現下の国際情勢の見所・疑問点

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世界の原子力発電国の現状と依存度

   世界の原子力発電の実情について誰しも正確なところを把握したいところであるが、下記記事のデータは、非常に具体的な詳細の情報を示しており、貴重である。
   この資料は、世界のどの国が原発を導入ないし設置計画中であるか、ほぼ完全な形で網羅的に示しており、原発利用は、世界中に広がり、依存度も極めて高くなっていることが分かる。
   世界の要人の訪日予定が延期、キャンセルされる中で、主要国政府首脳のトップバッターとしてサルコジ仏大統領が急遽日本に駆けつけたのは、G8、G20の議長国としてのみならず、 稼働中の原発基数世界第2位、電力について約8割といわれる原発依存率世界第1位という原発立国の仏の政治指導者として、当然の行動であったのでろう。
   かくして、仏で開催のG8サミットの主要テーマは、早くも原発事故関連のものと決まり、出席する日本の総理は、報告と知見を披露する主役を果たさなければならなくなることも確実となった。 ( Y. I. )
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 1.「ペンタゴン報告書:中華人民共和国の軍事力―2009年版」(全訳完全版)が下記で販売中です。 
  ●アマゾン( http://www.amazon.co.jp/ペンタゴン報告書-中華人民共和国の軍事力-米国防総省/dp/4990474104)。  昨年3月25日に米国議会に提出された米国防総省報告書の全訳。 
 2.「ペンタゴン報告書:中華人民共和国の軍事および安全保障上の動向―2010年版」は、2010年8月16日米議会に提出、公表されました。その原文は、米国防省サイト(http://www.defense.gov/pubs/pdfs/2010_CMPR_Final.pdf)で御覧になれます。
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 「国際情報センター」(http://blogs.yahoo.co.jp/kokusaijoho_center/))ブログをご存じでしょうか。同ブログには、現下のホットな重要国際問題の事実関係に関する正確なな情報と分析および専門家の見方が示されています。 http://news.blogmura.com/ http://politics.blogmura.com/ http://blogranking.fc2.com/in.php?id=398288 http://blog.with2.net/in.php?802369  姉妹ブログ「現下の国際問題」(http://smartpower.cocolog-nifty.com/blog/),(http://angelpower.at.webry.info/)でも本欄と同一記事がご覧になれるようになりました。
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4月3日「国際情報センター」記事

「世界の原子力発電の現状」

1、 福島原発事故に関連し、知人より原子力発電の現状について2008年1月1日現在の資料を入手したので、掲載する。少し古いが、御参考まで。

 米国:稼働中 104基 計画中 1基  出力 10726万キロワット
仏: 稼働中 59基  建設中 1基  出力  6765万キロワット
日本:稼働中 55基  建設・計画中 14基 出力  6700万キロワット
露: 稼働中 27基  建設・計画中 13基 出力  3484万キロワット
韓国:稼働中 20基  建設・計画中  8基 出力  2731万キロワット
中国:稼働中 11基  建設・計画中 16基 出力  2501万キロワット 
独: 稼働中 17基  計画中 0基  出力  2137万キロワット
ウクライナ:稼働中 15基 建設中 2基 出力 1583万キロワット
印: 稼働中 17基  建設・計画中 14基 出力  1408万キロワット 
加: 稼働中 18基  計画中 0基  出力  1342万キロワット
英: 稼働中 19基  計画中 0基  出力  1195万キロワット
瑞: 稼働中 10基  計画中 0基  出力   938万キロワット
台湾:稼働中  6基  建設中 2基  出力   786万キロワット
西: 稼働中  8基  計画中 0基  出力   772万キロワット
白: 稼働中  7基  計画中 0基  出力   612万キロワット
フィンランド: 稼働中 4基 建設中 1基  出力   450万キロワット
ブルガリア: 稼働中 2基 計画中 2基   出力   400万キロワット
チェコ: 稼働中 6基 計画中 0基  出力   386万キロワット
ルーマニア: 稼働中 2基 建設中 3基   出力   353万キロワット
スイス: 稼働中 5基 計画中 0基  出力   337万キロワット
伯: 稼働中 2基 計画中 1基  出力   335万キロワット

