LOOPLINE OF WORDS

思いが形にならなくても、その思いに自信を持ってくれ。

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今回も長いです。

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最近、痩せ過ぎで周囲の人たちから本気で心配されているFAT-KTです。
確かに少し痩せ過ぎかもしれません。洋服やアクセサリー、全てがブカブカになっています。
SUBWAY効果が出過ぎたのでしょうか。別に変な事をしているわけではないのでご安心を。

また内定を貰いました。某WEBサイトとフリーペーパーの企画ディレクターです。返事は保留中です。
前職より年収が下がるので悩みどころですが、企画の仕事自体は面白そうなので迷っています。うーん。
どうするか。確かに魅力的なインフラが整っているんだが。条件面に関する詳細な面談の場を設けてもらったので、そこでのディスカッション次第では行こうと思います。結果はまたこの場でご報告します。
そろそろGO STRAIGHT THIS WAYのラストエピローグも更新したいしなあ…。

生きるという事は、極論すると、奪い合う、という事になりますね。サバイバルですね。
今の時代はあらゆる本質を薄めているので、生活の中でそれを実感する事はなかなか無いですけど。
プラスチックの貝殻やビニールの笹というギミックが増え、死体を目にする機会も無いですし。
生死の荘厳さが失われて、システムの循環と生産性だけが優先されているような気がします。
でも狩り場が社会に、狩りが仕事に、獲物がお金に変わっただけで、本質は少しも変わっていないという。
仕事に精を出すのは動物的だとすると、人間的とはどういう事なんでしょうか。
今は制作ソフトの普及や利便性の向上により一億総クリエイター時代などと呼ばれているらしいですね。
質の低下が懸念されているようですが、僕は割と肯定的だったりします。見る側の眼が鍛えられれば、
質の低いものは自然淘汰されるでしょう。それでも死ぬまでやり続けるというような人の作品には、
上手い下手以前の何かが宿るような気がしますし。何れにせよ敷居が低くなるのは良いことです。
ミーハーは自然と去るでしょうし、本当に好きなやつはどんなになっても続けるでしょうしね。
自己顕示欲の肥大した奴らが増えるのは勘弁ですが。
それでお金を貰う、それで他人の心を動かすとなると話は別ですが、真理や真実を追うという事自体は、
アーティストや学者にのみ許されている特別な行為ではありません。
感受性が死ぬという事は、知的生命体として死ぬという事とイコールです。
社会だ人生だというと堅苦しいですが、所詮は遊び場です。楽しんで下さい。
自分の頭で物事を考えている人が、オレは好きです。

ガソリンの価格上昇が止まりませんな。我が家の周りは、地域性もあるんでしょうけど、レギュラーが
リッター191円です。ツーリングやドライブが金持ちの娯楽となる日も近いですな。
車・バイク共にますます売れなくなりますねえ…。電気自動車の普及にはあとどのくらいかかるんでしょう。
何かあるとメーカーの威信に関わるから、どこも後出しジャンケンを狙っているのでしょうかね。

最近の若者(10代半ば〜20代前半)に将来の夢に関するアンケートを取ると、「そこそこの幸せ」という回答が40%を超えていたようです。アンケート結果の確度はともかく、そこそこの幸せも難しいという事を若いうちから理解しているというのは立派かもしれません。現実的でしっかりしているなあと感じる反面、良い意味でのメチャクチャなやつが減ってしまうという気もします。今の若い人たちはホントにお金を使わないらしいですね。貯金しているという。まあどの時代でも色んな人がいたので、今だけが特別というわけではないんでしょうけど、そういう時代の流れ、傾向があるんでしょうな。情報化社会の世代ですね。例えばミュージシャン・作家・漫画家・スポーツ選手、何でもいいんですけど、少し調べれば年収、その人たちのその後、業界の仕組みというような現実の情報が先に入ってきてしまう。そうなると確かにテンションは下がりますよね。この先どうなるか解らないという幻想の中で、道にかかっている霧の向こう側がスタート前から見えてしまうわけです。うーん。何じゃそりゃという感じですね。それでも次から次へと面白いやつは出てくるでしょうし、オレもそいつらに負けないようにします。

音楽で世界は変わらなかったけど、PCとインターネットは本当に世界を変えてしまったなあ。
ジョン・レノンとイマジンは、フォン・ノイマンと二進法に勝てなかったか…残念。

