空堀ことば日記

ルドルフ・シュタイナーのアントロポゾフィーを学びながら大阪は空堀で教育芸術の実践に取り組んでいます。

こどもの教室

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落語はこどもの心を育てる。

先日、春分の日、大阪市中央区にある高津宮の披露宴会場をお借りして、第五回のこども落語会を開きました。晴天に恵まれ、保護者を中心にたくさんの方々にお集まりいただき、盛況のうちに落語会を終えることができました。
 
今回の出演者は小学生16名。六年生三人が息を合わせて演じる「火炎太鼓」を幕開けに、四年生と三年生が、それぞれ5分〜15分の落語を独演熱演し、とりが一年生の落語芝居「そうべえふしぎのりゅうぐうじょう」でした。
 
落語会も五回目となり、だいぶ慣れてきてはいるものの、こどもたちがどのように演じるのかについては、いつもながら蓋をあけてみなければわかりません。ただ、たとえ、途中でセリフを忘れたりつまったりしたとしても、精いっぱい演じる姿と声には、心を動かされます。
 
自分で演じていてもそうですが、聴き手がどれだけ心を開いて耳を傾けてくれるかによって、落語の出来が大きく左右されます。今回も、客席から笑いが絶えることがなく、開場にはこどもたちを見守る温かい気がながれていました。
 
中入りには、関大落研出身でこの春からプロの落語家としての修行を始める浪漫亭芭圧さんが、小話を披露してくださいました。突然のお願いを快く引き受けていただき、つかみから勢いよく語っていただきました。流石、プロを目指すだけあって、体中から生命力が勢いよく流れ出して、会場を笑いに包みこんででいました。
 
落語って、いいですねぇ。
 
演じ手であるこどもたち、温かく見守ってくださった保護者をはじめとする観客の皆様、こどもたちに落語の面白さを身をもって伝えてくださった芭圧さん、そして、音楽の兵藤紗弥さん、美術の小林里実さん、囃子の山下千恵子さん、そして場所をご提供いただいた高津宮さま、ありがとうございました。
 
イメージ 1
勢いがあって軽妙な「火炎太鼓」(写真 小林建志)
 
イメージ 2
「そうべえふしぎのりゅうぐうじょう」の主役たち(写真 小林建志)
 
 
 

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空堀ことば塾のお休み。

7月27日(水)〜31日(日)まで、横浜のシュタイナー教員養成講座に参加のため、空堀ことば塾はお休みです。
 
本科教室は8月1日(月)から再開致します。

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今年の自然学校は大柳生の里で「竹生島」。

イメージ 1
 
この写真は、今年のお正月に訪れた近江今津から眺めた伊吹山と竹生島の景色です。このときは生憎時間が遅くて、渡し船の最後の便が出てしまった後。残念ながら初詣とはいきませんでした。しかし、竹生島への想いは強く、春、桜が咲く前に家族で訪れることとなりました。竹生島には、女体の神である弁財天と竜神が祀られています。
 
さて、今年の夏、お盆前に、第四回の自然学校を開きます。場所は昨年に引き続いて奈良は大柳生の里です。昨年は、あそびーなの小林里実さんにご指導していただき松を描き、能楽師にして尺八奏者のウベ・ワルターさんと言語造形家の諏訪耕志さんを講師として、尺八を作り、能楽仕立てで短歌を吟じました。今年はいま一歩踏み込んで、ウベさんを講師に能楽「竹生島」のワークショップと薪能を計画を進めています。
 
空堀ことば塾では、世界に包まれていた子供たちが自分と世界との関わりにゆらぎを生じる、いわゆる「ルビコン」の時期にあたる九歳児(3年生)を対象に、自然学校を開いてきました。当初は家づくりをテーマにしていましたが、その第一回目のときに、京都府は美山町の山寺のお堂で尺八を奏でるウベさんに出会いました。そして、和歌山の米市農園での家づくりを経て、昨年は奈良に場所を移して舞台づくりへとテーマを変えました。
 
私自身が狂言の小舞を通じて徐々に実感を深めているのですが、舞うという行為は、体の中に眠っているなにかを目覚めさせてくれると同時に、大地との深い絆を作り出してくれます。この感覚と意識をさらに深めたいと、最近強く思います。
 
舞台をつくる、大地と結ぶ。
 
小学生には難しいテーマですが、芸術を通じて無意識に身体に働きかけていくことで、こどもたちは無事にルビコンを渡り、〈わたし(das ich)〉を育てていく、人生という旅の出発点に立つのではないでしょうか。豊かな自然に囲まれた大柳生の里で、竜神と弁財天とともに子供たちを祝福しようと思います。
 
