韓国映画『KOREA』を見て
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先週金曜日の20日、千葉市の千葉市民会館で韓国映画『KOREA』の特別試写会があり、取材を兼ねて行ってきた。
映画のあらすじは、1991年、千葉の幕張メッセで行われた世界卓球選手権に、韓国と北朝鮮の南北合同チーム『KOREA』が初めて結成されて出場、中国の9連覇を阻止し、見事優勝したとの内容。実話、ノンフィクションだ。この時の卓球世界大会は幕張メッセのこけら落としイベントとして開催され、当時は千葉県民のほか、韓国・民団の人々が大勢、応援に駆け付けたという。
同じチーム内での韓国選手と北朝鮮選手の激しいケンカぶり、習慣や考え方の違い、そして、中国との決勝直前の北朝鮮選手に対する本国・朝鮮労働党本部からの帰国命令(注、北朝鮮は朝鮮労働党が国家を指導する統治体制)など、ストーリーは息つく暇もないほど展開していった。僕も何度か涙していた。映画全体のトーンとして、平和的な南北の統一を訴えている。
日本でも有名な韓国人女優のハ・ジウォンとペ・ドゥナも来日し、記者会見と試写会後の舞台挨拶をした。二人とも映画の中では、プロの卓球選手と思えるほど、卓球が上手。91年の世界選手権で韓国代表として出場し、映画のモデルとなったヒョン・ジョンファさんから、みっちり指導されたという。ヒョン・ジョンファさんも一緒に記者会見と舞台挨拶に参加した。
近くで見るハ・ジウォンは本当にきれいでした。記者会見中も、舞台あいさつ中も、常に笑顔を絶やさず、天真爛漫な明るい性格であることがよく分かった。
ペ・ドゥナの印象はもの静かで、少し陰があるようなタイプの女性。驚いたのが背の高さ。記者会見が終わり、僕がフロアで立っていると、いきなり目の前をペ・ドゥナが通過。そして、驚きながら撮った彼女の写真が下。彼女の思わぬ急接近でピンボケになってしまった。
ウィキペディアなどによると、彼女の身長は171センチとあるが、ハイヒールを履いているためか、173センチある僕よりもかなり彼女は大きかった。ペ・ドゥナは「撮影中、過酷な卓球シーンのため、足の親指の爪が全部、はがれた」と記者会見で話していた。卓球台は低い。背が高い彼女にとって、爪先はおろか、ひざや腰などに非常に大きな負担がかかったと思う。
記者会見で僕も二人に質問した。ハ・ジウォンが33歳、ペ・ドゥナが32歳という年齢を踏まえて二人に聞いた。
私「お二人より若い世代の、10代とか20代は、北韓(=北朝鮮)について関心が少ないと聞いております。この映画の上映で、そんな北韓に関心のない若者の状況に一石を投じることができるとお思いですか?」
ハ・ジウォンの答え「当時を知らない若い世代に見てほしい」「撮影を通じて、2つのもの(=統一コリア)が一緒になる強さを感じた」。
ペ・ドゥナの答え「若い世代は、北朝鮮に関心がないのは事実だと思います。しかし、私は(映画が一石を投じられると)信じています」
ハ・ジウォンは明るく元気に、ペ・ドゥナはゆっくりと言葉を選び、間を空けながら答えてくれた。
映画の中では、ハ・ジウォンが、映画のモデルとなった韓国代表のヒョン・ジョンファさん(写真左から二番目)を演じた。ペ・ドゥナは北朝鮮代表選手の役回りで、「感情を表に出さないように演じた」と記者会見で話していた。二人とも演技は上手。北朝鮮語のなまりも勉強しなくてはいけなかった、ペ・ドゥナの方が難しい役回りだったかもしれない。
お薦めの映画です。『KOREA』は5月3日から韓国国内で上映を開始。日本国内での上映は未定だという。
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