ぐるりのこと。(2008年)
|
解説:
前作『ハッシュ!』が国内外で絶賛された橋口亮輔監督が、
6年ぶりにオリジナル脚本に挑んだ人間ドラマ。
1990年代から今世紀初頭に起きたさまざまな社会的事件を背景に、
困難に直面しながらも一緒に乗り越えてゆく夫婦の10年に渡る軌跡を描く。
主演は『怪談』の木村多江と、
『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』の原作者リリー・フランキー。
決して離れることのない彼らのきずなを通して紡がれる希望と再生の物語が、
温かな感動を誘う。
あらすじ:
1993年、何事にもきちょうめんな妻の翔子(木村多江)と
法廷画家の夫カナオ(リリー・フランキー)は、
子どもを授かった幸せをかみしめていた。
どこにでもいるような幸せな夫婦だったが、
あるとき子どもを亡くしてしまい、その悲しみから翔子は心を病んでしまう。
そんな翔子をカナオは温かく支え続け、2人の生活は少しずつ平穏を取り戻してゆく。
以上ネットより
公開当時 劇場で観ましたが とても良い印象が残っていたので
もう一度観たくて テレビ放映を録画予約していました。
3年半ぶりに観て ほとんどのシーンを忘れていましたが
印象深く残っていたシーンは 取り乱す妻と 寄り添う夫のシーン。
一緒にいる意味を見失い
「なぜわたしといるの?」という妻。
深い思考にはまりこんでしまう妻に、ただシンプルに
「お前がおらんと困る」と答える夫。
このシーンは3年半前より より強く心に響いてきて 涙が流れました。
こういうことを繰り返してきた年月が わたしたちにもあります。
そしてわずか3年半しかたっていませんが このごろ
あと何年 一緒に生きていけるのだろうか・・・と 残りの年月を
カウントすることがあり 人生の短さを思うことがあるので
より強く心に響いてきたのかもしれません。
柄本明さん演じる記者のせりふ
「大事に出来るものがあるときは 大事にしとけよ」
というせりふも 心に響いてきました。
また 数々の法廷のシーンから見えてくる
普通にある普通の人間関係から
事件がおきてくることや いろんな感情が錯綜することなどが
よく伝わってきました。
淡々とさらりと流れるような映画なのに とても深みがあります。
金屏風の前で写真を撮るこのシーンが とっても好きでしたが
テレビ放映ではカットされていたことが残念でした↓
公開当時に劇場で観たときの記事を読み返してみたら
今と感想が同じなので コピーします↓
2008年6月29日の記事
映画を観ている間中
わたしは結婚してからの24年のあれこれを思い出していた
このシーンのこんなこともあった こんな話もした と 随分と重なった 木村多江さんとリリーフランキーさんの演技が 演技という感じじゃなくて
ドキュメンタリーを観ているようだった 取り乱す木村多江さんを見て 何度かわたしにも同じことがあったこと 主人がいつも 横に寄り添っていたこと そんなことを思い出した 人は 誰か一人 寄り添ってくれる人がいてくれれば 生きていけるのだと 改めて感じた 妻が精神のバランスを崩していく様子を 心配しながら 変わらない やさしいまなざしで 見守り続ける夫 立ち直るすべは 結局 本人が見つける・・・というか 本人が 立ち直るきっかけになるものに 出会うしかないのだけど 妻が立ち直って行き 生きる意欲を取り戻していく様子もまた 変わらない やさしいまなざしで 見守り喜んでいる夫 相手がどういう状態でも 見捨てない 寄り添い続ける それは・・・ただ 好きだから 一緒にいたいから と シンプルなもの 夫婦っていいなぁ・・・と 感じた 他人同士なのだから 価値観も 好みも 性格も違う 話し合えば争いになったり 相手に自分の感覚を求めても 満足は出来ない ただ 寄り添う 手をつなぐ 見守る それでいいんだな・・・・ |