これ以外に、出力250万キロワット以下の原発を保有する国はスロバキヤ、ハンガリー、南アフリカ、リトアニア、メキシコ、アルゼンチン、スロベニア、オランダ、パキスタン、アルメニアである。
現在、原発を建設・計画中の国はイラン、インドネシア、エジプト、イスラエル、トルコ、カザフスタン、ベトナムなどがある。

2、 福島第1原発の事故は、取りあえず上記の国々のエネルギー政策のあり方に影響を与えるであろう。G8、G20の大きな議題となる。

  上記記事の原文は、http://blogs.yahoo.co.jp/kokusaijoho_center/37276359.htmlでご覧になれます。

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2011年の世界情勢を専門家が分析、展望した好個の参考書の発刊

  2011年の世界情勢を分析した専門書が出版され、本日より発売される。
  下記記事にある通り、益々読むことが至難となりつつある現下の国際情勢について、これを動かすキー・プレイヤーの出方、影響、評価等を中心に、国際情報センターを主宰する茂田 宏氏をはじめとするその道の専門家が、現在アベーラブルな情報、知見をもとに、分析し、展望を試みた意欲的著作のもののようであり、これからの国際情勢判断のために非常に役立つことは間違いないであろう。  ( Y. I. )
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 2.「ペンタゴン報告書:中華人民共和国の軍事および安全保障上の動向―2010年版」は、2010年8月16日米議会に提出、公表されました。その原文は、米国防省サイト(http://www.defense.gov/pubs/pdfs/2010_CMPR_Final.pdf)で御覧になれます。
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1月11日「国際情報センター」記事

「2011年の世界情勢」

1、 1月12日、PHP研究所より出版された書籍「2011年の世界情勢」が発売される。今年日本を揺さぶりかねない10大リスクにどういうものがあるか、これらのリスクの現状と評価を記述した本である。
 ワールド・アナリシス・グループ著ということになっているが、内容は次の通りである。
第1章:ナショナリズムが促す中国軍の台頭:清水美和・東京新聞論説主幹、
第2章:中国ー経済成長で高まる社会不安:清水美和・東京新聞論説主幹
第3章:アジアのシーレーンにおける米・中・印の角逐:春名幹男・名大特任教授、
第4章:北朝鮮の政権移譲に伴う重大な影響:茂田 宏、
第5章:印パ対立と核テロの恐れ:菅原出・ユーラシア21研究所研究員、
第6章:イラン核開発と深刻な国際リスク:春名幹男、
第7章:新西側・中東諸国の動揺:菅原出、
第8章:サイバー空間における新たな脅威:名和利男・サイバーディフェンス研究所情報分析部長
第9章:米国経済の長期低迷と円高・ドル安加速リスク:竹中正治龍谷大教授
第10章:欧州経済の危機再発シナリオ:西村陽造・国際通貨研究所経済調査部長
これに金子将史PHP総研国際戦略研究センター長がプロローグとエピローグを書いている。

2、 私がPHP総研コンサルティング・フェローとして書いている第4章はともかく、それ以外の章はそれぞれ専門家がそれぞれのリスクについて描写し、かつ今年の展開と日本への影響を可能な範囲で予測する努力をしている。
国際情勢の読みと言うのは難しいものであるが、それを試みた本であり、国際情勢判断のために役立つ一つの材料であるので、このブログとしては異例ではあるが、ここに宣伝させていただきます。
(文責:茂田 宏)

