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最近、アラブの春の影響をテーマとした2つのシンポジウム・セミナーに出席する機会があった。
いずれも中東地域現地の専門家や活動家、東南アジアの中東専門家らを招き、本邦の学者、研究者を交えて、議論する本格的検討の場であったが、アラブの春のインパクトは、まだ進行中であり、アラブの春がスタートしたチュニジア、エジプトを含め、関係国における民主化の成否、ガバナンスの進展、政治経済的安定性等について断定的分析をするには時期尚早との意見が有力であった。
湾岸諸国においては、バーレーンにおける動きも沈静化し、サウジアラビア、カタール、アラブ首長国連邦も安定的であり、イエーメンも大統領の辞職によりひとまず方向性が出てきた観があるが、なお何が起きてもおかしくない不気味さが漂う。
その中でも最も流動的なのがシリア情勢であるが、シリアの現地状況監視のため派遣されたアラブ連盟チームがバッシャール・アサッド政権の血なまぐさい市民弾圧の前に全くの無力さをさらけ出してしまった。
シリア情勢についての目下の注目点は、国連安保理が何らかの実効的措置をとれるかどうかであるが、強い決議の採択にはロシア、中国が強く反対しているので、ほとんど期待薄であろう。
オバマ大統領は、米国がアジア太平洋地域をより重視するとの政策のシフトを表明しているが、中東地域が依然米欧をはじめとする世界がとくに注目する地域であるとの状況は今後とも変わらないであろう。
(Y. I. )
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推薦図書・資料
1.国際情報センター所長の茂田 宏氏監訳による【インテリジェンス―機密から政策へ】
マーク・M・ローエンタール 著
(慶應義塾大学出版会 http://www.keio-up.co.jp/np/isbn/9784766418262/)
2.「ペンタゴン報告書:中華人民共和国の軍事力―2009年版」(全和訳完全版)
( http://www.amazon.co.jp/ペンタゴン報告書-中華人民共和国の軍事力-米国防総省/dp/4990474104)
8月24日米議会に提出された最新版(2011年版)は、国防省HP(http://www.defense.gov/pubs/pdfs/2011_CMPR_Final.pdf)で御覧になれます。
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