KoreanTeX 1
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このブログ・ページを始めてから今月で丁度二年になります。 この間には多くの方々が,このページを訪れてくださりまして誠に有難う御座いました。 最近は忙しいこともあり,ブログの更新は一ヶ月に一度のペースになっています。 その内容は,最近話題になって興味あることと TeX の学習とを関連付けられるようにと心掛けています。 今月の話題は,東京大学の福井玲先生が開発された pLaTeX2e 対応の KoreanTeX についてです : 何を今更と言われるかも知れませんが 冬のソナタ なのです。 実は,三年程前の冬ソナ・ブームの頃には全く関心が無くて, NHK 放送のテレビ・ドラマ番組さえ一度たりとも見たことがありませんでした (家族は見ていましたが ...)。 また,今まで韓国語の学習をした経験がないので, 以前には KoreanTeX を利用することすら考えていませんでした。 このような筆者が,今頃になってドラマの第一話から第二十話までの全二十話を何故見てしまったのか, そして韓国語に興味を持つようになったのかを少しお話したいと思います : 御存知の方もみえるでしょうが GyaO とか Yahoo! には無料動画配信のページがあり,そこで偶然にも 昨年暮れから『 冬のソナタ (韓国語完全版・日本語字幕付) 』の無料動画が 一週間に二話ごとの割りで配信がなされていました。 GyaO では既に無料配信は終了しましたが, Yahoo! では現在も第 15 話と第 16 話の配信 が継続されています。 尚,Yahoo! では 『 冬のソナタ 』 全話有料動画配信ページ もあり,現在でも第一話は無料配信されています。 この物語は,ソウルの東約 80 キロに位置する 情緒豊かな風景の残る町の春川 (チュンチョン)の 高校生ジュンサン (ペ・ヨンジュン) とユジン (チュ・ジウ) の出会いと初恋から始ります。 この韓国 KBS からの韓国語完全版の良い点は,NHK 放送で放送時間のために一部カットとか, 音楽著作権のために挿入歌が変更されたりがないことでしょう。 特に,第一話でユジンが放送室で一人の時に踊っていた時の音楽は ABBA (アバ) のダンシング・クイーンでしたね ( NHK 放送では曲が変更されていたそうですが )。 我々の世代には,この ABBA の曲は とても懐かしく学生時代の色々な思い出が蘇ってきました。 この様な訳で,次回も見てみようとしている内に全二十話での韓国語とのお付き合いが始ったのでした。 【 参考文献 1 】 韓国ドラマ・ガイド 『 冬のソナタ 』 公式ガイド・ブック ( 日本放送出版協会 2003 年 11 月 ) 何故かしら家にあった一冊,家族が以前の NHK 放送時に購入したのであろう。 【 参考文献 2 】 冬のソナタで始める韓国語 〜 公式シナリオ対訳集 〜 ( キネマ旬報 2003 年 11 月 ) この原稿を書くのに必要なので一週間程前 Amazon へ注文したら,翌日に届いたのには驚いたものです。 この長編ドラマの会話を韓国語で聴いていて, ドラマ内で何度も出てきて筆者の興味を引いた言葉を KoreanTeX を利用して出力してみましょう: このパッケージでの入力コマンドは次のように \hg を用います : 発 音 入 力 コ マ ン ド
クレ クレッソ \hg{gyrai} \hg{gyraiS'e}
アラッソ \hg{'ar'aS'e}
コマウォ \hg{goma'ue}
上記のように,ハングル (朝鮮語/韓国語) の入力はローマ字での ASCII 転写したかたちで行います。 この KoreanTeX パッケージには TeX 利用のための MF (メタフォントソース) ファイルが同梱されています。 ですから, 直接にハングル (朝鮮語/韓国語) を表示する入力ソフト&フォント (input method) は必要ありません。 ■ KoreanTeX パッケージのインストール方法 : 以下での作業領域フォルダは C:\TMP として説明致します。 続いて,解凍したソース・ファイルを,それぞれに以下の対応するファルダにコピーします : C:\TMP\**.mf なるメタフォンタファイル 13 個を C:\usr\local\share\texmf\fonts\source\ktex 内にコピー, C:\TMP\**.sty なるマクロファイル 5 個を C:\usr\local\share\texmf\tex\latex\ktex 内にコピーする。 上記でコピーした C:\TMP 内の **.mf および **.sty の合計 18 個は必ず削除してください。 そして,同梱の ktexjdoc.tex をコンパイルしてから dviout for Windows でプレビューしてください。 この過程で必要な TFM & PK ファイル類が自動的に作成されます。 筆者は,今回初めて KoreanTeX を利用しましたが,プレビューまで直ぐに出来たのには感嘆しました。 そして,このようにメタフォンタファイルとマクロファイルから TeX を利用するパッケージは,以前に筆者が 公開した 古代エジプトの象形文字フォント( hieroglyphic )を利用するためのパッケージ そして ミラーサイト と類似点があります。 つまり,必要となるフォントを MF ファイルから作成しておいてから,子音と母音の 各パーツの組み合わせで一文字を構成して行くという発想が全く同じなのであります。 ですから PS ファイルと PDF ファイルの表示が綺麗に成るようにと TeXtrace から KoreanTeX 用の Type1 フォントを作成してみました: ktextype1.zip または ミラーサイト ktextype1.zip さて,この ktextype1.zip を C:\TMP 内でディレクトリ付きで解凍します : C:\TMP\pfb\**.pfb なる Type1 フォント 4 個を C:\usr\local\share\texmf\fonts\type1\ktex 内にコピーする。 C:\TMP\map\koreantex.map は C:\usr\local\share\texmf\fonts\map\dvips\ktex 内にコピーする。 そして, C:\usr\local\share\texmf\dvips\config 内にある config.dl に p +koreantex.map なる一行を追加記述する。 コピーした C:\TMP\pfb 内の **.pfb および C:\TMP\map\koreantex.map は削除してください。 さて, Type 1 を埋め込んだ ps および pdf ファイルの作成は コマンド・ラインからの入力で行います : ps ファイルの作成 dvipsk -D600 -P dl ktexjdoc.dvi (Windows 版) pdf ファイルの作成 dvipdfmx ktexjdoc.dvi (Windows 版) ここで作成した ps ファイルは ktexjdoc.ps または ミラーサイト ktexjdoc.ps です。 これは GSview でも確認出来ますが,PS プリンタに流し込むだけで印刷が可能です。 ここで作成した pdf ファイルは ktexjdoc.pdf または ミラーサイト ktexjdoc.pdf です。 このファイルはハングルが Type 1 で埋め込まれていますので,綺麗な PDF 文書に仕上がっているのが Adobe Reader で確認出来ると思います。 ★ KoreanTeX の利用方法は,次回の KoreanTeX 2 で述べることにしましょう。
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