「あるキング」(伊坂幸太郎)
あるキング 伊坂幸太郎 徳間書店 公務員の山田亮と妻・桐子は、万年最下位の弱小地元プロ野球チーム・仙醍キングスの熱烈なファン。 そのファンぶりは狂信的で、第一子誕生の際も出産よりも、仙醍キングスの南雲新平太監督の最後の試合の行方が気になり優先する始末。 しかし、長男・王求(おうく)の誕生日は皮肉なことに、南雲監督の命日になってしまう。 監督は、東郷ジャイアンツのファウルボールが頭を直撃し亡くなってしまったのだ。 その事件をきっかけに、桐子の東郷ジャイアンツ嫌いは益々強固に徹底することになる。 王求は、野球に関して才能体格に恵まれ、野球選手としての道を歩み始めるが、両親の常軌を逸した仙醍キングスへの拘りと、それに付随した東郷ジャイアンツ嫌い、父親の起こした事件が災いし…。 私は、伊坂作品を読む時は、脇役に思えるような人物や、些細に思える会話まで読み落とさないよう細心の注意を払いながら読みます。 読書する際、普段は付箋を鋏みながら読むのですが、伊坂作品だけはメモを取りながら読むほどです。 しかし、残念ながら、本書の場合は、一生懸命取ったメモは、結局、あまり必要ではなかった…。 時系列は書かれている順番通りだし、登場人物たちが複雑に絡み合い、最後、大団円でフィニッシュというような作品ではなかったからです。 王求は感情を持ちえない男のように故意に描かれており、その両親もあまりにも偏執的なため、彼らに感情移入して読むことは出来ません。 伊坂さんらしい箇所を挙げるとすると、突如現れる不思議な人とは思えぬ者達。 小学時代の同級生の、獣のような描写をされている父親、背番号5のユニフォームを着た人物。 三人の黒尽くめの魔女には、オペラの『魔笛』を連想したり、彼女達の独特な台詞まわしはシェイクスピアの劇を連想したりしました。 また、亡くなったはずの人物達が、意味深な現れ方もします。 しかし、本作に描かれている何人もの人の死に、それぞれに意味があるのかと期待していたのですが、そのままだったり…で、狐につままれた思いにも。 文体も、今まで読み慣れている伊坂作品の文体と異なります。 そういう意味からも、全く新しいテイストの作品でした。 最後まで読み、何故このような文体であったのか、やっと理解できました。 本書の伊坂さんの紹介文は、「誰も書いたことのないような伝記を書いてみました。」とのこと。 作中に、「キューリー夫人」の伝記を読んでいる王求の同級生が、伝記には本人しかわからないはずの心の動きをあたかも本人から聞き知っているかのように書いてあるのかという疑問が書かれている印象的でしたが…。 こうやって、次々と偉人物語は生まれていくのかもしれないとも、思わされました。 「あるキング」とは、“或る、キング”ということだったんですね。 実は、「ムシキング」のような固有名詞だという、恐ろしい勘違いしながら読み始めていました…^^; 本書は伊坂さんの全く新たな面を見せてくれた感じで、いつもの伊坂作品を期待して読むと肩透かしを食らわされます。 実験的作品だなぁ…とも、思いました。
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『 あるキング 』 伊坂幸太郎著
'''『 あるキング 』 伊坂幸太郎著 '''[[attached(1,center)]] {{{: 弱小地方球団・仙醍キングスの熱烈なファンである両親のもとに生まれた山田王求。 “王が求め、王に求められる”ようにと名づけられた一人の少年は、仙醍キングスに入団してチームを優勝に導く運命を背負い、野球選手になるべく育てられる。 期待以上に王求の才能が飛び抜けていると知った両親は、さらに異常ともいえる情熱を彼にそそぐ。...