日時:2011年8月9日(火)〜11日(水)(11日夕方から薪能舞台)
場所:奈良、大柳生にある奈良市青少年野外活動センター
対象:小学3年生〜6年生
 
事前の準備として、7月10日(日)に、大阪で、ウベさんと通し稽古を行います。ここで、謡と仕舞の基本を確認して、7月〜8月にかけて週に一度のペースで稽古を行い、本番のワークショップに参加することになります。能楽は大人でも難しいものですが、春の竹生島で弁財天と竜神が舞うという清冽な演目を題材にして、緊張感をもちつつも楽しい舞台にできればと思います。
 
今年は、昨年までとは異なり、空堀ことば塾の小3クラスの父母に企画段階からご参加いただき、また、中高生にボランティアをお願いする予定です。
 
 
 

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こどもの教室の新年度は三月から。

2011年度 空堀ことば塾・こどもの教室のご案内
 
     空堀ことば塾について
空堀ことば塾は、「シュタイナー(ヴァルドルフ)教育」で知られるルドルフ・シュタイナーの思想と教育実践を核に、地域における出会いや交流を大切にしながら、こどもとおとなが共に学ぶ場所です。200610月に大阪市中央区谷町6丁目にある複合文化施設萌の一室で立ち上げました。四年の活動を経て、さらなる展開を期し2010年末に上本町西にある木造一軒屋に引越をしました。具体的な活動としては、こどもの教室とおとなの講座を開いています。
こどもの教室は、こどもの意志を強め、情を豊かにし、考える力を育てることを目的とする、学校でも従来の学習塾でもない第三の教育の場です。こどもの教室には、小学生を対象とする本科教室(国語、算数と課外授業)、中高生を対象とする英数専科(英語と数学)、受験生を対象とする受験専科(算国、英数)があります。大人の講座には、外部講師を招いた中世に出会う会、ライアー講座、手仕事講座(予定)があります。また、こども向けの美術教室「アトリエ・アソビーナ」、多言語交流会「ヒッポ・ファミリー」に場所を提供しています。
 
     カリキュラムについて
本科教室は集団授業形式で行います。本科教室では、小学1年生(7歳)から6年生(12歳)までの間、シュタイナー教育に基づきながら国語と算数をエポック(3ヶ月)単位で交互に学びます。フォルメンやにじみ絵といったシュタイナー教育の実践教程に、和歌、能楽、落語、囲碁、暗算などの伝統的な芸能や知恵を積極的に取り入れた独自の授業を行います。毎年8月には自然学校で仕舞のワークショップと舞台発表を行い、3月には授業の成果の発表の場としてこども落語会を開きます。また、小学校の高学年には、学校での学習とのバランスをとるために補習時間を設けます。
専科教室は集団個別(寺子屋)形式で行います。英数専科では、中高生を対象に、多読・多聴、囲碁を交えた個別学習を通じて、学ぶことの喜びを見いだし、学力と共に自学自習に欠かせぬ思考力(第二次学習能力)を育てます。受験専科では、受験生を対象に、受験を人生の一つの課題として意識化し、積極的に対処する力を育てます。また、自学自習の習慣を身につけるため、 月〜土曜の午後、1階を自習室として開放します。中高生の試験期間を中心にご活用ください。自習時は、私語を慎むのはもちろんのこと、共通ルールとして「教え合い」を励行してください。また、専科教室の有志とともに、古文(高校生)と現代文(中学生)の原書講読を行います(無償)。
 
     授業時間について
・本科教室  13(算国)週1120分(宿題確認と読書20分+授業100分)11回/エポック 
        小46(算国)週1100分(授業)+80分(補習、小450分)11回/エポック
・専科教室 英数専科(中高生)、受験専科(受験生)とも週1回 200分(適宜延長あり)
(注本科と専科はいずれか一つをご選択ください原則として、本科の高学年は授業後に学校や進学塾の勉強について個別の補習(有償)を行います。ただし、ご都合で補習をご選択できない場合はご相談ください。その場合は、通常授業のみとします。エポック最後の調整日は補習(無償)、振替授業、準備用で、教育研修日はお休みです。休日は、年末年始、盆、日曜、祝日の一部です。
 
     授業料について
・入塾料  10,000円 
   ・本科教室 
      小13 10,000円/月
    4  13,000円/月 56 15,000円/月(補習を受けない場合は10,000円/月)
 ・専科教室 20,000円/月(受験専科は、9月以降に入塾の場合は5,000円/月)
 (注)授業料は、請求書を郵送しますので、エポックの初めに三ヶ月分を指定銀行にお振り込み下さ   い。兄弟姉妹でご入塾の場合は、授業料を一割引きします。自習は無料。教材費は別途請求。退   塾の際は、授業料を月単位で返金します。
 
     入塾について
見学と体験の後、入塾の是非をご判断ください。体験期間はひと月で、入塾の場合のみ後で授業料をいただきます。入塾なさらない場合は、体験期間の授業料は必要ありません。入塾時には、空堀ことば塾・趣意同意書にサインの上、入塾料と当該エポックの授業料をお納めください。途中入塾は日割り計算致します。本科は受験の有無に関わらず、原則として6年生までの通塾をお願いします。6年生時には受験専科への変更が可能です。
 
