原子力ポスターコンクール中止要求署名の動き
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原子力ポスターコンクール、というものをご存じだろうか。
文部科学省と、経済産業省資源エネルギー庁との共催の、ポスターコンクールである。
文字通り、原子力をよりよく知ってもらおうとするためのイベントであるが、
現在、その中止要求署名活動があるのだという。
内容を見れば、当然であろう。
子ども達にこんな嘘を書かせては、いけない、と思う。
第16回(平成21年)の入選作品が、経済産業省 資源エネルギー庁 HP 内にある。
是非ご覧いただきたい。
「ぼくたちのみらいをはこぶ原子力」
富山県の当時10才の男の子は、原子力エネルギーの力で走る電車で、環境に良い未来を運ぶこと
が出来るようになればいいな、そう思って、空に浮かぶ電車を描いていた。 環境に良いどころか、今、それが、環境を著しく破壊し続けていることを、
大人達は彼に、どう説明するのだろうか。
「地球を温暖化から守る、きれいなエネルギー原子力」
埼玉県の当時13才の女の子は、日本で作られている電気のうち、
原子力発電で約26%もまかなわれていると知らされ、
電気を作るときにCO2 が出ないクリーンなエネルギーというのが印象に残ったのだという。
彼女は、地球を中心に、花々や昆虫が地球の外周がどんどん大きな輪を作るよう、デザイン性高く描き、
こうして温暖化ストップにつながっていくといいなという希望がある、と、コメントしている。
とんでもない。まるでクリーンではない。今はむしろ、原子力はその真逆の存在だ。
そもそも、福島以外でも、原発の近くの海は生暖かい、という噂があとをたたなかった。
海を温めている、そう言い続けている人も、実際には多いのだ。
核廃棄物の処理に関して、膨大なエネルギーを使うため、
結局温暖化を促進させるものとなる、そういう人さえいる。
事実はわからないが、すくなくとも今回の事故で、まるでクリーンでないことは、よくわかったし、
彼女は今15才、現実を直視できる年齢として、多くのことを考えていることだろう。
深く傷つけてしまったにちがいない。酷いことをしてしまった。
「きれいなくうき、ありがとう」
「安心・安全・未来」
「未来をつくる、エネルギー」
「地球を照らす、原子力」
他にも、
「原子力でみんな笑顔」
これは、原発事故でもっとも笑顔を失っている福島の、当時11才の男の子の言葉である。
彼は、原子力で生活がなりたっているから、とそのポスターを描いたそうだ。
今彼は、どうしているだろうか。13才。無事に暮らせているだろうか。
避難生活を送っているのだろうか。
放射性物質の影響が少しでも少ない環境で過ごせていたなら、と
願わずにはいられない。
このコンクールを開催した人達、かかわった人達の心は、今ちゃんと、痛んでいるのだろうか。
原子力ポスターコンクールは、ポスターという親しみやすい媒体を通じ、 原子力や放射線についての理解と認識を深めることを目的とし実施されていたという。
文部科学省と経済産業省資源エネルギー庁の共催。
「わが国の電力の約3 割をまかなう原子力発電は、発電するときにCO2 を排出しないため、 地球温暖化対策としても重要な役割を担っています。また、病気の発見・治療や
植物の品種改良など、身近なところで、様々なことに放射線が利用されています」
そういって、子ども達から、主として「くらしをささえる原子力発電」、
「放射線を使ってできること」、「電気のごみについて考えよう」の3 つのテーマについて、
平成21 年6 月22 日〜9 月8 日の期間で作品を募集し、子ども部門
(小学生以下)と一般部門(中学生以上)から、5,581 点の作品を集めていたのだそうだ。 少なくとも、一昨年、5581人もの人達を騙し、絵を描かせ、標語を作らせていた。
去年も同じくらいの規模で開催されていたのだろうか。
同じように、人を騙していたのだろうか。
文部科学省も、経済産業省資源エネルギー庁も、今、恥ずかしくないのだろうか。 文部科学省のHP によると、実施目的は、こうだ。
↓↓↓
わが国の総発電電力量の約3割をまかなう原子力発電は、
発電過程においてCO2を排出しないため、地球温暖化対策としても重要な役割を担っています。
また、病気の発見・治療や植物の品種改良など、身近なところで、様々なことに放射線が利用されています。
こうしたことから、国民の一人ひとりが原子力や放射線についての理解を深めることが重要であり、 ポスターという親しみやすい媒体を通じて、次世代層を中心に、
その役割について認識を深めていただくことを目的として実施しました。
何が原子力や放射線についての理解を深める、なのだろうか。
親しみやすい媒体を通じ、都合のいいように教え、それを広く浸透させる、など、
洗脳教育ではないのか。
恐ろしいことだ。
少しでも被曝すれば病気になる可能性があり、大量に浴びれば確実に発病し、
命を落とす可能性さえあるものなのに、
放射線は病気の治療をするものである、役に立つものである、とだけ伝えるなんて、
「放射線はからだにいい」といっている妙な先生方と同じではないのか。
こんなこと、あってもいいのだろうか。
同じ考えの人達が、動き始めている。
今、署名を集めておられるようだ。
現在、6000人を大きく超える人数が、それに署名されているそうだ。
文部科学省、経済産業省の人達には、無責任さを、恥じてもらいたい。
だが、一方で、今まで知らずにいたことを、私たちも、恥じなければ。
もう二度と、同じ過ちを繰り返してはいけない、と思う。
のちに子ども達の心を傷つけるような嘘を、決して付いてはいけない、と思う。
深く、反省しよう。
そして、そんな偽りのコンクールは、すべてなくすべく、動こう。
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