2009/10/25(日) 午後 11:40 [ ねぇ、聞いて!よもやま日記y(o^□^o)y ]
あるキング(伊坂幸太郎)
出す本出す本ハズレなしの近頃の伊坂さんの作品にしてはあまり評判が良くない本作、 多分、小説としてあまり受け入れられない場合が多い野球がテーマってのもあるのかもですね。 しかし、僕がこの本を図書館の予約してたのが回ってきて借りれたのは 阪神タイガースがヤクルトに2連敗してCSを逃した日、 そんな日に、架空の話ですが、野球の王様が誕生して終わるまでの話の この本が回って来るなんて何の因果でしょうか…。 まさにもうすぐ子供が生まれそうで産婦人科に来てる野球好きの夫婦、 しかもその夫婦
2009/10/28(水) 午後 1:08 [ 気マグ ]
あるキング 伊坂幸太郎
最下位が定位置の球団、仙醍キングスの熱烈なファンである両親のもとに生まれた山田王求は、両親の願いを背負い「王になるために」育てられます。並外れた能力をもつ王求は、プロ野球選手への階段を駆け上がって行くのですが…。 作品中たびたび出てくるように、シェイクスピアの「マクベス」を下敷きにしています。幻なのか現実なのか、時々現れて不気味な予言をする三人の魔女達も、マクベスの通りです。 両親の狂気じみたキングスへの思いは、もう一種の呪いのようです。遺体の帽子を取り替える母親にはぞっとしました。王求
2009/11/15(日) 午後 4:01 [ 木の葉郵便 ]
伊坂幸太郎 『あるキング』
天才が同時代、同空間に存在する時、周りの人間に何をもたらすのか? 野球選手になるべく運命づけられたある天才の物語。 山田王求はプロ野球仙醍キングスの熱烈ファンの両親のもとで、 生まれた時から野球選手になるべく育てられ、とてつもない才能と力が備わった凄い選手になった。 王求の生まれる瞬間から、幼児期、少年期、青年期のそれぞれのストーリーが、 王求の周囲の者によって語られる。 わくわくしつつ、ちょっぴり痛い、とっておきの物語。 『本とも』好評連載に大幅加筆を加えた、今最も注目される
2009/11/21(土) 午後 11:02 [ ☆勝手気ままな日々☆ ]
あるキング (伊坂幸太郎)
{{{ おまえは王になるためにこの世に生まれてきた 天才が同時代、同空間に存在するとき、周りの人間に何をもたらすのか。 それとも…。 王になるべく運命づけられた男の物語。 弱小地方球団・仙醍キングスの熱烈なファンである両親のもとに生まれた山田王求(おうく)。 “王が求め、王に求められる”ようにと名づけられた一人の少年は、 仙醍キングスに入団してチームを優勝に導く運命を背負い、野球選手になるべく育てられる。 期待以上に王求の才能が飛び抜けていると知った両親は、 さらに異
2009/11/22(日) 午後 11:07 [ ☆★☆セカンドはうす☆★☆ ]
「あるキング」本物の存在を知った時の波紋
「あるキング」★★★ 伊坂幸太郎著、徳間書店 2009年9月25日、1.260円、221ページ → ★映画のブログ★ どんなブログが人気なのか知りたい← 「野球選手になるべく育てられた少年は 両親の野球にかける情熱以上の才能を見せ、 将来をいよいよ期待される、 そして少年は宿命を生きる」 山田王求(おうく)と名付けれた少年は まさに「王」になるためにその道を追求して
2009/12/5(土) 午後 10:05 [ soramove ]
伊坂幸太郎 『あるキング』
伊坂幸太郎 『あるキング』 徳間書店 1,260円 [[attached(0,class=popup_img_175_250 width=175 height=250)]] [ストーリー] 弱小地方球団・仙醍キングスの熱烈なファンである両親の下 に 生まれた山田王求。“王が求め、王に求められる”ようにと名 づ けられた一人の少年は、仙醍キングスに入団してチームを優 勝 に導く運命を背負い、野球選手になるべく育てられる。...
2010/6/30(水) 午後 11:48 [ 気まぐれWalker ]
『あるキング』 伊坂 幸太郎 ★★★☆☆
弱小地方球団・仙醍キングスの熱烈なファンである両親のもとに生まれた山田王求。 “王が求め、王に求められる” ようにと名づけられた一人の少年は、仙醍キングスに入団してチームを優勝に導く運命を背負い、野球選手になるべく育てられる。期待以上に王求の才能が飛び抜けていると知った両親は、さらに異常ともいえる情熱を彼にそそぐ。 すべては「王」になるために―。 ずいぶん前に読んだのですが、感想を書いていなかったので 思い出しながら・・・ ...