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国連安保理改革はどうなっているのか

  国連安保理改革は、今日、国際社会と構成国が国連成立当初とは全く変貌し急務と叫ばれ続けながら、一向に進んでいない。
  それは、近年、多数の加盟国間で最も改革への機運が高まり、具体的決議案が国連総会に提出されたりしたこともあったが、常任理事国の米国が常任理事国を新たに増やすとしても極めて少数の数カ国のみとの厳しい態度をとり、中国が日本の常任理事国入りを阻止するため新規常任理事国についてのコンセンサスが成立しない限り反対とのキャンペーンを張ったことも大きな要因であった。
  米国の態度は、オバマ政権になってから多少前向きなっているように見えるが、アフリカ地域等からの常任理事国入りには依然消極的と思われ、中国の態度も全く変わっていないであろう。
  従って、安保理改革が再び急速に動き出す機運にはないが、最大の問題は、アフリカ、ラ米地域を含む各地域の常任理事国入り候補国についての加盟国間でのコンセンサスづくりが進んでおらず、かつ常任理事国入りできないミドル・クラス加盟国の安保理改革への反対キャンペーンが依然として強いことである。
  日本の常任理事国入りには、これまで、北朝鮮や中国等少数国を除く最も多数の支持があるとされてきたが、下記記事にあるように、英国有力誌の見方の微妙な変化といった兆候もみられ、要注意である。オバマ大統領がアジア歴訪中インドでその常任理事国入りへの強い支持を公然と明言したが、米国の日本支持については従前より周知とはいえ、日本での2国間会談で言及しただけであった。
  日本としては、何時でも国連安保理改革が具体的議題に上る時最大多数国の支持が得られるよう、日頃から國際場裡で信頼される外交を行っていくことが最良の対策ということであろう。  ( Y. I. )
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11月16日「国際情報センター」記事

「国連安保理改革」

1、 エコノミスト誌(11月13日―19日号)は「国連安保理の再設計は簡単ではないが、大きな賞になる」との論説を掲載している。
 その概要、次の通り。(・・部分省略)
・・先週、バラク・オバマは国連安保理改革とインドに常任理事国席を与えることについて米の支持を約束した。
インドを支持することで、大統領は米がインドを世界的列強と評価していることを証明し、インドの常任理事国に静かに反対している中国にインドが対抗することを助けた。国連改革は、地域的ライヴァル関係と何かを失う強国により長い間阻止されてきたので、米はこれから何も起こらないことをかなり確実視し得る。・・インドの満たされていない野心を掻き立てることは、国連の最も上級の機関が今ある世界を代表していないとの感覚を強めるだけである。これは国連になにもよいものをもたらさない。
オバマは彼のインド政策が国連政策を犠牲にしないように、彼の言葉を守る必要があり、米を安保理改革支持者に・・しなければならない。改革は正義にかなうし、ずっと前になされておくべきことだし、改革は国連をよりよく機能するようにさせ得る。改革は達成可能かもしれない。
ほとんどの人が安保理の拒否権を持つ常任理事国構成は過ぎ去った時代、第2次大戦での勝者は誰かが重要であった時代を反映していることに同意している。ますます代表性を欠き、アナクロの安保理はその発言の権威が減少している。・・よりよい安保理はもっと多くのことをなしうる。
しかしコンセンサスはここで終わる。今の常任理事国中、英仏はその影響力の減退を心配している。中国は日本の常任理事国入りに反対している。メキシコとアルゼンチンはブラジルに反対している。イタリーはドイツに反対している。アフリカ諸国は南アフリカとナイジェリアのいずれにするか決めかねている。イスラム国が必要なのか。そうであればどこの国か。
これは混乱で、何年も成果もなく論議された。・・外交官は改革について話すのは時間の無駄と言っている。しかし国際統治は最終的に変わる。IMFでは欧州はその力を譲歩したし、・・G−20はG−7を影に追いやった。・・
安保理は代表性を確保するために十分に大きなものである必要があるが、仕事をするために十分小さくなければならない。・・拒否権拡大は安保理を機能不全にする怖れがある。そういう考慮から、計画をスケッチしうる。新興国はより発言権を持つべきで、ラ米からはブラジルが最も納得に行く候補である。ナイジェリアは規模は大きいが、秩序がなく、・・南アフリカの方がいいだろう。EUは1議席との案は理想的だが、これには英仏が拒否権を発動するので、その結果としてドイツは入る。・・日本は経済大国であるが、地政的大国ではなく、米の支持約束もあり、かろうじてもぐりこむ。イスラム国としては、最善はトルコかインドネシアであろう。インドが最強の請求権を持っていると言う点で、オバマは正しい。
改革論は圧倒的に強い。米の1極時代は過ぎた。英仏は待てば待つほど、その交渉ポジションは弱まる。ロシアは拒否権を保持し得る限り、多分改革を受け入れる。中国は統一戦線に直面して、渋々ながら応じるかもしれない。新しい国連の設計が容易であると誰も考えるべきではない。しかしそれをしないと、混乱した相互に結びついた世界で衰退する国連になる。これもまた容易なことではない。

