甲陽園音楽館について

クラシツク音楽の練習場として最高の環境と音響を追求して建設されました

京都、先斗町・祇園

 
  かにかくに 祇園はこひし 寝(ぬ)るときも  枕の下を水のながるる        (吉井勇)
                                                                       
  花なれや 花見小路の 茶屋店は  百年舞い床( ゆか)  舞妓ゆかしき (詠み人知らず)
        (ある楼の二階廊下の一部は、百年前から舞をする厚い床になつている)
 
 何と言つても京都である。深くて長い伝統を持つている。先日4人で先斗町加茂川沿いの、とある茶屋店に行つた。4人が帰る頃から係りのお女中が、寒い隣の部屋でじつと我々のオーバーを用意している気配を、襖越しに一人が気付いた。さすが先斗町・祇園と、この伝統のゆかしさに、大いに感動したものである。(北斗記)

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それらが世にあるを感謝して

  私は1945年(終戦)復員後、1930年代のフランス映画黄金時代の名監督、ルネ・クレール(巴里の屋根の下)、ジャツク・フェデ(外人部隊)、ジュリアン・デュヴィヴィエ(舞踏会の手帳)などの名画に心踊り、上田敏訳詩や萩原朔太郎詩等の放吟逍遥の後、映画は小津安二郎監督、小説は司馬遼太郎に心酔して今に至つている。
小津安二郎の映画はヴィデオ・DVDが出来て、「秋刀魚の味」「彼岸花」など何度見たかわからない。司馬遼太郎の小説は暇さえあれば繰り返し読み、その度に新たな発見がある。
さて、音楽はと言うと、演奏会やオペラはその現場に行かないとならないから厄介である。ウィーン大晦日の「こうもり」や、ニューイヤーコンサート(学友会館)のあの雰囲気はとてもじゃないが表現し難い。然し、ヴィデオ・CD・DVDもそれはそれで一つの文化として存在している。
日本には又素晴らしい歌舞伎がある、小唄もある、それに陶磁器の世界も魅力満々。私は以上のもの全てがこよなく好きで、それらがこの世にあることが有難く、感謝して生きさせて頂いている。(北斗記)

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新春を迎えて

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新春を迎え、皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。
さて、甲陽園倶楽部から甲陽園音楽館へと、1960年より本年までの半世紀、長い間のご愛顧を厚く厚く感謝申し上げます。                                          音楽館の音響と理念は神戸女学院に継承して頂きますが、今後とも何卒倍旧のご指導ご鞭撻をお願い申し上げます
                                          ♪  ♪  ♪  ♪    ♪                                                                                                                                     敢えて池畔に 楽の音を残さんとす  甲山 まリて 天地緑なり
甲陽園音楽館はクラシツク音楽の音響と環境を追及し、楽の音を探求して で、
自己と向き合つて練習する、真の音楽愛好家の為に建設されました。

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2つの人生

 昨日亡くなつた俳優の入川保則は、30年ほど前に、当時甲陽園倶楽部と称していた当館の会員で、よく我々を収録中のテレビの現場に招いてくれたものです。彼は本年3月に癌を公表し、延命治療を断り、そして潔い死に様を見せて、一躍業界の、時の主役となりました。
 一方、同じ今月、栄光に満ちた人生の最後の最後を、堺市の無残な事件で、無念の限りを尽くした私の長い間の友人もいます(前回のブログに記載)。
 私は2人について、言いようも無い感慨の内に歳末を送ろうとしています。(北斗記)

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67年の献花

 最近起つた堺市の、某社副社長O君の事件は、何とも痛ましい限りです。              O君と私とは、海軍兵学校・第四高等学校(旧制)と同窓で、特に金沢では下宿が一諸でした。戦後もネイヴィ関係各会を共にし、67年間の長い付き合いになります。優秀で至極温厚な人でした。
 昨日、何はともあれ、今は主無きO君居宅前を訪ね献花をして参りました。懸命に生きて、その人生の最後にこのようなことになるとは、彼の無念は如何ばかりか言葉もありません。(北斗記)
 
  妻(伊東佐栄子)の歌   笑顔消え師走のニュースに絶句する   共に学びし江田島健児                    花手向け寂まる期友の玄関に   祈る夫は取材に囲まる
                                                    (北斗記)
 

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