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【TV出演】そば庄&立ち呑みほたるをご紹介いただきました。
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先日、テレビ東京で放送されている生活情報番組『レディス4』のコーナーにおいて、 飲食店における二毛作店舗の実例として、そば庄&立ち呑みほたるをご紹介いただきました。 未見の方は是非ご覧くださいませ。今後ともご愛顧のほど、宜しくお願いいたします。 [放送内容URL] http://www.tv-tokyo.co.jp/ladys4/backnumber.html |
三島由紀夫という生き方
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三島由紀夫vs東大全共闘 学生時代以来に著書を読み返しております。今さら言うまでもないですが、日本文学、文芸の最高峰に座する小説家であり、何より思想家であります。社会通念を超越した審美的文学性を、作品と現実の両方で体現しながら生きていた人だったのだなあと、ここ最近、何だか三島由紀夫がとても好きです。純粋ですよね。 「日本はなくなって、その代わりに、無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜目がない、 或る経済的大国が極東の一角に残るのであろう」 それが良いのかどうかはともかく、国家という視点で見ると、日本はこの人の言っていたとおりの国になったのかもしれませんね。 |
GO STRAGHIT THIS SKY〜FAT-KTのサイパン漂流記〜エピローグ
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さて、エピローグです。 この旅行記は、内面から湧き上がる衝動に起因するものではなく、実は人から勧められて書いたものなのです。そして図らずも、半ば放擲してしまい硬直状態となっていた、ブログの更新再開と相成ったのでした。今回、初の個人手配での海外旅行へ行くにあたり、web上に存在する数多くの旅行記を参考とさせていただきました。仄見えてはいたのですが、旅行記というものは、その必要性はともかくとして、プロフェッショナルの方が書いたものでも、やはり情報収集ツールとしての側面を完全に捨て去ることはできないのではないかと思うのです。畢竟するに旅行記とは、その内容が優れていればいるほど、その場所に行ってみたいという意識が肥大して、読み手が地名や状況の描写と対峙した際、主観的にならざるを得ないという特性を持ち合わせているのではないか――。自身の過去を引き合いに出すというのは愚の骨頂ですが、あえて恥をかいてしまいますと、この特性を利用して読んでいる方を引き込もうと企んだのがGO STRAIGHT THIS WAY〜FAT-KTの日本一周〜だったのです。まあ、どれだけ効果があったのかと聞かれれば、忸怩たる思いですと答えるしかないのですが。 旅行記を書こうと決めた際、文章のスタイルの問題でまず躓きました。以前の様に数値を伴う形で対象を精緻に描写していくというのも考えたのですが、これはやはり、ある特殊な状況下における身体の状態と精神状態の因果的連続性を表現する上でこそ効果的に機能するものであり、ましてや今回の素材と僕の知識量でそのスタイルを選択してしまうと、何やらガイドブックの読書感想文となってしまいかねないという危惧から、どうしても踏み切れませんでした。土地の歴史や文化を知悉されている方の旅行記などはやはり素晴らしく、丁寧に資料を繙き、対象に触れることにより敷衍する持論と発露を紡ぎあげるという見事な芸当でして、まあ別に張り合う必要もないのですけど、こりゃ正攻法じゃ太刀打ちできないなあと、始める前から裂罅に足を捕られて動けないという有様だったのです。それでもまあ、始めてしまえばとりあえず何とかなるだろうという事で、全体の構成も骨子も把握しないまま、傲岸にもプロローグを書きだしたのでした。そして確信したのです。これは放縦なんてものではなく、一点の曇りもない、ただの駄文である、と。 プロローグは更新してしまった。始まってしまった。書かなければ。そんな焦りと逡巡の中、ハンター・S・トンプソンというジャーナリストと、ゴンゾージャーナリズムを知るという僥倖に恵まれたのです。ジャーナリズムの基本である、対象を客観的に捉えてリアリズムに徹しながらディティールを掘り下げていくというスタイルではなく、自らも対象の中に飛び込んでしまい、主観と客観、虚構と現実を織り交ぜて対象の本質を描き出すという、ゴンゾースタイルと呼ばれるこの手法を知った途端、まさに欣喜雀躍、僕は飛びつきました。このスタイルを旅行記に持ち込もうと眦を決したのです。現実の再現に拘泥することを止めて、自身の感情や存在をも記号として咀嚼してしまい、脳裡でドラマを再構築して、1日目を書きだしたのでした。 以下は私淑する小説家のインタビューです。 「例えば音楽をテーマに小説を書く場合、60年代のマイルスの機材はどうだシーンにおける位置づけはどうだと論じてみても、それはマイルス・デイビスを知っている人にしか意味ないんだよね。そうじゃなくて、音楽をテーマに小説を書くなら、小説から音楽が聴こえてこないといけない」 これはまさに正鵠を射ている意見だと思います。