2、 安保理改革は日本が主導してきた。日本だけ常任理事国にするわけにもいかないということで、インド、ブラジル、ドイツと一緒になって推進してきた議題である。安保理改革の際に日本が常任理事国にならないということはありえないと考えられていた。しかしこのエコノミスト誌(この雑誌は世界の有識者に強い影響をもっている)の記事では、日本は経済大国であるが政治的大国ではないとして、「かろうじて潜りこめるか」と書かれている。日本の国際的な地位の低下がここまできたかとの感を禁じえない。
今回のインド訪問で、オバマ大統領はインドの常任理事国入り支持を力強く述べた。その後日本に来たが、私は日本の常任理事国入り支持を言わないのではないかとひそかに懸念していたが、オバマは日本支持の表明は行った。

3、エコノミスト誌は、日本は経済大国ではあるが政治的大国ではないとしているが、国際政治面での役割を忌避し続けてきた戦後日本のあり方が、日本の国際的な地位の低下をもたらしている。このままで推移すると、日本は国際的な影響力の点で、英仏独のような国ではなく、オランダのような国になってしまう、あるいは既になっている。日本は平和な欧州にいるのではなく、中露や北朝鮮が隣国としてある厳しい環境にいる。
「平和愛好的ではあるが、強い日本」になり、中国の台頭で力のバランスが変わってきている東アジアでの力のバランスを回復することを念頭に、しっかりとした外交・安保政策を行い、国際政治にも関与して行かなければ、日本はアジアの平和も日本の平和も守れないことになるだろう。
中国や北朝鮮の脅威がそこにある時に、隣国に脅威を与える軍事大国にはならないなどという時代に沿わない方針は、出来るだけ早く処理することが肝要であろう。

  上記記事の原文は、http://blogs.yahoo.co.jp/kokusaijoho_center/36504155.htmlでご覧になれます。

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全文が明らかとなった第2次大戦終結65周年に際する中露共同声明

   9月27日、メドベージェフの訪中に際し発出された、第2次大戦終結65周年に関連する胡錦涛・メドベージェフ共同声明の全文が明らかとなり、下記記事に掲載されている。
   第2次大戦の終結時点では、欧州およびアジア両地域で、ロシアおよび中国は、共に当事者ではあったが、当初より深く関わった主役は、欧州ではロシア、アジアでは中国であり、それぞれ、他の地域では端役に過ぎず、とくにロシアは、アジアについては火事場泥棒的役割を果たした悪役であった。
   それが、あたかも両国が両地域での戦争終結をもたらした名誉ある主役であったかのごとき趣旨の、終結65周年記念共同声明を出すということ自体、ある意味では、歴史の歪曲であり、書かれている内容も現在の時点・視点・自国利益から過去の行為を正当化した自画自賛のものに過ぎない。
   共同声明文中にある「我々の国家の勝利の意義深さを考慮して、ロシアと中国は2010年に第2次大戦終結65周年にささげられた共同の措置をとり行う」との下りは、何を考えているのか多少気になるところであるが、2010年もあと3ヶ月を残すのみであり、最近明言されたメドベージェフの北方領土訪問時に考えているかもしれない式典などをも意味するのであればとんでもないというべきであろう。  ( Y. I. )
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  ●アマゾン( http://www.amazon.co.jp/ペンタゴン報告書-中華人民共和国の軍事力-米国防総省/dp/4990474104)。 これは昨年3月25日に米国議会に提出された米国防総省報告書を正確に全訳、出版(カラー地図、図表、グラフつき)したもの。 

