卑劣で甘く優しくて 45(R18)
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「や、だ……」 咄嗟に、絢人は顔を背けた。 羞恥と動揺と、それとは違う何かで、胸が不安定に苦しくなる。 「……あなたのせいですよ」 将孝が言い、絢人を覗き込んだ。 絢人は反応できなかったが、反応を待つ様子は、将孝もない。 そのまま彼は、もう一度、尻のやわ肉をかきわけた。 その目論見を悟り、絢人は焦った。 やはり、彼はアナルセックスに及ぼうとしている―――……。 「それだけは、やめろ……」 視線を彼に戻し、絢人は精一杯強い口調で言う。 今さらでも、ここは車のなかだ。 人気はないとはいえ、誰もが通る公道。 現に、さっきは車が通った。 そんな場所で、そこまでは……されたくない。 けれど、そう思うことが、将孝へ向けるものか、自分への戒めなのか、それすら絢人は分からなかった。 男の股間へ視線を落せば、ふてぶてしく怒張する剛猛な男根。 その欲望が自分へ向けられていると思うだけで身体がじわっ……と、熱くなるようだ。 脳裏を過るのは、苛まれ、喘がされ、感じさせられた記憶。 屈辱でしかないはずなのに。 同性に欲情されるなど、嫌悪しか沸かないはずなのに。 今、彼の生々しい欲望をまのあたりにして感じるのは、心の一部が淡く溶けだすような、不可解な気持ち。 困惑とも焦りとも分からないため息が、絢人の口から熱っぽく漏れた。 頬を染め、何か懊悩するように睫を伏せるさまは、ゾクゾクするような艶を孕んでいる。 将孝が目を獰猛に眇めた。 視線を彷徨わせると、コンソールボックスに置かれたパウチを取り、キャップを無造作に開ける。 そして、直径数ミリのノズルの先端を絢人の尻穴にあてがい、ゆるく埋め込んでいく。 「あっ」 硬い異物感とともに、ぬるつくものが体内へ流れ込み、慌てて絢人は将孝を見た。 「ゼリーです、このままだとあなたが辛いでしょうから……」 「ちょ、入れる、な……」 ジェル状のもので腸を犯される感触に、屈辱に似た感覚がこみ上げる。 だけど、それだけではなかった。 そこを濡らされることに感じるのは淫らな……期待。 「ここに……」 パウチを戻すと、将孝は絢人の尻を掬い上げ、耳元へ囁いた。 「乗ってください」 男根を尻に入れろと唆され、絢人は真っ赤になった。 「そ、そんなこと……」 「できるでしょう?あれだけたっぷり……咥えてくれたじゃないですか」 ここで……と、からかうように尻穴をつつかれた。 「でも、やだ、そんな……」 キスはできても、自ら男を身体の深い部分に入れる真似など、したくない。 そう思うのに……。 身体はその感触を覚えている。 彼に暴かれ、忘我させられた感覚を、鮮明に刻み付けている。 すでに絢人のペニスは兆していた。 さんざん弄られた尻もジクジク疼き、本当は、どうにかしてくれと叫びたいくらい、彼から与えられる快感を……欲している。 だけど、後輩に、年下の男にそんなはしたないことは言えなくて……。 「なら、画像をばら撒いていいですか?」 将孝が鷹揚に言った。 絢人は麗艶な目を震わせるが、絡まるのは、まっすぐ見つめてくる男の視線。 有無を言わさぬような、だけど、いつもどこかに優しさが滲むまなざしで……。 本気で拒否できない自分がいることは、分かりすぎるほど分かっていた。 かなり逡巡してから腰を浮かすと、絢人は上体を傾け、のろのろと、男の剛直に手を添える。 熱く昂ぶるそれに触れただけで、羞恥が募った。 その切っ先を尻へあてがうと、屈辱に似た感覚と、恥じらいと、それを凌駕する淫らな期待に心を軋ませながら、腰を、静かに落としていく。 にほんブログ村 ランキング参加中です♪ お帰りの際はぜひクリックお願いします♡ |
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