見ると、お尻だけだがカモシカのようだ。 車から外に出て、カメラを構えた。ところがカメラは接写モードになっており、あわてて普通のモードに切り替えた。 『逃げるな』と願いながら、お尻をこちらに向けたカモシカに向けシャッターを切った。 顔を撮りたいと思い、カモシカにオーイと呼びかけた。 すると、カモシカは逃げようともせず、こちらに顔を向けてくれた。 角があるのでオスだろうか。 なぜかしら「悲しげな顔」 意味もないのにカモシカに話しかけた。 カモシカは、次第にこちらに興味を持ったのか、体もこちらを向けてきた。 多分、後から走ってきたのは、連れ合いのメスではなかったのか。 あれだけ爆走していたのだから、何かに追いかけられていたのだろう。 今までも何度もカモシカに遭遇している。 9月にも板取の大谷林道でカモシカに遭遇したばかりだが、写真に撮れたのは今回が初めてだ。 カモシカは、一旦逃げても、距離を置いてこちらを見ていることが多く、その都度カメラを取り出して撮影しよう試みたが、こちらがカメラを構えるとすぐに逃げられていた。 ところが、今回はカメラを向けて、声をかけて撮影しているのに、全く逃げようとしない。 あの悲しげな顔・・・どうやら・・はぐれたメスをかばうため、自分が犠牲となって身をさらしているのではないかと思いついた。 沢山の写真を撮らせていただいた。 このカモシカが、危難から逃れ、無事メスと巡り合うことを祈って、車に乗り空き地を離れた。
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