  2.「ペンタゴン報告書:中華人民共和国の軍事および安全保障上の動向―2010年版」は、2010年8月16日米議会に提出、公表されました。その原文は、米国防省サイト(http://www.defense.gov/pubs/pdfs/2010_CMPR_Final.pdf)で御覧になれます。
これについてのとりあえずの私見コメントは、「対中政治配慮のにじむ2010年版『中国の軍事力』」と題して掲示板(http://www.ceac.jp/cgi/m-bbs/index.php?title=&form[no]=1417)に掲載されていますので、ご参考まで。
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10月2日「国際情報センター」記事

「第2次大戦終結65周年に関連する胡錦涛・メドベージェフ共同声明」

1、9月27日、署名の本件共同声明が9月28日夜、新華社で発表され、ロシアも大統領府サイトに掲載した。その全文、次の通り。

今年は第2次大戦終結65周年の年である。20世紀のこの最大の人間的悲劇は世界の多くの人民に数えきれない苦難を与えた。我々の文明全体の破壊をはらんだかかる破局を繰り返すことを許さないように、人類はこの悲劇、その原因、その教訓をいつも思い出さなければならない。
ファシズムと軍国主義の主たる打撃を自らに引き受け、最も恐ろしい試練を乗り越え、最も大きい人的損失を蒙った我々の国の人民は侵略者への抵抗の主たる重荷を背負い、結果として勝利を収めた。ロシアと中国では、我々の国・他の諸国・大陸全体を獲得し奴隷化せんと、すべての力で試みたファシズムと軍国主義を停止させた人々の偉業が忘れられることは決してない。我々の国では、連合国の代表者や生命と自由のための戦いで我々とともに戦った者すべては思い出され、賛美される。
戦争の年の厳しい試練において、我々の人民間の相互援助の最良の伝統がはっきりと現れ、強化された。中国への日本の侵入後、すぐにソ連は自分の隣人に大規模な援助を行った。肩を並べて両国の飛行士は戦った。ソ連の兵士の中で中国の代表者が戦った。中国では北東中国の解放におけるソ連陸軍の役割を高く評価している。両国の人民の戦闘における友情と相互援助の光輝ある歴史的な諸ページは戦略的パートナーシップと相互行動の現在のロシア・中国関係に強固な基盤を据えた。
我々は今日でも愛国主義と祖国への自己犠牲的な奉仕の模範である我々の退役軍人に対し深い尊敬の念を捧げる。我々は我々の国の自由と独立のために倒れた者を聖なる気持ちで尊重する。中国の人民は中国の解放のために自らの貴重な生命をささげたソ連の兵士についての記憶を大切にし、その卓越した偉業を永遠に賛美するだろう。
我々の国家の勝利の意義深さを考慮して、ロシアと中国は2010年に第2次大戦終結65周年にささげられた共同の措置をとり行う。
第2次大戦はすべての人類に対する厳しい事前警告になった。ロシアと中国は決定的に第2次世界大戦の歴史を歪曲し、ナチストと軍国主義者とその補助者を英雄視し、解放者を中傷する試みを非難する。国連憲章やその他の国際文書に確固なものとされている第2次世界大戦の結果の修正は許されないものであり、それは諸国家と諸人民間の敵対関係の再復活の危険をはらむ。これらの試みは我々を国際関係におけるイデオロギー化されたアプローチの時代に我々を引きもどし、結果として世界共同体の前にあるグローバルな課題や脅威に対し、世界共同体の適切な回答を探求する努力を無益なものにしてしまう。
最近の幾十年の間、世界の諸国家により、国際法の原則に基づく国際関係のシステムの創造のために多くのことがなされた。ロシアと中国は国連安保理常任理事国として公正で合理的な国際秩序とこの惑星での戦争と紛争の予防のために共同してすべての平和愛好国と人民とともに更に働くという決意で満ち溢れている。

