「インビジブルレイン」(誉田哲也)
姫川玲子(31)は、警視庁捜査一課の十係主任警部補。
大和会系石堂組傘下の仁勇会の下部組織・六龍会のチンピラ、小林充(29歳)が殺害される。
仁勇会に何らかの拘りがあるらしい組対四課の宮崎警視正は、四課の捜査員は捜査一課や所轄署の人間とは組ませず、組対同士のペアで動かすことを希望し、和田徹課長はそれを承諾。
情報屋・柳井健斗(26歳)が犯人だと告発する女性から電話がかかって来る。
九年前、小林と交際中だった柳井の姉・千恵が絞殺され、容疑者であった父・篤司が警官の銃を奪い自殺し、当時の警察幹部が処罰されていた。
真犯人が小林で、柳井の復讐だった場合、警視庁は再び大きなダメージを受けかねないと考えた刑事部長の長岡警視監は、柳井を捜査してはならないと命令を下す。
しかし、玲子は独自に柳井を調べる。
彼女の内田貴代(23歳)に接触し、妊娠していることを知るが、彼女も柳井の行方を知らず心配していた。
柳井から情報を買っていた極清会・槇田勲(48歳)は、柳井に依頼されたあることを、部下の川上義則(43歳)に指示していたが、見返りを受け取っていないため柳井の行方を追っていたところ、玲子から声を掛けられる
石堂組の組長・石堂神矢の病状が危うい中、跡目候補として牧田と競っている仁勇会会長・藤本英也(51歳)が銃殺され、柳井の指紋つき銃を中野署の交番勤務になっていた井岡が拾う
犯人は柳井なのか
しかし、藤本が殺されて一番得する人間は…
警察小説は苦手で、読んでいるのは今野敏さんの「隠蔽捜査」シリーズぐらいです。
しかし、本書は誉田さんの最新刊ということで、グロイと聞き、避けていた「ストロベリーナイト」シリーズの最新刊と知らずに予約。
長い間待ってようやく借りてきたため、この際だからと覚悟を決め巻数順に読むことを決意し、書架にあった第二弾の「ソウルケイジ」も一緒に借りてきました。
しかし、第三弾の「シンメトリー」は、予約待ち件数が多くて本書の返却日までに借りられませんでしたが、ストーリーに置いてきぼりを食らうことはなく読むことができました。
「シンメトリー」には、私の好きなキャラ・井岡が登場していないことを
三年ほど前、世田谷で起こった殺人事件で初めて一緒になった刑事。二度目と三度目はその翌年。亀有と蒲田で、一年のうちに二度も組んで捜査させられた。去年はなぜか見かけもしなかったが、今年、ここにきて──。 玲子は、第一弾ではでは一番の天敵・勝俣健作を大きな壁を共に乗り越えることで克服。
第二弾では、次の天敵・日下の克服。 不思議なものだ。同じことをやるにしても、日下が段取りをすると安心感がある。当人同士の仲は決してよくはないが、日下と姫川という 、まったくタイプの違う主任二人を擁する殺人十係は、ある意味、非常にバランスのいいチームなのではないかと今泉は思っている。 復讐心から殺人を犯したことのある槇田に対し、『
私は……あなたの殺意を、認めはしないけれど、でも、理解はできる』と、言う玲子。 玲子にとって槇田は、『
久しぶりに燃えた相手がヤクザで、しかも、いま抱えてる事件の犯人かもしれない』という、まさに最初からロミオとジュリエット状態。 第三弾の本書で克服する相手はヤクザか
でも、私は、暴力団モノはどうしても好感が持てません。
たとえ、『昔気質の任侠道に生きる漢』でも。
しかし、玲子同様、不覚にも槇田には惚れてしまいました…。
本作の心震わせられた一文は、和田が長岡に言う
地味な、鼠色のネクタイを親指でつつく。 ただ、私のツボである井岡の出番が少なく残念。
新境地である池袋警察署に神出鬼没の彼も転勤してくることを願っています。
そして、「感染遊戯」を読んだ今、葉山が、姫川班になるのか、勝俣班になるのかも注目しています
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