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 広島県東広島市で、11歳の少女が、母親の虐待によって殺された。この手の事件が起こるたびに思うのだが、どうも、理解しがたい子供への暴行を繰り返す親が多いと言う事にだ。
 
 この少女、11年の短い人生の中で、その半分以上を児童施設で育ったと言う、恒常的に母親の虐待行為があったからだと言う、何度かの面接の結果、祖母との生活であれば、虐待を防げるとして母親の元に返されたと言う、しかし、恒常的な虐待は、続いていたと言う。このようなケースの場合、行政は防げたはずである。しかし、本来、連絡していなければならない、少女の通っていた小学校は、全く、この事実を知らなかったと言う、市も、小学校への連絡は、していない。また県も市に対して、詳細な記録は、渡していなかったと言う。不作為による、行政のミスである。
 
 しかし、失われた命は、戻りはしない。こう言った事件が起こるたびに、行政は、言い訳に終始し、法律の不備であるとか、あるいは個人情報保護法による行政の限界などを言い訳の理由としてきた。我が国の行政は、福祉などを見ても、分かるが、心がない。ただシステムを履行していると言う役人が、福祉や、この手の問題を、法律や社会、制度などを理由として、責任転嫁をしていると言うのが、事実であると思っている。
 
 以前から、小生が、主張している。福祉や、子供を巡る制度の問題点の一番最初に改革しなければならないのは、それを司る、役人たちの意識改革である。「してやっている」と言う権力側からの目線ではなく、「させて頂いている」と言う行政サービスの公僕としての目線に改革しなければ、どんなに優れた制度でも、心を失ってしまうのである。心の無い、制度など、役人と言う人間が判断するのではなく、コンピュータにでも判断できるではないか、それなら、態々高い報酬を支払って、役人をかくも多く雇う必要性は全く無い。何故、人間が行うか、それは心があるからだ。
 
 制度の不備があれば、それの改正を待つのではなく、人間として、判断し、そしてそれが法律に抵触しない限り最大の努力をするのが、人間であり、機械との差であるのだ。
 
 それを、制度的に、できないとか、不可能と言う言い訳をして、生活保護を申請すら受け付けず、餓死者を出す始末。今回の虐待死も、同様で、制度が不備だとか、あるいは、法律的に不可能と言う言い訳をしているのだが、それより以上に、それらの役人たちが、この少女への思いやりや関心を持たなかったからに他ならない。
 
 もし、一人でも、この哀れな少女の事実を、記憶していれば、そして、ちょっとでも干渉する努力をしていれば、この事件は、防げた可能性が高い。しかし、役人の誰一人、記憶にも止めていなかったと言うのが、現実だろう。心の無い行政である。
 
 更に、この手の事件が、立件されて、起訴されると、いつも疑問に思うのだが、その大半が、傷害致死になる。殺人罪での起訴ではない。その為に、一人の子供の命が奪われたにも関わらず、その判決は、驚くほど軽い、懲役数年と言う状況である。
 
 もし、他人を殺せば、最低でも10年以上の懲役刑が科せられる。検察の良心が問われる低さである。虐待する親が、相当に若い場合を除けば、此処までやれば重大な結果になると言う感覚は、誰でもあるはずで、そうなると未必の故意による殺人罪もあり得るはずである。しかし、殆どの場合、躾だったとか、体罰が行き過ぎた結果で、殺意はなかったとして、傷害致死・・・・あり得ない!
 
 子供は、親の所有物ではない。独立した人格を持つ一人の人間であるのだ、その生命を奪いながら、数年で社会復帰などあってはならない軽微さである。抵抗できない、脆弱な子供を、苛め抜いて虐待し、挙句に命を奪うなど、他の殺人事件より以上に残虐な行為でしかない。しかも、以前には、幼い二人の子供をマンションに閉じ込めて、食事を与えずに、餓死させた母親がいた。本人は遊びに夢中で、子育てに興味がなかったと言う、それでも、十数年の懲役刑と言う報道があったが、人二人殺せば、死刑判決もあり得るのである。しかし、無期にもならず、有期刑なのである。
 
 殺してしまうと言う明確な殺意は無いからというのが、殺人罪を否定する根拠である。しかし、幼い子供に水や食料を何日も与えなければ、どんな結果になるのか、このくらい、子供でも分かるだろう、それを未必の故意の殺人では無いと言うのだ。
 
 他国の事は、判らないが、抵抗する術も知らない、そして抵抗する事もできない子供を虐待して殺すと言う残虐性は、他の殺人以上に厳しく罰するべきである。
 
 さてさて。心の無い行政と、心を失った親、そして無関心な社会、わが国は滅びに道を歩んでいると感じる。やはりそろそろ海外移住するか・・・・・なんて、考える昨今である。
 
 

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