2010/7/13(火) 午後 10:22 [ 本でも読まなきゃやってらんない! ]
伊坂幸太郎 『あるキング』
弱小地方球団・仙醍キングスの熱烈なファンである両親のもとに生まれた山田王求。“王が求め、王に求められる”ようにと名づけられた一人の少年は、仙醍キングスに入団してチームを優勝に導く運命を背負い、野球選手になるべく育てられる。期待以上に王求の才能が飛び抜けていると知った両親は、さらに異常ともいえる情熱を彼にそそぐ。すべては「王」になるために―。人気作家の新たなるファンタジーワールド。 (BY BOOKデータベース 徳間書店 刊) &nbs...
2010/12/1(水) 午後 10:51 [ 四畳半読書(猫)系 ]




仙醍キングスをそのまま楽天イーグルスに当てはめて読む仙台人(笑)
最近の新聞広告にもこの本が頻繁にでてくるのでタイムリーというか完全に狙っているというか。。。
これは出版されてすぐに娘が借りてきてくれた。伊坂作品にしてはやや異色だったね。(特に感動するわけでもなく余韻が残るわけでもなく(^_^;))あ〜〜新作読めた〜・・というのが感想(笑)伊坂作品を薦める時には出さないかな〜〜(笑)
2009/10/25(日) 午前 9:47
たまちゃん。架空の話だから実在の都市の名前を漢字変換して書いたんでしょうね。東郷ジャイアンツとは巨人のことかと思っていましたが、野球は全然わからないので、コメを見て楽天のことなのかと納得。そういえば、ニュースで野村監督の顔を見る機会がこのところ多かったのはそういうことだったのね。
うん、多分本書は多くの伊坂ファンの期待を裏切ったのではないかと思いました。
2009/10/25(日) 午前 10:51
私は最初、あるキング=歩キングだと思いました。
その後、書評を読んで野球関係の物語だとわかり・・・ちょっと趣味じゃないかな?と敬遠してしまっています。
今でもう〜〜ん??って感じなので、もうちょっと日和見してみます!
2009/10/25(日) 午後 3:53
こんばんわっ!
野球についてのお話なのですね。
「誰もかいたことがないような伝記」というのは気になりますね
2009/10/25(日) 午後 10:20 [ xtz ]
この作品には誰もが違和感を感じるんじゃないのでしょうか?
でも、本人もわかっていて「書きたかった本」らしいし…納得の作品なのだと思います
結局、あの3人の魔女…何だったんだろう???不思議ワールドでした!
トラバさせてくださいね
2009/10/25(日) 午後 11:42
YUKOさん。私も、「ムシキング」のような「歩キング」も妄想しましたよ〜^^;
野球って、全然わからないんですが、本書は実験的に偉人伝を書いたかのような作品なので野球選手というのが選択されたのかもしれませんね。
2009/10/26(月) 午前 11:46
xtzさん。野球というツールを借りて書かれた伝記です。
でも、伊坂さんの手にかかると全然伝記ではなくなってしまうところが面白かったです。
2009/10/26(月) 午前 11:48
く〜みんさん。読者がある種のパターンを期待するようになると、作家としては新境地を模索したくなるものなのだと思います。本作を基点に新たな作風が展開し広がっていくことを期待しています。
トラバ返しありがとう♪
2009/10/26(月) 午前 11:51
ムシキングw懐かしい名称ですねぇw
甥っ子に延々とムシキングのカード見せられたの思い出しますw
しかし、こんな王求みたいな選手が世の中にいたら、野球なんて確率のスポーツって言えなくなりますよー…。試合にならないっすよ。。。
2009/10/28(水) 午後 1:08
気まぐれさん。関西出身の夫と東京育ちの私はイントネーションの違いから異口同音の言葉を考え違いすることが多々あるのですが、本書の題名のイントネーションは「ムシキング」と同じに読んでしまったので、まさか「或る、キング」とは思いもしませんでした^^;