2、この文書は第2次大戦の意義を強調し、その勝利での中露の共闘・役割を強調している。またソ連の対日参戦にともなう満州侵攻を「解放」とし、さらに第2次大戦の結果の修正を許さないとしている。
 歴史認識としては、かなり違和感がある。その主なものを指摘すると次の通り。
第1:スターリンもチャーチルも中国が第2次大戦の勝利で大きな役割を果たしたとは考えていなかった。テヘラン会議でルーズベルトが国連常任理事国に中国を加えることを強く主張したのに対し、スターリンンもチャーチルも中国は戦争で何の役割も果たしていないではないかと反対した。ルーズベルトが確かにそうであるが、安保理が白人種国だけでは困る、将来を思うと日本なきあとアジアの安定は中国に担ってもらう必要ありとして説得し、チャーチルもスターリンも渋々同意したというのが事実である。
それに日本を敗北に追い込んだのは主として米である。それをあたかも中国とソ連が日本敗北で主要な役割を果たしたかのように言うのは歴史の歪曲であろう。メドベージェフと胡錦涛のこういう歴史認識はおかしいのではないか。
米英の歴史家がどう思うか、興味がある。
第2:ソ連は1945年8月9日、広島への原爆投下3日後、長崎に原爆が投下された日に日ソ中立条約を侵犯して対日戦争に参加した。8月15日の終戦の6日前で、それで対日戦勝利に大きな役割を果たしたかのように言うのはおかしい。日本が和平の意思を明らかにして、ソ連に和平仲介を頼んでいた時に、満州での日本の利権と日本領土簒奪などのために戦争を仕掛けたのである。ソ連の対日戦争は火事場泥棒的侵略である。
第3:ソ連は中国ではヤルタ協定に従い、旅順を海軍基地として、大連をソ連が優先権をもつ国際港として、満鉄を同じくソ連が優先権を持つものとして獲得し、中華民国が自国の領土としていた外モンゴルを衛星国として確立した。これは解放と言うより利権獲得行為である。その後、中国内戦の文脈でソ連は中国共産党を援助したが、スターリンはずっとこの利権を保持した。
胡錦涛が何故にこれを解放とするのを受け入れたのか、よくわからない。第2次大戦での中国の役割を認めてもらう代償であったのかとさえ思える。国民党の歴史家がどう思うか、興味がある。
第4:第2次大戦の結果の修正を許さないというのが北方領土問題を念頭に置いているのであれば、中国の行為は反日的な行為である。以前毛沢東は日本の北方領土要求を支持した。今回態度を変えたということであれば、日本としても記憶しておくべきであろう。  

3、中国、ロシアは歴史歪曲に精を出していること、それが日本を標的にする方向にあることは考慮しておくべきことであろう。

4、なお第2次大戦は1939年9月1日にドイツのポーランド侵攻で始まったとされる。ソ連はそのすぐ後ポーランドに侵攻し、ドイツと前もって出来ていた合意に従いポーランドを分割した。ポーランドで第2次大戦を始めたのはナチスドイツとソ連だという説があるが、一理ある説である。そういうことにもソ連は歴史の歪曲と反対している。

  上記記事の原文は、http://blogs.yahoo.co.jp/kokusaijoho_center/36211565.htmlでご覧になれます。

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スウェーデンの徴兵制撤廃と世界の徴兵制の現状

   スウェーデンが徴兵制を撤廃したとの報道は、世界の徴兵制採用国は、着実に減少しつつあることを示すものである。と同時に、徴兵制を採る国家は、少なくもあと半世紀程度はなくならないということも云えるのではないかと思われる。
   下記記事に示されている世界の徴兵制維持国と廃止国の顔ぶれを見ると大変興味深い。
   徴兵制は、国家権力にによって兵役ないし代替公共役務を強制する制度で、青年の人生設計にも大きな影響を与える非民主的制度であり、国民間には余り評判良いものではない。従って、歴史的経験等により伝統的に国家防衛意識が非常に強い国や、現に国家に対する顕在的、潜在的脅威に直面している国、さらには国家権力が強力で、国民に有無をいわさず従わせることができる国以外では、次第に維持困難になる制度である。
   北欧諸国は従来、国防意識が強く、ロシアとの長い国境線を持ち、再三侵略された経験をもつフィンランドは、現在なお非常時には直ちに数十万の予備役を動員しうる徴兵制を有する。
   トルコ、イスラエル、韓国、北朝鮮、中国、台湾なども日頃より対外的脅威を感じている国といえるであろう。仏、伊、スペイン、ポルトガルなどラテン系諸国は、個人の自由を重んじ、徴兵制廃止には比較的早期に国民総意により踏み切ったものと想像される。コスタリカは、軍隊自体を廃止し、警察力しか持たない国となってしまったことで有名だ。     
   米国は、筆者が1960年代留学中、ベトナム戦争への兵役を逃れたい若者の抵抗騒ぎで揺れていた。イラク戦争勃発後、米政府が大學教育奨学制度やあの手この手で、失業者や貧困者の多い地方州で志願兵をかき集めるのに大変苦労していることは良く知られている。
   わが国では、もはや徴兵制復活は、憲法の規定を待つ迄もなく、もはや国民に受け入れられる余地はなく、若者にとり極めて幸せな状況であるが、そもそも徴兵制を知らないので、その有り難味を理解せよといっても無理な話であろう。  ( Y. I. )
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7月3日「国際情報センター」記事