それではまた。

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少し硬めで少し長めの身辺雑記

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どうも。FAT-KTからKT-DA-SMARTに改名しようか検討中のFAT-KTです。
皆さんお元気ですか?僕は相変わらずクソDOPEです。


秋葉原の事件、凄まじいですね。安全は金で買うものだなんて言いますが、あれは防ぎようがないですね。
これでもし日本が銃社会だったらと想像すると恐ろしい。
全幅の信頼を任せられる自己防衛策はどこにあるのでしょうか…って、そんな策はどこにもないですね。
遺族の方々の心境を察すると言葉を失います。
極論で言えば生きるという事そのものがそういう事になるのかもしれませんが、日常生活は僥倖に巡り合っているに過ぎず、惨劇へと結びつく萌芽が至るところに存在している世の中というのは、やはり異常です。
昔は理想の自分と現実の自分との間に埋めがたい隔たりがあった場合や、自己と社会との間に何らかの軋轢が生まれた場合には、自らの命を絶っていたような気がしますが、いつから他人を殺すようになってしまったんでしょうか。意味不明です。別にそんな事をしても戦争が終わるわけではないのに、戦争反対のアピールのためガソリンを被って焼身自殺したチベットの僧侶を見習って欲しいです。

ナイフ等の刃物を規制うんぬんかんぬんという話が出ていましたが、これ、どうなんでしょう。
こういった話で良く出てくるのは「物が悪いわけでなく、扱う人間が悪い」という意見。
確かにその通りなんですが、例えば交通事故。年間1万人近い方々が命を落としておりますが、誰も「車に乗るのを止めよう」とは言わないですよね。地域によっては生活の必需品といっていいくらいの道具ですし。
要するに、人命よりも流通や利便性を選択している事になります。
民主主義は数の論理ですから、10人の正しい意見よりも、90人の間違った意見が採用される数の暴力がそこに生まれます。そして、下の人間に基準を合わせる事をしません。飲酒運転する人間がいるから、車自体を無くしてしまおうとはならない。下の人間に基準を合わせると全体の進歩がなくなるからです。
これは何も国家という大きな括りに限らず、会社、学校、あらゆる場所で共通している原理だと思います。時にはごく小さな家族や友人間というコミュニティ、更には個々の人格内にすらそういった意志決定が成されるでしょう。人間は、方向や到達地点が解らずとも、とにかく進みたがる。進むしかないから、進む。生きるという事は進むという事に良く似ているし。生きている以上、進まざるを得ないという。プログレッシブファンダメンタリストとでも言うのでしょうか。

今は何かと市場原理主義者が優遇される世の中ですので、日本でのゲマインシャフトからゲゼルシャフトへの変遷はこれからもう少し明確になってくるのかもしれません。極端に情を置き去ってしまうような歪んだ形にならなければいいのですが。人情は人の情け、愛情は愛の情け、友情は友の情けですから。何かしらの情を貫いて生きていくというのも、これから更に難しくなってくるでしょうね。社会は都合が悪くなった時の言い訳をたくさん用意してくれますからね。さらには自尊心が傷つかないような配慮までしてくれます。自らの保身を捨てて情と破滅するぐらいの覚悟が無いと無理でしょう。

先週末から扁桃腺が腫れてしまいました。うがい薬やのどぬーるスプレーでごまかしていたのですが、
激痛に耐えきれず食事はおろか会話も難しいというような症状まで進んでしまったため、きちんとした診察という意味では約10年ぶり?に大学病院へ行きました。大学病院って異常に混んでますねえ。具合の悪い人ってあんなに多いのか。病院の薬を飲んだら驚くほどに痛みが和らぎました。病院の薬って何で市販しないんだろ?
そんなに処方がデリケートなんだろうか?個人の身体データを登録しておいてアレルギーを避けるようにすれば
市販可能だと思うんだが。結局、安全だけでなく健康や元気も金で買うものなのですね。