そうなんですか。王求みたいな選手がいたら大変なのね…。
トラバ返しありがとうございました。
2009/10/28(水) 午後 4:28
シェイクスピアの「マクベス」の原作を読んだことがあったので、三人の魔女や、彼の周辺人物を「マクベス」と重ね合わせて読むことができました。魔女の台詞も「マクベス」から取ったものです。
最後まで孤独な王だった王求ですが、あのラストは王求にとって救いなのかどうなのか…。
私も実験的な作品だと感じました。ですが苦手なスポーツ関連の内容にも関わらず、惹きつけられるものがありました。
2009/11/15(日) 午後 4:00
ねこりんさん。「マクベス」を読んだのははるか昔なので、見た芝居も三人の魔女は一人だったので「マクベス」出典とは気づきませんでした。教えてくださってありがとう^^
主人公のキャラは感情移入できないようなキャラに敢えて作りこんでいる気がし、私も野球には疎いのですが、小説の作りには非常に興味深かったです。
トラバありがとうございました。
2009/11/16(月) 午前 11:21
子ども向けに言うと『ある王様の話』ってことだったんですよね。いやあ、私もとんだ勘違いをしていましたが、金平糖さんも、ふふふ^^こんな天才級の野球選手はこれまでいませんでしたが、これから先出てくるとしたらこんな偉人伝が書かれるということですかねぇ。出てくるとは思えませんけど^^;
TBさせて下さいね^^
2009/11/21(土) 午後 11:02
紅子さん。題名の第一印象って、結構大きいですよね。イントネーションを「ムシキング」のように思った時点で私の勘違いは始まっていました。読みながら暫くは『…?…』でしたもの^^;「ある、キング」だったんですよね…。
こんな天才は精神も常人から逸脱しているものかもしれませんね…。
トラバ返しありがとうございました。
2009/11/22(日) 午前 10:31
普通に、今までの伊坂さんを読みたいって方は、敬遠されるかも?とは、思ったんですが…
新しい伊坂さんだぁって思ったら、なかなか興味深く読めますよねww
こんな天才は見たことないですよね\(◎o◎)/!
野球ファンなら、1球団に一人ほしいでしょうねww
こちらからもトラバさせてくださいね♪
2009/11/22(日) 午後 11:07
チュウさん。今までみたいな伊坂さんかと思ったので、登場人物のメモを撮りながら読んじゃいましたよ^^;
新境地開拓中といった感じでしたよね、「SOSの猿」も今日、書店を覗いたら平積みされていましたが、読むのがちょっと怖いかも…。
2009/11/24(火) 午後 2:38
soramoveさん、はじめまして♪トラバありがとうございました。
最近の伊坂作には新しい試みを感じさせるものが多く見受けられるようになってきた気がします。新境地開拓を考えられているのかも…と?
2009/12/6(日) 午前 8:58
“ムシキング”に“恐竜キング”、そして“あるキング”…(><)
W杯真っ盛りの今、野球小説にハマってしまった!『王になるべき男』も辛いのねぇ〜^^;
2010/6/30(水) 午後 11:53
やっくんさん。日本、とっても惜しかったですよね(T_T)
夏は甲子園も始まるし、野球の季節到来といった感じかしら?「王」とは、いつの時代も孤独なのだと思いました。
2010/7/1(木) 午後 2:20
実験的作品・・・本当に、この言葉がぴったりきます。
伊坂さん、攻めてるな〜って感じます。これが伊坂さんの書きたい小説なのかな。嫌いじゃないですが。。。
こちらからもトラバさせてくださいね♪
2010/7/13(火) 午後 10:33
おむさん。「ゴールデン〜」から、伊坂さん曰く『第二期突入』とのこと。色々試されていらっしゃるのだなぁと思っていますが、個人的には第一期の作品の方が好みです…。
トラバ返しありがとうございました。
2010/7/14(水) 午後 0:57