「百億の昼と千億の夜」(光瀬龍・萩尾望都)
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巻末の山本真巳氏の解説によると、この作品は光瀬龍氏のSF作品を萩尾望都氏が漫画化されたそうです。 そしてこの作品は「週刊少年チャンピオン」に1977〜1978年に掲載されたものだそうです。 残念ながら私は光瀬氏の作品を読んだ事がありません。 山本氏によると連載当初は光瀬氏の作品のイメージと異なる点が多く違和感を感じたそうです。 しかし、読み進めるうちに 光瀬龍の小説を下敷きにした別の作品であると分かってきた。
それはまた、新しい「百億の昼と千億の夜」との出会いでもあった。 萩尾氏のなりの新たな解釈により、紛れもなく萩尾氏の作品と化しているそうです。 天地創造から地球が誕生。 幻の都市、アトランティスの滅亡とプラトン。 釈迦の国の王子シッタータが出家を決意して阿修羅王と出会う。 戦いに疑問もシッタータの出家の一因・・・しかし、阿修羅王は帝釈天と四億年の長きに渡り戦い続けている・・・。 阿修羅王は真相を確かめるために「弥勒に会え!!」と言い放つ。 末法の世に現れ、人類を救うと言われている弥勒。 果たして、弥勒は人類の救世主なのであろうか!? 「末法の世が来るという───?末世にいたるほどの出来事とはなにか?
末法が訪れ、人々を苦しみから救済すると言われている弥勒。では何故その前に何故それを阻止しないのか!?それほどの破滅とはいったいなんであるか? 太子には想像がつくか? 真の神であるならば、破滅の到来こそ防ぐべきでは? そう説く阿修羅の声に神々が耳を貸さないのは思考コントロールをされているから!? 一体誰に・・・・・!? そして、阿修羅に誰からの指令を受け、戦っているのかと問う弥勒・・・。 すでに還る道はない また新たなる 百億と千億の日々が始まる───
私は無神論者なので、宗教は所詮人間が作り上げてきたものと思っています。 人間が生きる上で背負う苦しみから逃れる為のセラピーとして意義があると思っています。 ただ、残念な事に宗教は時代の変化についていけずそれが故に争いのもとになったり、科学の進化の妨げとなっている感が否めません。 この作品はキリスト教徒の反感を買う気がしますが、エルサレムは相変わらず戦争の火種・・・。 一方、宇宙や銀河系、地球の誕生・・・そして生命や人類の誕生には神秘を感じます。 誰が創り上げたものか、考えずにはいられない・・・。 その広さを実感できないほど広いと言われている銀河系の中の唯一生命を宿していると言われている地球。 生命に対して深い神秘を感じると共に、目先の自分だけの幸せに囚われる事なく、無駄な争いはやめ、折角与えられた命を大切にして生きたいと切に願わずにはいられない・・・そんな作品です。 |