最近、Pig&Danというスペインのアーティストに影響を受けました。カッコいいですよ。
音楽好きの方はチェックしてみて下さい。ジャンルはエレクトロになると思います。使っている音も曲の構成もリズムもとにかくオシャレです。やっぱヨーロッパはスゲえ感性してるなあと感心してしまいました。
日本での音楽の位置づけは、恋愛とか人生とか努力とか、そういった概念をパッケージ化して受け取り側の想像力に働きかける表現方法ですよね。その世界観が日常的であればあるほど、まあ、セールスには結び付きやすいと。特に今の日本の音楽業界はそういう傾向が強いですよね。音楽自体あまり売れてませんけど。例えばDJ KRUSHやUNDERWORLDの楽曲はCOOL極まりないですが、普通に生活している分には絶対に共感する部分なんてないんですよね。だからそういった鋭角的な感性(この言葉はあまり好きじゃないんですけど)
を持ち合わせていない、知らない、興味ない、理解する気もないという人には、そういった音楽は何が何だかワケがワカらん…となってしまいます。表現に関する全てのマーケットは、悲しいかな話題の確認性で動いておりますが、とかく前衛的であったり鋭角的であったりするものに関しては、何か話題だから確認してみよう・確認してみた・ワケわからんぞという悲惨なフローチャートが始まってしまうわけです。COOLさとは生活感と全く異なる座標に位置するので、本当にスタイリッシュなものより、スタイリッシュっぽい方が売れるというわけですね。別に悪いわけではないですが、身体で聴く音楽よりも頭で聴く音楽が売れるという。考えるよりも先に身体が反応するような音楽はセールス的には厳しいですよね。日本ではメロディばかりに比重が置かれますが、心臓の音や脈拍を自らで認識できる以上、人体には確実にリズムというものが存在します。鼓膜から入り込んで各個人が持っているその体内のリズムと結びつくと、身体って自然に動くのではないでしょうか。人の眼を気にする羞恥心に関しては根源的に音楽と別の問題ですし。鼓膜から体内に直結するリズムに、鼓膜から感情へ直結するメロディ、もし歌付きであれば、鼓膜から脳裏へ直結する歌詞が組み合わさっている、そんな音楽に出会えることを楽しみにしております。

先日、大学時代の友人の結婚式で鶴岡八幡宮に行ってきました。神前式ってやつですね。
初めての経験でしたが、西洋風の結婚式と違い、家と家とが結びつくんだという事を強く意識させられる様式ですね。櫓の上にお互いの家族が向き合って座り、その真中で二人が契りを交わす。そして、一つの杯で親類全員が酒を回し飲みする。日本の民族的な文化に触れた貴重な一日でした。一連の流れが終わり櫓から出てきた時には、もう既に他人ではないという血の繋がりがそこに発生しているような、系譜という言葉を思い浮かべてしまうような、とにかく荘厳な印象を受けました。西洋の「ファミリー」という概念とは全く異なりますね。まあ実際はそんなに堅苦しい生活が待っているわけではないんでしょうけど。
お二人ともお幸せに。

28歳になってから、肉体の衰えと共に感性の衰えも感じるようになってきました。
感性って確実に衰えますね。肉体と同じくらいに。恐怖を感じます。
月イチの更新から週イチの更新にしたいんですが、なかなかにハードルが高いです。

それではまた。


FAT-KT

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FAT-KT Come Across E-YAZAWA

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先日、六本木の街を歩いていたら、ある人を見かけました。

KING OF ROCK'NROLL

LIVING LEGEND

E・YAZAWA

エーちゃんこと矢沢永吉さんです。

昨年の夏、北海道でのステージでブッ飛ばされた以来、
永ちゃんファンを自負しているオレは姿を見つけたと同時にフリーズ状態。

「うおおおぉぉぉ永ちゃんだあああぁぁぁ…」

誰かをタクシーに乗せて送るところだったらしく、

「おいユウスケ、大丈夫か?金持ってんのか?」

と、果たして何が起こってどういう状況なのか全く分からないところが、
またスターっぽくてカッコ良かったです。

その成り行きを呆然と見つめていたのですが、目が合うと、笑顔で手を振って声をかけてくれました。
緊張MAXのままオレは軽く頭を下げ、やっぱカッケエなあ…と家路を急いだのでした。
それにしてもビビったなあ。猪木を見た時以来の衝撃だった…。


日常の雑記を簡単に書き連ねておきます。


私生活の方はあまり変わっておりません。就職活動、創作活動の繰り返しです。
日常生活には困っておりませんが、収入が無いので身動きが取れません。
ハーレーの2008年モデル、FXCWCがCOOL過ぎて物欲を刺激されます。
278万…高いなあ。178万なら少しは考えようもあるんだがなあ…。