     教材について  
・本科教室 色鉛筆(ドイツ製、3千円ほど)、フルート(ドイツ製、1万円ほど)、万年筆(ドイツ製、2千円ほど) エポック・ノート(精巧堂印刷製)、補習用のノート、書籍(絵本、読本)、ワークブック(太郎次郎社)、辞書(国語、漢字、三省堂かベネッセを推薦)
・英数専科 CDウォークマン(必須3千円ほど、英語リスニング用、ご自身でご購入ください)、ワークブック(別途指定)、問題集(別途指定)、参考書(別途指定)
・受験専科  問題集(別途指定)、参考書(別途指定)
(注)教材はご自身でご購入いただくか、ことば塾で購入しお渡しします。後者の場合は、教材費袋に  請求書を同封しますので、現金でお支払いください。
 
     飲食について
各人コップをご持参ください。お茶はことば塾で用意致しますので自由にご利用いただけます。おやつの持参は自由ですが、夕食休憩や授業途中の小休止の際には食べられません。また、ゴミの後始末を徹底してください。始末に不備がある場合は、飲食を禁止とさせていただきます。本科の高学年(小4〜6年)、英数専科、受験専科を受講される際には、夕食をご持参ください。手作りのお弁当が理想ですが(特に小学生)、お仕事などでご家庭にご負担がかかる場合は、こちらでまとめて弁当を注文しますので、当日、授業前に口頭でお知らせください。
 
     宿題について
教材の独習や詩歌・落語の暗唱、読書を宿題とします。ご家庭での確認や励ましをお願いします。
 
     懇談について 
本科、専科とも、夏休み前(78月)、年度末(12月)に個人懇談を行います。この期間以外でも、希望者には必要に応じて適宜個人懇談を行います。
 
     課外授業について
主として本科生を対象に、810日前後に関西近辺での自然学校(薪能・仕舞、小3〜小6)、320日(春分の日)前後に本科生と専科有志による落語発表会を開催します。自然学校では外部講師を招きます。課外授業は営利目的ではなく、父母有志と専科生のボランティアのお力を借りて自主運営できればと思います。ご理解とご協力をお願いします。落語会の後には、交流会を開きます。
 
     勉強会(読書会)について
ことば塾の教育実践の核となるシュタイナー教育について、主として本科生の父母と共に、来年度から月1回、『教育のための一般人間学』という本を底本にした勉強会の場をもちます。こどもの成長と共に自らも学びを深めたいと思われる方、お知らせください。勉強会は無償です。
 
     連絡先
Add.: 542-0062   大阪市中央区上本町西3丁目319
Tel&Fax050-1428-0855   E-mail: kotoba_jyuku@ybb.ne.jp
 
2011210日    空堀ことば塾・主宰  塙 狼星

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こどもの教室は落語の季節。

夏休みが終わり、まだまだ暑いものの新学期がスタートしました。
 
ことば塾も9月から三ヶ月の新学期。こどもの教室では毎回授業の導入で発声や語りに取り組みますが、春から夏までの和歌、俳句をうけて、9月からの半年は落語。ことば塾を開いてから毎年、10月前後には地域のお祭りで落語芝居や落語を発表してきましたが、落語の発表会は今年から春分の日に。この秋は、落語芝居はしないことに。大きな流れとして春から夏に和歌や歌謡、秋から冬に落語という形に落ち着きそうです。
 
古典落語が子どもの育ちに与える力の大きさについては、いままでの経験から十分認識しています。和歌や能については、この夏にその可能性をかいま見ました。ですから、能にしても、落語にしても、これからは一年の大きな季節の流れの中で、半年ぐらいのスパンで交互にじっくり取り組みたいと思っています。
 
学年に応じてどのような落語に、また、どのような形で取り組むのかについては、いままで試行錯誤を続けていますが、いきなり一人で長時間するのでなく、短い(短くした)作品を一人でなく二人から三人で芝居形式ではじめる、また、できれば自分たちになじみのある上方落語からはじめるのがいいと、私は考えています。
 
今年ですが、はじめて落語に接する二年生については、たくさんの落語を聞くと同時に、「動物園」を数人で芝居風に演じようと思います。昨年、お芝居をした三年生は、できれば一人で五分ほど落語を。四年生以上については、一人か二人かは場合によりけりで、やや長めの江戸落語に取り組みたい思っています。
 
江戸落語については、私も勉強中です。よく聴いて、こどもたちと練習を重ねていこうと思います。上方の言葉と江戸の言葉を落語を通して比べてみることも、自らの位置を確かめる大きな手がかりになるのではないかと思います。
 
上方落語にこだわっていた私ですが、京田辺シュタイナー学校の卒業公演で出会った「しゃべれどもしゃべれども」の世界に影響されたようで、米朝さんの言葉の奥行きと枝雀さんの言葉の活力には依然魅了されつつ、江戸落語びいきになりつつあります。
 
 

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