無題
この木をご存知ですか
私は、この木に随分とお世話になっている漆工芸にたずさわる職人です。山に遊びに行って知らぬ間にかぶれを引き起こす厄介な木ですが私にっとては感謝すべき対象です。十数年育った木から約200gの樹液つまり漆が取れると云われます。実際に「漆かき(漆を採取する)」に何度か行きましたが樹皮を削り更に導管を切る、そこから滲み出る漆の何と少ないことか、一滴二滴が何と貴重なものか、白濁した樹液をかき取りながらそう感じたことをよく覚えています。お椀にすると上塗りに約一匁(3.75g)の漆が必要です。下地工程を考えるとその数倍だから1本の木から10個程度しか作れないことになります。「高価になっても当たり前!」と言うことではなく、この非効率的な作業の中から生み出される漆器の何と綺麗なことか「Japan = 漆器」日本と言う名の美、一方で百円の椀がある中で一方で数万円のお椀を作る意味を問い直したく思いこの記事を投稿します! |