ゴンゾー旅行記と勝手に銘打って書き上げたこの旅行記ですが、写真による風景の美しさはともかく、これを読んでサイパンに行きたいと思う方は、まあ、そうはいないと思います。行きたいと思うのではなく、サイパンのことを知るわけでもなく、ただ、読み終わった後に思い返してみると何となく、此処ではない何処かに行っていたような感覚があったなあという、そういう旅行記を書きたかったのです。不定期な更新やテンションの維持ができていないなど、こちら側に問題点があるのは百も承知で不躾にお願いしてしまいますが、もし酔狂な方がいらっしゃいましたら、ほろ酔いの時などにまとめて流し読みしていただけると、嬉しいなあ、なんて、思います。すいません。 8月中に全ての更新を終えることができて、胸を撫で下ろしています。皆様のある夏の一日に、サイパンからの潮風が、一瞬でも吹き抜けてくれたことを祈りながら、筆を擱きたいと思います。 From One of Agitating point in Tokyo
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7月18日〜TRANSPARENT ISLAND〜
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最終日の朝は起きた時からなぜか奇妙な浮遊感に捕らわれていて、ホテルの近くの公園を二人でぶらぶらと散歩したの。砂浜に打ち上げられている灰色の木の根にため息を吹きかけたり、ファルクのカビ臭いカローラが来る前に逃げようねって話をしながら、ホテルの周りのビーチをゆっくりと歩いたんだ。裸足になってみたりもしてね。足の指で砂を掴むと急に寂しさが襲ってきてね、旅の終わりはいつも感傷がつきまとうね。右手からは彼女の指の冷たさが細胞の隙間を縫ってオレに何かを伝えてくるのね。彼女の手の甲に透けて見える静脈の青さは世界中の何よりも清廉で、オレは地上にいながら、やわらかな青い球体を抱いてどこまでも沈んでいく最上級者向けのスキューバダイビングをしていたから、息苦しくなって何度も深呼吸をしたんだ。だんだんとその球体に飲み込まれて胎児のように丸くなっていくって、そんな妄想に取りつかれてたの。 オレたちは予定より早く空港に向かう事にしてね、正規のタクシーをチャーターしてくれたポーターに1ドル札が無くてチップを渡すことができないことを詫びながらホテルを後にしたんだ。スコールを切り抜けて空港に到着すると、デルタ航空の窓口はまだ閉まっていてねえ、それじゃあ機械でチェックインだけ先にしちゃおうかって事で操作したらなぜかうまくいかなくてねえ。いろいろイジってたら機械がおかしくなってねえ。延々と白い紙を吐き出すようになってしまったの。その姿はまるで長く白い舌のアッカンベーもしくはこちら一反もめんがリアルタイムで生産されている現場からお伝えしておりますというシリアスだけどコミカルな状況でね。出てくる紙をぐるぐる巻きながらカウンターが開くのを待ったのよ。そしたらどうやらオーバーブッキング(飛行機の座席以上にチケットを販売してしまうこと)が起こっていたらしくてね。今回の旅行は、レンタカーの保険と、このオーバーブッキングの対応が一番大変だった。とりあえず乗れないということは絶対に無いって理解するまでは気が気じゃなかったね。ビジネスクラスになりましたいややっぱエコノミーでお願いしますとか、向こうもバタバタしていてねえ。オレたちは言われるがままにふわふわ漂いながら、自分たちの座席を確保したのさ。 飛行機から富士山が見えた時にね、ああ富士山ってやっぱ日本の象徴だなあって実感したんだ。外国から来る人が一番最初に観るジャパンてフジヤマなんだもんね。そうだよなあって思いつつ、オレと彼女も日本に帰ってきたのを実感したのね。入国ゲートをくぐって二人で大きく伸びをして、醤油味を欲する舌を落ち着かせるために飛行機を見ながらラーメンを食べてね。成田からリムジンバスでホテルオークラへ向かっておお戻ってきたねえ日本も暑いねえなんていいながらマンションのエレベーターのボタンを押して部屋の前に着いたときに、オレはふと、終戦の風景について語っていた三島由紀夫の言葉を思い出したんだ。 「私は不思議な、感動を通り越した空白感しかありませんでした。これが終われば、世界は消滅してしまうはずであるのに、まだ木々の緑は、濃い夏の光を浴びている」 日常は、僕にどんな風景を見せてくれるのだろう。このドアを開けたとき、その空白感に、僕も支配されるのだ――おそらく、それは絶対的で、そして、透明なのだ。この国、いやこの島も、同じ、同じだ。透明なのだ。 ふう――。 うん――。 カギを、忘れた――。 全てのポケットとバックを引っくり返してみても見つからないしこれは間違いなくあの島に忘れたねえってことで、彼女の家に置いてあるスペアキーを二人で取りにいって、最後の最後に発生した突然の電車の旅も楽しみつつ、何とか愛しのマイルームになだれ込んだのさ。部屋の中は暑くて暑くて布地にすら触れるのがイヤになるくらい暑くてね。クーラーを入れて電気を消して、ひんやりとしたフローリングに頬をつけながらオレたちは見つめ合って、窓から差し込む月明かりに照らされた銀色の産毛の上できらきらしている彼女の汗をオレはそっと拭って、お土産の整理をするのって彼女に聞いたら「もう少しこのままでいようよ」ってすごく小さく囁いたから、オレも声は出さずに口だけ動かしたんだ。 「もうすこし、このまま、ね」 GO STRAGHIT THIS SKY〜FAT-KTのサイパン漂流記〜 完 エピローグも近日中に公開します。 |
