違法弁護(中島博行、講談社)
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2012.05.13
筆者は、弁護士。「検察捜査」で江戸川乱歩賞を受賞し文壇へ登場したが、その後、この書も含め4冊を著したのみで、2000年に入ってからは小説の発表はない。違法弁護は2作目で、弁護士に焦点をあて、背景に司法試験緩和による弁護士増加問題をからめながら、大手法律事務所のトップが行う不正を描いている。この作者の本は、いずれも骨太でしっかりした構成をもっているが、本作も旧ソ連崩壊による混乱に乗じて規模拡大を狙う野心的なトップにたいし、弁護士になりたてだが野心のある新人女性弁護士をからませ、一方公安検察やそれと対峙する警察も適切に登場するストーリで、なかなか読ませる。 |

