根室〜北方領土の見える最果ての町と納沙布岬

根室は人口3万の最果ての町。
支庁所在地でありながら、空港のある中標津に拠点の地位を奪われてしまったように感じます。
最果て感が漂う町のあちこちでロシア人をみかけました。
「返せ、北方領土」という看板もあちこちでみかけます。

釧路まで123km                             返せ、北方領土

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根室市街の外れには明治公園という公園があります。
サイロが3つ並んでいて印象的なところです。

明治公園 '                               3つのサイロ

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町外れの海岸に出ると国後島が見えました。
中でも印象的なのが国後島を代表する爺爺岳(ちゃちゃだけ)です。
本来なら「日本百名山」に入ってしかるべき山です。

国後島                         

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爺爺岳

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根室駅前からバスで納沙布岬に向かいます。
運賃は片道1040円ですが、往復割引があります。
バスは納沙布岬まで半島南岸を経由しますが、ずっと市街地が続きます。
根室からバスに乗ること30分で納沙布岬に到着です。
冬の納沙布岬は観光客が溢れる賑やかな夏が嘘のように誰もいません。
ただ寒風だけが吹きすさむ氷漬けの世界でした。

冬の納沙布岬

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水晶島                                   納沙布岬灯台

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根室本線をどこまでも〜日本最東端の駅へ

根室本線は滝川から根室まで440kmも続く壮大な路線ですが、釧路から先は特急が走らないローカル線です。
けれども根室まではまだ120km以上もあります。
釧路より先に北海道のスケールの大きさ感じさせてくれる根釧台地がまだまだ広がっていました。

釧路を出て50分、厚岸湾が見えてくれば厚岸の町はすぐそこ。
赤色の厚岸大橋が厚岸のランドマークです。
厚岸は釧路と根室の中間に位置し、厚岸湖では「かき」が養殖されています。

厚岸大橋と厚岸湾

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近年エゾシカが増えて問題になっていると耳にしましたが、
今年は鹿が線路上に出没して汽車が停止することが頻繁になりました。
釧路湿原を通ったときもエゾシカのために汽車は何度も止まりました。
鹿も汽車に慣れてしまい怖がらなくなってしまったのでしょうか。
鹿が増えすぎると木を食い荒らし木がが枯れてしまいます。
特に若木を好んで食べるので植物の育成環境へのダメージは絶大です。
鹿が増えたのは天敵となる狼を駆除してしまったために生態系が乱れたためといわれます。
別当賀を過ぎると太平洋が広がり、太平洋に突き出した落石岬が見えてきます。

別当賀駅                                落石岬

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落石岬が見えると線路は左に大きくカーブして落石駅に着きます。
落石からは根室に通学する学生が出現します。

落石駅

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釧路から2時間でようやく根室市街に入りました。
東根室は日本最東端の駅。
意外にも最東端は根室駅ではなく東根室駅です。
地図を見ると分かりますが、
汽車は東根室を過ぎると大きく西にカーブしてしまいます。

日本最東端の駅

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根室駅構内   
                        
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根室駅

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川湯温泉

川湯温泉駅から歩いて3分、国道沿いにホテルがあります。
汽車の待ち時間を利用して露天風呂に入りました。

ホテルパークウェイ

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内湯に併設された露天風呂の他に、屋外にもうひとつ大きな露天風呂があります。
こちらは混浴ですが脱衣所は別になっています。日帰り入浴300円、気分はもう最高。

内湯に併設された露天風呂                  屋外の巨大露天風呂

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川湯温泉駅は昔懐かしい感じのする駅です。駅には木彫りの熊が置いてありました。

川湯温泉駅                             ホームにいる鮭を咥えた熊

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五白観光と仁伏温泉〜白鳥の湖

冬の道東には五白観光という表現があります。
五白観光とは「流氷」「丹頂鶴」「白鳥」「摩周湖の樹氷」「雪祭り」の5つの白をめぐる観光のテーマです。
今回の旅では流氷と丹頂鶴、そして摩周湖は見ましたので、後は白鳥です。
白鳥は屈斜路湖にいます。
屈斜路湖は川湯温泉など周辺の熱源によりお湯が沸くため凍りません。
そのため白鳥にとっては快適な場所で、冬の屈斜路湖は白鳥の湖となっています。

阿寒パノラマコースのバスは摩周湖から硫黄山に寄り川湯温泉に出ます。
そこから屈斜路湖の砂湯に向かいますが、その途中に仁伏温泉という小さな温泉があります。
「仁伏」は「にぶし」と読みます。
白鳥が見られる温泉と聞いて今日はこの仁伏温泉に訪れました。

仁伏温泉バス停                          仁伏温泉の看板

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仁伏温泉と屈斜路湖

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屈斜路湖ホテルは日帰り入浴可能です。
内湯と露天風呂があり、露天風呂からは目の前に雄大な屈斜路湖が眺められます。
この時期露天風呂はちょっとぬるく感じますが、のぼせないためいつまでも入っていられます。
そして屈斜路湖には大白鳥がいました。

屈斜路湖ホテルの露天風呂

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屈斜路湖の白鳥たち

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阿寒パノラマコースで行く冬の摩周湖

阿寒バスの阿寒パノラマコースを使えばお手軽に冬の道東観光を楽しめます。
この阿寒パノラマコースは阿寒湖温泉と網走を一日一往復していて、
途中、摩周湖、硫黄山、屈斜路湖、美幌峠に寄ってくれるので観光することができます。
基本的に路線バスなので何処から乗っても、何処で降りてもOKです。
このバスを利用して摩周湖と屈斜路湖、川湯温泉に行きました。


