お米の放射線検査、始めました。
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当店でも放射線測定器を購入致しました。
お客様の口に入る「お米」を販売している以上、やはり必要なものであると考え、遅ればせながらこの度購入致しました。簡易的なものは多数ありますが、きちんと計測できるものとなるとやはり、それなりの価格がするわけで、当店のような小さな商店にとっては大きな経費ではありますが、購入して実際に計測を始めると、正直、気持ちの面でかなりの変化があり、お金には代えられないと思うようになりました。
このブログでも何度も書きましたが、原発事故以降、東北のお米を売りたいという気持ちと、お客様には安心してお米を買って頂きたいという思いで日々葛藤してきました。東北には美味しいお米がいっぱいあります。お客様から「美味しいお米、持って来て。東北以外で」と言われる度に、何とも言いがたい複雑な思いを抱いてきました。
国は検査をしていると言っても全量検査ではないし、事実、安全宣言が出された後に汚染米が出回るなどの事態があり、とてもお客様に「国できっちり検査してますから」とは言えない状態です。組合で時々実施されている検査にも毎回参加して計測していましたが、それでも全量検査するのは難しいことでした。
日頃、お世話になっているお米屋さんで、色々ご指導くださる方がいます。その方に言われました。
「うえださん、自分の店守るんも、自分とこのお客さん守るんも、うえださんやで。誰も守ってくれへんよ」と。
どんなに田んぼを調査して、出来上がったお米を検査して、機械を検査して、「大丈夫」と出荷されたお米でも、目に見えない放射能はどこで付着するのかわかりません。実際、米袋の中身は大丈夫でも、米袋に付着していた(恐らくは運送会社のパレットなどからの汚染)例なども耳にすることがあり、本当に「大丈夫です」と言えるのは、自分の店で検査する以外に方法はないのだと、今更ながら思った次第です。
当店では今日から以下のように検査を始めました。
■毎日、店舗内・精米室・精米機・倉庫の計測をする。
■入荷してきたお米はすぐに米袋・中身を計測する。
■お持ち込みの玄米についても計測してから精米する。
一番、怖いのは精米機が汚染されてしまうことです。一度、汚染されたら、その精米機を通ると安全なお米まで汚染されてしまいます。ですから、お持込みの玄米についても、産地に関わらず計測させて頂くことにしました。
測定器を購入して、変な言い方かもしれませんが、気持ちが楽になった気がします。やはり、今までは東北のお米を売っていても、どこか不安な気持ちがぬぐえずにいました。本当はそんな気持ちのまま売ってただけで、商売人失格なんでしょうね・・・・でも、今は実際計測して大丈夫なので(大丈夫と言っても、ゼロではありませんよ。自然界には元々微量の放射線は存在しますから。念のため)自分自身、安心してお客様に販売できるようになりました。
それにしても改めて感じることは、もうすぐあの事故から一年がたとうとしているのに今更ですが、日本の国は本当にもうこんな国になってしまったんだなぁ・・と言う思いです。線量計でお米を計りながら、そんな自分を客観的に見ると、こんな事をしないと安心してお米を売れない国になってしまったのだと、何とも言えない悲しい気持ちになりました。
私がお米を売っていない普通の主婦なら、ここまでしてません。前にも書いたように、あくまで私個人としては「西に住んでる私だって、少しでも放射線の被害にあうなら、逆に気持ちが救われる。福島の人たちの苦しみがそれで少しでもわかるなら」という思いを持っていました。それが、原発に関心も持たずに今まできた自分への罰のような気がしたからです。正直、この思いは今でも変わりません。事実、福島だけの問題ではもうないのですが。でも、あくまでこれは私個人の意見です。子供たちにはそんな目にはあわせたくないし、もちろんお米を買って下さるお客様にも放射能で汚染されたお米を食べて頂きたくはありません。
当店が支援している福島のがんたら農園さんのお知り合いで、酪農家さんがいるそうです。原発事故以降、
その酪農家さんは避難先から数日に一回、飼っていた牛たちに餌をやりに帰っていたそうです。この数ヶ月間ずっとです。だけど、冬になり寒さが厳しくなりだして、バタバタと死んでいったそうです。そして、その酪農家さんは残り11頭の牛を安楽死させたと・・・・・
進展がない中、これ以上生かしておくことは苦痛を与えるだけだと苦渋の決断をしたのです。
牛は何も悪くないんですよね。全部、人間のせいです。
ちょっと、話がそれてしまいましたが、そんな訳で当店では全てのお米の放射線測定を始めました、という
お知らせでした。
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