「スエーデンの徴兵制撤廃と世界の徴兵制」

1、 7月2日付USA Today紙は「スエーデン、軍事徴兵撤廃」との見出しで次の通り報じている。
 スエーデンは100年の伝統を持つ平時における男性のための強制的軍事役務を廃止し、参加のための厳格な要件を課す志願制度に移行した。
新政策は9百万の中立の北欧の国家が脅威を受けている場合にのみ、必要な軍事役務が課されることを意味する。政府は男女に適用ある新しいシステムが国家防衛の質を向上させ、柔軟性を増やすと述べた。

2、 軍事技術の発達に伴い、兵士の数よりも高度な兵器を操作し得る技能が重視される流れが出てきている。7月1日より実施されたスエーデンの新政策もその流れに沿う。
ちなみに現在徴兵制を採用している国は次の通り。
ドイツ、デンマーク、オーストリア、フィンランド、ノルエー、スイス、ロシア、ギリシャ、トルコ、イスラエル、韓国、北朝鮮、中国、台湾(2015年撤廃の予定)、シンガポール、カンボディア、ベトナム、タイ、ミヤンマー、コロンビア、マレイシア、エジプト、アルジェリア、コロンビア、キューバ
徴兵制を廃止した国は次の通り。
米、英、カナダ、仏、伊、スペイン、ポルトガル、オランダ、ベルギー、アイルランド、チェコ、スロバキヤ、ハンガリー、ルーマニア、スエーデン、日本、サウジ、ヨルダン、パキスタン、バングラデシュ、オーストラリア、アルゼンチン、コスタリカなど
なお、インド、アイスランド、ニュージーランドは徴兵制を実施したことはない。

3、 フランス革命以来の国民国家の理念では、国家の防衛は国民の義務とされ、徴兵制が採用されてきた。国家が戦争を行う場合、その負担はすべての国民が平等に担うべしという理念は理念としては正しいが、短期間軍に勤務する徴兵兵士では、高度の発達した軍事技術を使いこなすことは難しいことが志願制が主流になる背景にある。
米国がベトナム戦争を戦った頃は、徴兵制であり、それゆえにいつ戦場に送られるかもしれない若者を中心に反戦運動も強かった。今のイラク、アフガン戦争は志願制で戦われれているので、米国は戦争中であると言っても、一般市民に及ぼす影響は小さい。逆に言うと、民主主義国で政治指導部は武力行使の決断を徴兵制の場合よりも、容易に行えるようになっている。

4、 日本では、徴兵制の導入を考える必要はないが、徴兵制が憲法18条(何人も、いかなる奴隷的拘束も受けない。又、犯罪による処罰の場合を除いては、その意に反する苦役に服させられない)に反するとの昔からの政府の解釈はおかしいのではないか。兵役を奴隷的拘束や苦役と決めつけるのは正しいこととは思われない。また、災害などの場合に、国民に一定の救助、救済義務を課しても憲法違反とは言えないだろう。個人と公の関係のあり方を含め、こういう解釈は再考の必要がある。

  上記記事の原文は、http://blogs.yahoo.co.jp/kokusaijoho_center/35626678.htmlでご覧になれます。

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