ILLMATIC HEADLOCKa.k.aIHLの新譜、ロマンチスタが4月30日に発売されましたが、皆さんはもうGETしましたか?まだの方は是非。

Perfume(スペル正しいかな?)っていう女の子3人組が売れてるそうで。
Youtubeで聴いたんですけど、アイドルユニットにしては楽曲のクオリティが高いですね。
ちゃんと作ってるというか、ツボを抑えてますね。きっと才能あるプロデューサーがついてるんでしょう。

人気No.1と言われている作家、伊坂幸太郎さんの作品を読んでみました。なるほどなあといった感じです。
文体も含めて物語全体の構成が映画的ですよね。巧いなあと思います。まさにこの漢字が当て嵌まる。
「巧い」ですね。若い人たちに人気があるのも頷けます。うーん。壁を感じるぜ…。

最近は経済の恐ろしさに顔を顰めております。
人間の生死や芸術すら飲み込んでしまう、経済ってスゴいですね。
動物が自然という巨大なシステムの中で生きているのだとしたら、
人間は自然と経済という2つのシステムの中で生命活動を続けている、という。
窮屈な生き物ですな。そしてどちらも不確定要素満載です。
生きるという事自体が博打を続けているようなもんですね。

100%では無いですが、死を目前にして人間が急に変わるという事は、まあほぼ無くて、
大体の人間は死の直前まで変わらないんだろうなあという事を最近考えます。
要するに、生死というものは、別に人格に対して特別な力を持つものではない、と。
だから死を前にして何か真理に目覚めることも、まあ、ありません。

これだけの消費社会において、買わないことがカッコいい、オシャレみたいなカウンターカルチャーが出てこないというのは文化の状態としてどうなんでしょうか。そういうセンスって出てこないですよね。
情報化社会とやらで、そういった幻想の正体が明かされてしまうようになったからでしょうか。
何だかねえ。女はともかく、男は少し小奇麗になり過ぎたかも。

他人がどうであれ、我が道を、卑屈にならずに進んでいける人というのはカッコいいなと思います。
大きな流れに逆らい、自分勝手に我が儘に生きるのが簡単なのは子供の時だけで、大人になるとこれほど
難しいことは無いです。いざ自分勝手に生きてみろと言われて、本当にそうやって生きられる人が何人いるでしょうか。殆どの人は無理ですよね。安泰は麻薬です。
一度でも体内に取り込んだら知らないうちに全身を巣食っている。安泰はやがて保身に繋がります。
都合の良い立ち位置と言い訳を確保して、そうやって立派な中年になっていく、と。
それでまた社会って、自尊心を擽りつつも納得がいくような立ち位置と言い訳を、絶妙なタイミングで提示してくるから困りものです。オレも負けそうになる時が多々あります。
仕事でもプライベートでもいいから、何か挑戦をし続けるという事は大切ですね。
目つき、顔つきが変わりますからね。

人それぞれ道は違えど、進むという点においては皆同じです。
ディスプレイの向こう側にいる皆さんも良き旅を。

PEACE

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NO JOKE NO HOBBY

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ブログというものは気持ちが離れると本当に更新しなくなりますね。
まずは無駄足を踏ませてしまった方々に深くお詫び申し上げます。

さて

皆様お久しぶりです。東京の癒し系ド不良、なんちゃってオジサンFAT-KTです。
一部の方々にはご相談させていただいたのですが、返事を保留していた内定先を蹴りました。
さんざん迷いましたがKICK DA KTです。もう少しだけ就職活動を続けます。ああシンドイ。
さすがにもう飽きてきた…。

【DIVE】の方も難航しております。しかしプロってスゲエなあと唸らされております。
語彙の貧困さはともかく、文体にしても、構成にしても、ストーリーにしても、何かダサい。
才能とセンスの無さに打ちひしがれる毎日です。才能もセンスも無いと実感してからどうするか?
一部の例外的な天才を除けば、何事もそこからが勝負なのでしょうね。それでも続けるか、それなら退くか。
方法や媒体に限らず、表現をする、という事に関していえば、社会通念上の普通の生活を諦めるところからが
スタートなのかもしれません。そういう人の作品にはやはり何かが宿るのでしょう。そんな事を思います。
どうせ凡人、それなら凡人らしく、あらゆる手を使ってやらせてもらいます。

店の方はまあまあ順調といったところです。良い店になってきたと思います。
改善点・問題点は溢れんばかりに満載ですが…。そこはこれからという事で。

SUBWAY中毒は相変わらずなのですが、このところカフェラテ中毒でもあります。
そして、ほとんど口にすることがなかったポテトチップスの類をたまに食べるようになりました。
イカンなあ。栄養無いのにカロリー高いからなあ。でもKT DA SMARTの体型はまだ維持しております。

