サイモン・シン著「フェルマーの最終定理」
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サイモン・シン著「フェルマーの最終定理」を、久しぶりに読みました。
多分3回目。
「フェルマーの最終定理」は
x^n + y^n = z^n
この方程式はnが2より大きい場合には整数解をもたない。
というもの。
17世紀に考えられた数学の定理が20世紀の末になったやっと証明されたという話ですが、
「数論」という学問がピタゴラスの時代から現代までどのように発展してきたのかを教えてくれます。
そして、「数論」という美しい学問がこの世にあることを教えてくれる一冊です。
高校生のときに、この本に出会っていたら、間違いなく理学部の数学科に進学していただろうと思いました。
数学科を卒業して、完璧な証明がないと、それを認めることができないという、 IT業界では生きずらい人生を送っていたかもしれません。
社会に出て、理学部出身の人の完璧を求める姿勢が不思議で、
もっと「そういうもん」と理解すれば良いのにと思ってきましたが、
ちょっとだけ、彼らの完璧を要求する気持ちが理解できました。
20世紀の末にこの定理が証明するまで、沢山の数学者が登場します。
その全ての人が、純粋に数学を愛している様が「数論」という学問の美しさを際立たせています。
そして、その中に二人の日本人も含まれているというのも、読んでていて楽しいものです。
外人が書いた、外国で起きた話なのだろうと思って読み進めていると、
いきなり戦後間もなくの若手の日本の研究者が登場するのです。
そしてその二人の『予想』と呼ばれる理論(?)が、
「フェルマーの最終定理」の証明のゴールになるところは、鳥肌が立ちます。
最後に本文の中にある、数学のジョークを紹介します。
天文学者、物理学者、そして数学者がスコットランドを走る列車に乗っている。
天文学者は窓の外を眺め、一頭の黒い羊が牧場に立っているのを見て、
「なんと奇妙な。スコットランドの羊はみんな黒いのか」と言った。
すると物理学者はそれに答えて
「だから君たち天文学者はいいかげんだと馬鹿にされるんだ。正しくは『スコットランドには黒い羊が少なくとも一頭いる』だろう」と言う。
しかし最後に数学者は
「だから君たち物理学者はいいかげんだと馬鹿にされるんだ。正しくは『スコットランドに少なくとも一頭、少なくとも片側が黒く見える羊がいる』だ」と言った。 きっと、また読むんだろうなぁ。
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