早く目覚めた朝に・・・・・外交政策と国防論
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今朝の朝日新聞にも日経にも一面記事で、米軍が対中国を睨んで、再編する問題を取り上げている。我が国もその再編に協力する姿勢を示し、米軍再編への道筋が具体的に動き出す様相を呈しているのだが、沖縄の負担軽減にこの再編が効果を齎すのであれば、一歩前進と考える人も少なからずいるだろう。しかし、どうも根底にある、対中国と言う姿勢が、元々、米国の軍事力維持の為の無理すじではないかと穿って見ると、この再編に我が国が協力するのは、外交的には、逆効果になるのでは?と疑問を感じる。
何故ならば、まず、中国が米国が主張するように脅威であるのか?と言う根本的な疑問である。中国が、自国の防衛力の刷新を掲げて軍備増強に走るのは、偏に米国に対する危機感からに他ならない。つまり、米国が敵視政策を掲げるかぎり、中国が世界最強の米軍に対応する為の軍備増強を図るのはある意味当然であると言える。米国は第二次世界大戦以降、共産主義との戦いと銘打って、戦争を続けた唯一の国家で、更には、民主主義を守る為として、独裁的な政治手法を採る国々を次々と武力による開放を続けた国でもある、それが内政干渉であったとしても結果、それらの国々が民主主義になれば良しとして来たのだが、歴史をひもとくと、誰でも理解できると思うが、米国が軍事介入した国々で、現在、政治的に安定しているのは、米国が勝てなかったベトナムだけと言うブラックジョークになっている。
イラク、アフガニスタン、またアフリカ諸国など、今なお政治的に混乱し、内戦状態が続き、独裁政権下であった時代以上に国民は塗炭の苦しみに喘いでいる。更に、米国が、軍事介入した国々の大半が、米国に直接武力行使が出来ない脆弱な国々ばかりであることや、オイルと言う利権が絡んだ国々ばかりが相手である。9.11のテロにしても、何処かの国家が行った国家テロではなく、ごく一部のテロリストが計画したものだと米国の発表をそのまま信じた場合でも、その相手は、国家ではなく、テロ集団と言う事になる。つまり、米国は、他国に武力行使を直接された事のない国家であり、その直接的な武力行使が出来ない国を選らんで軍事介入していると言うのが実態である。
つまり、直接、武力行使が可能な国とは、一度たりとも武力衝突をしていないと言うのが、米軍の姿であると言える。となると、米国は、中国相手に直接的な軍事衝突をするか?と言う疑問に、我が国の軍事評論家は、誰一人言及していない。
核弾頭を100以上も所有し、自国で衛星も打ち上げる能力を持ち、更には、経済的にも相当の影響力ある大国である中国と、現実に戦えるのか?あるいは、戦う覚悟があるのか?と言う疑問に答える事が出来ないのであれば、中国敵視論は、その根本的な部分で、矛盾する。
台湾海峡で、もし台湾と中国との間で全面戦争が起こった場合、米国が台湾の権益を守る為に軍事介入する可能性は、ほぼ0だと小生は確信している。何故ならば、米国は、自国が直接武力攻撃される可能性が高い国に対して、武力介入した経験がないからである。中国にしても、米国が軍事介入しないかぎり、当然、米国を攻撃する可能性は殆どない。つまり武力衝突できない双方が、ただチキンレース的に軍備増強を図り、再編などと右往左往していると言うのが実態であろう。
我が国にしても、米軍抜きで中国相手に全面戦争を戦えるなどと考える軍事評論家は存在しまい。戦う気もない米国の再編にお付き合いして、いつまでも中国脅威論をして、敵視政策を続けるかぎり、このチキンレースは延々と続く事になる。
確かに尖閣諸島問題など、中国には横暴と思える外交上の問題がある事に異論はないが、だからこそ、なお更、この脅威論から来る敵視政策は、逆効果であると外交上考えるべきで、同様に竹島問題を抱える韓国に対して、我が国が敵視政策を採っていないと事を見れば理解できると思う。ただ相手の政治形態が、我が国や米国とは違う体制であると言うだけの意味であるならば、それは価値観の押し付けでしかない。
自国の持つ価値観を他国に押し付ける不遜こそ、戦争の引き金になると言う事を、人類は歴史から学んだはずである。それぞれに歴史的な文化を持ち、宗教や哲学、思想の違いを認め合って受け入れる事が寛容で、それをせずに自国の価値観を強制する様な、米国の政治手法は、危険極まりない、そして戦う事も出来ないのに、再編による膨大な資金は、軍事産業を潤す、つまり、産業育成の為の、インフラ整備、つまり公共事業投資としての一面が、この中国脅威論の根本であると考えている。
米国の経済的な利益の為に、我が国が、経済的に相当なリスクを背負わせられるこの、同盟関係は、大変に歪で、不健全である。
言語や文化は、統一不可能で、これを敢えて行おうとするのは人類の歴史に対する悪意ある挑戦である。パクスアメリカーナなど、認めてはならないのであって、それに協力する我が国の外交姿勢は、大変に卑劣である。
尖閣諸島問題など、政府の覚悟次第で、中国の暴挙など充分に抑止できる、しかし、経済的な損失を考えて曖昧にし、自国の対応を決めかねている我が国のあり様は、正に虎の威を借りる狐でしかない。この様な、卑怯卑劣な外交姿勢を国民は許してはならない。
米軍再編など、アジアからの撤退しかない。米軍が存在する事で逆に、脅威が増し、外交が滞る。武力を背景に硬直した外交政策など、時代遅れで容認してはならないのが我が国の立場だろう。
何処まで米国に追従したら気が済むのか、我が国の外務省の無能さは目に余るものがある。情けない限りだ。
さっさと米軍には出て行って貰いたいものである。早朝に目が覚めたので、新聞に目を通しながら、徒然なるままに〜 |