阿寒パノラマコースの時刻表

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阿寒パノラマコースの乗車票

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摩周湖展望台に停車する阿寒パノラマコースのバス

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摩周湖は神秘的な湖で何度見ても見飽きません。
身も凍る冬の摩周湖は白一色で神秘さに磨きがかかります。
澄んだ空気は夏の霧の摩周湖とも無縁です。
でも今年の摩周湖の湖面は凍っていません。
暖冬はここにもその影を落としていました。

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雄阿寒岳と雌阿寒岳

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真白な硫黄山

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SL冬の湿原号と丹頂鶴が見られる茅沼駅

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釧路の中心となる交差点。国道38号と44号の起点です。
国道38号は滝川から釧路まで、国道44号は根室まで続いています。











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道東の中心釧路駅。
釧路の地盤沈下は街の寂しさに如実に感じられます。










冬の道東は観光がいっぱい。JR北海道の目玉企画がSL冬の湿原号。
毎日釧路から標茶まで釧路湿原を往復しています。
今日はSL冬の湿原号に乗ってみることにしました。

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SL冬の湿原号として活躍するC11は、1975年に廃車となり標茶町の公園に胴体保存されていたものを、
1998年苗穂工場に搬送して復活し、99年から観光用として利用されることになったそうです。
99年からはSLすずらん号として留萌線を走り、2000年からSL冬の湿原号として釧網線で活躍しているとのことです。

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SL冬の湿原号は汽笛を上げてゆっくり走り出しました。
蒸気機関車は加速がものすごい遅く、本当にゆっくりゆっくり動き始めます。
車内は観光客でいっぱいです。

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茅沼駅でSL冬の湿原号を見送りました。茅沼駅は丹頂鶴のいる駅として有名です。いました、いました丹頂鶴。


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釧網本線で網走から釧路へ夜の大移動

流氷観光を終えるとその日のうちに釧路に向かうため網走発釧路行き最終列車に乗りました。
道内夜行がなくなってしまい、網走駅の夜は以前にも増して寂しくなったように感じます。

18時なのに誰もいない網走の中心商店街

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18時50分発釧路行き最終ワンマン

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網走の隣駅の桂台から学生がたくさん乗ってきましたが知床斜里まででほとんど降りてしまいます。
その後汽車は自分ひとりになってしまいました。
摩周駅で30分停車したので汽車の外にでてみました。

夜の摩周駅                             摩周駅で停車する汽車

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摩周駅から一人乗ってきて、その後標茶から数人乗り込みました。
釧路が近づくにつれて乗客は増えて行きましたが、1両でも多いほどです。
終点の釧路には22時53分に到着。網走から4時間もかかりとても遠く感じました。

幣舞橋とMOO

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流氷ノロッコ号に乗って

網走から知床斜里まで流氷ノロッコ号が走っています。
それに乗って流氷を見に行きました。
網走を出てしばらくするとオホーツク海が現れ、海岸線に沿って流氷が眺められます。
流氷ノロッコ号はゆっくり走ってくれるので、ゆっくりと流氷を眺めることができます。
北浜駅には展望台があり、停車時間を利用して展望台に上がることができました。


流氷ノロッコ号                      北浜駅

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北浜駅の展望台からの眺め              オホーツク海の流氷

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浜小清水で下車すると、ピラミッドの形をしたフレトイ展望台に上がりました。
素晴らしいオホーツク海の眺めです。


フレトイ展望台                            フレトイ展望台から見下ろす浜小清水駅

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濤沸湖                                流氷に覆い尽くされたオホーツク海

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流氷特急オホーツクの風で網走へ

旭川は函館本線の終点であると同時に、宗谷本線と石北本線の起点の街。
道北へは宗谷本線が、道東へは石北本線が連れて行ってくれます。
冬季限定の臨時特急「流氷特急オホーツクの風」に乗って流氷の街、網走に向かいました。

流氷特急オホーツクの風は5両編成で、自由席は4号車の1両だけでしたが、
空いていたので余裕で座ることができました。
3号車は2階建てになっていて、1階にはロビーと売店があります。
座席窓は大きく展望がよく、車両各部についているモニターで先頭から見える眺望が映し出されます。

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旭川から2時間で遠軽です。遠軽で進行方向が変わります。
これは北見峠を越えるルートができる前まで、
廃止になってしまった名寄本線が遠軽や北見へ向かうメインのルートだったからだそうです。
名寄ー紋別ー中湧別ー遠軽ー北見だというから壮大な遠回りです。
今よりずっと北見は遠かったのでしょう。

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網走湖の先に網走市街が見えてくると網走まではもうすぐです。
けれども旭川から網走までは4時間もかかり、最果ての町だと感じました。

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三浦綾子「氷点」の舞台を訪ねて〜外国樹種見本林〜

旭川八景というものがあります。
旭川市が選定した旭川の美しい八つの風景です。
わたしはこの選定に観光客として一票を投じました。
それは嵐山からの眺望で、ここから見た旭岳に感動したからです。
旭川は旭岳の麓に抱かれた街です。
そしてそれは旭川八景のひとつになりました。

旭川八景とは、旭橋、嵐山と嵐山からの眺め、外国樹種見本林、
神居古潭、旧旭川偕行社、常盤公園、平和通買物公園、ダイヤモンドダストです。

旭川八景のひとつである外国樹種見本林は、
日本の寒冷地に適した外国の樹種を調査するために旭川郊外に作られた林で、
三浦綾子の小説「氷点」の舞台でもあります。
背筋も凍る小説の舞台に、寒さに背筋を凍らせながら訪れてみました。
外国樹種見本林には三浦綾子記念館もありました。

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