そんなに長生きできるとは思っておりませんが、仮に70歳まで生きて、60歳まで働くと考えると。
働くのはあと32年。1日12時間、土日祝日無しで働いたとして、仕事をする時間はあと16年。
長いように思えますが、金を稼ぐ事も含めて、何かをやろうと思ったら、あと16年しか時間が無い。
無駄な時間というのは1秒も無いですね。遊びにしろ仕事にしろ、もう本気の事しかしたくありません。

繰り返しに感じられる毎日の中にも、変わっていくものと変わらないものというのは確実に存在します。
社会は遊び場です。与えられたフィールドの中で、人に迷惑をかけず、ステージを楽しみましょう。
主役はあなたです。誰かに夢を預けたりしないで、自分だけの夢を自分で見て下さい。


現実を知って、カラクリを知って、そこからどうするか?
惰性でこんな生き方を続けるくらいなら足を洗う。
今でもオレは毎日が最前線だぜ。


それではまた。

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【DIVE】OPENINGACT STORY〜Part2〜

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「あなたは、このビルに関係ない方という事ですよね。
そうなると不法侵入者として警察へ連絡しないといけないんです」

非常口の光が灯っている廊下に男の声が響いた。諭すような口調だった。警察という単語を聞いて寿美は硬直した。頭では、別に警察ぐらい何を今さらと、この状況を嘲っている。 しかし常識に浸りきっている身体は素直に反応を示した。

「警察ですか」

「ええ。もうしわけないんですけど報告の義務がありますので。
何か損害があったわけではないですから、厳重注意だけで済むとは思いますが」

「あの、本当にもうしわけありませんでした。できれば」

「できれば警察への連絡は止めていただきたい、ですよね」

男は寿美の言葉を途中から引き継いだ。寿美は男の瞳を見つめていた。
自分が完全に優位だと確信した時に表れる、人間だけが持つ独特の小狡さはそこに無かった。

「この仕事をしていると稀にこういった事があるんですよ。酔っ払いが迷い込んできたりだの自殺しようとする人が入り込んできたりだのっていう、そういう類の話が」

男は壁に寄り掛かって腕を組み、襟足の辺りを掻きむしった。

「まさか自分が経験するとは思ってなかったですけどね。 まあ、警察への通報というのは止めておきますよ。
 どうやって書類を書くのかも解らないですし」

あどけなさが残る笑顔だった。紺色の制服が年齢以上の威厳を与えていたのか、緊張のせいで見誤っていたのか、男は寿美が思っていたより幼かった。

「すいません。ありがとうございます」

男がエレベーターのパネルを押した。モーターの回る音と共に階数表示の点滅が始り、二人は黙ってそれを見つめていた。

「あの」

沈黙を崩したのは男の方だった。

「警察へ通報しないかわりに、一つお願いがあるんですけど」

男は表情を変えずに、発光する数字を目で追っていた。 寿美は無意識に胸の前で腕を組んだ。

「なんですか」

「このエレベーター、時速60・6キロなんですよ。 屋上から地下三階まで30秒ちょっとです」

ドアが開き、二人で乗るには広すぎる空間が目の前に現れた。業務用エレベーターのため台車がぶつかるせいか内装は所々剥げかかっており、床には車輪の跡と思われる無数の白い線が伸びている。寿美は腕を組んだまま隅の方へ乗り、男が話し出すのを待った。

「次にこの扉が開くまでの間に、あそこで何をしようとしていたのかを教えてくれませんか」

矢印が別の方向を向いているパネルを押したまま、男は呟いた。

「いいですか」

「いいですけど、別に何かしようとしていたわけではないんですよ。
 屋上で話したとおり、この近くでお酒を飲んでいたら懐かしくなってしまって」

「それはさっき聞きましたよ」

男は振り返っておどけた表情を見せた。

「別に責めてるわけじゃないんで勘違いしないで下さいね。
でも、あなたからはお酒の匂いが一切しないんです」

寿美の眼球が細かく左右に振れた。

「どうしても話さなければダメですか」

「どうしてもってわけじゃないですけど。知ってどうなるってもんでもないですし。単純な興味です。
野次馬根性ってやつかもしれません。女性が一人、深夜の高層ビルの屋上にいるなんて普通じゃないですから。
ただ、別にそれがどんな理由だとしても、だからといってどうという事もありません」

寿美は男の背中を見つめていた。
他意は無さそうだったが、人の秘密を知りたがるような人間には感じられなかった。

「いいですよ」

「じゃあ、閉めますね」


男がB3のパネルに触れると扉が閉まった。この男は純粋な興味本位なのだろう。寿美にはそんな確信めいたものがあった。近頃、寿美は自分と接点の無い人間に全てを吐露してしまいたいと葛藤していた。その相手が人形や動物では満たされないというのは人間が持つ自意識のせいだ。自己を他人の中で生存させておきたいという欲求の表れだ。本当の事を言うかどうか迷った。眼を閉じた。きつく拳を握った。爪が手の平に食い込んだ。

「死のうとしてました」

寿美は男の背中に言い捨てた。唇を結んだ。 後ろ姿からは何の変化も読み取れない。
空間の重力を変えながらエレベーターは降下していく。
寿美が口を開きかけると、男は時が動きだしたかのように反応した。

「なるほど。そうなんですか」

「理由も聴きますか」

「聴きたいところですけど」

男は帽子を脱いで髪をかき上げながら欠伸をした。

「もう着きますよ」


二人は社員通用口へと向かった。意気込んでいた寿美は肩透かしを喰らい、行き場の無い羞恥心を持て余していた。男はオートロックシステムのバーコードリーダーに自分のカードキーを置き、軽く頭を下げた。

「それじゃ」

「理由を聴きたくないんですか」

思わず語気を強めた。筋違いだと解っていても、抑えきれない屈辱的な怒りが寿美の胸中に渦巻いていた。

「聞いたところでどうにかなるもんじゃないですし、そこまでプライバシーに立ち入るのもどうかと思いますから」

駐車場のミラーに映し出されている自分の姿が眼に入り、寿美は冷静さを取り戻した。 何をムキになっていたのか。これは何でもないことだ。この場所を去り、和彦が出社するまで適当に時間を潰せばいい。それでとりあえず一区切りがつく。今日が終わる。簡単な事だ。 ポケットの中の手が汗ばんでいた。掌をさりげなくジーンズに擦りつけ、後頭部を見せつけるように深々と頭を下げた。

「どうもご迷惑をおかけしました」

「いえ。寒いのでお気をつけて。何があったのか知りませんけど、まあ死ぬのはいつでもできますから」

「ちなみに」

寿美は身体を起こして、挑むような眼差しで男を睨んだ。

「あの時、あなたが声をかけなかったら、あの場所から飛び降りていたと思います。あなたは命の恩人です。こうして冷静になってみると、何て早まった事をしようとしたのだろうと怖くなります。大勢の人に迷惑をかけるだろうし」

男は呆然としていた。寿美にはその表情が退屈そうに見えた。堰を切って喋り続けた。

「すいません。もう会うことの無い人ですから恥も外聞もなく全て話してしまいますが、今日ここで私が死ななかった事が、私にとって良かったのかどうか、いまそんな事を考えています。だから」

寿美は思考を通さずに、頭に浮かんだ言葉をそのまま口から排出した。我ながら子供染みていると思った。男の偽善的な優しさが気に障り、自分の生活とは交わらない相手に膿のような感情を撒き散らし、自らを満足させている。自己愛の歪みを、他者の善意につけ込んで矯正しようとしている。人として恥ずべき行為だった。男がどうであれ、あの状況で、その気になれば自分のしたいようにする事ができたはずだ。そう思うと寿美は急速に醒めていった。

「本当はここ、禁煙なんですけどね」

男は寿美の言葉が途切れると、親指でこめかみの辺りを指圧しながら、タバコを取り出した。ジリッ、ジリッと発火石の削れる音が数回して、口元に火花が散る。吐き出した煙は次から次へとすぐにかき消されていった。

「じゃあ」

「じゃあ、なんですか」

「じゃあ、見ていてあげますから、飛び降りますか」

男は微笑んでいた。嫌味の感じられない、優しい笑顔だった―。


―To Be Continued 【DIVE】MAINACT STORY―


※ここまで読んで頂いた方へ
ありがとうございます。本編は2008夏までに完成予定です。
WEB公開はしませんので、何らかの形で手元にお届けします。

FAT-KT

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開設日: 2006/3/20(月)


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