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矢束と弓の強さ

 ちょっと驚きました。
 今週になって初めて弓を引けるようになったので、引いていたのですが、ふと「自分の矢尺は何僂世蹐Α」と気になったのです。以前測った時には87僂88僂世辰燭茲Δ傍憶していたのですが、曖昧に思われたのです。
 で、測ってみたら、なんと85.5僂世辰燭箸いΔ錣韻任后2知陲砲茲辰匿板垢里澆覆蕕栽咾猟垢気眞擦なったのだろうか? と思いました。まあ身長が167僂舛腓辰箸らいですからその半分はだいたい84僂如△修譴茲蠅麓禊劃垢ったとしても、精々が85僂箸いΔ箸海蹐任靴腓Α
 驚いたのは、それじゃあ並弓でもいいんじゃないか? ということです。
 というのも、私は長年伸び弓を使っているからです。そういえば、20年以上も前に高校時代以来の弓を再開した時、市内の、今は既に店を畳んでしまった春日町にあるS弓具店に行って弓を選んでもらった時、確か19圓諒造世辰燭筏憶しています。それでなんとか三段、四段と順調に取ったまではよかったのですが、2・3年で外竹が撥ねてしまったのでした。
 おそらく扱い方もよく知らずに使ったのが原因だと思われますが、それ以降は笄を恐れてずっと伸び弓を使っているのです。伸びにしても下手な扱いをすれば外竹が撥ねるのは当然の理で、それ以後も何本も笄で泣きを見ました。
 笄と言えば、都城で珍しいものを見ました。
 審査の最中に、会に納まっていた射手の弓がバリバリと折れてしまったのです。笄なんて生易しいものではありませんでした。単なる失ならばそれなりに処理もできますが、こんなことは人生に一度だってありませんから、審査員すらどう処理していいか分からず、どうしたものかとしばらくガヤガヤしていました。記憶が定かではありませんが、その受審者は折れた弓を持ってすごすごと退場することになりました。誠に気の毒な話です。
 若いととかく弓は強く、矢尺は長くということを自慢したがりますが、しかしこれは大変問題です。いい弓を引く選手だなあ、と思っていたのに、あるとき突然射が変わった。聞いてみると弓を強いものに換えた、ということがよくあります。強い弓を引きたがる傾向は悪くないのですが、それで射を崩すのはとてももったいない話です。
 同様の話が「弓道教本 第二巻」p.21〜にありました。
 伊勢貞丈という人の『安斎随筆』の一部です。

 ある弓術の書に「弓を煉る」ということをいえり。「煉る」とは初学のとき、わが力に勝ちたる弓をば引かず、わが自由に引かるる程の相応の弓を引きて、手前を習うことをいうなり。わが力に勝ちたる弓を引けば、わが身弓を引かずして、弓にわが身を引かるるなり。強き弓は、われは引かんとするに、弓強きゆえに歯を食いしばり、胸より上に、りきみ強くなり、腹より下、足踏みまで浮き立ちて腰弱く、左右の腕は屈して伸びず、息を上にせき上げ、胸中甚だ苦しく、腕ふるえて、我は引きたもたんとする内に、弓の方より離れんとする故、力およばず、心にまかせず放すゆえ、矢所大いに違うなり。弓の諸癖は強弓に引立てられて手前乱れて調わざるによって、さまざまの癖出ずるなり。初学の人は、強弓にては矢行ききびしく遠く飛ぶべしと思い強弓を好めども、強弓にては、我が力、弓に入らずして、ただ弓の力ばかりにて離れ行くゆえ、矢勢弱く遠くとどかず、中途にて落つるものなり。
 わが力に相応して、自由に引かるる弓にて射れば、わが力と弓の力と和合して手前乱れず、よく調えるゆえ、総身の力、弓に入りて矢勢もきびしく遠くに至り、矢所も違わず。近世三十三間堂の通し矢を目当てにして弟子に教ゆる師匠は、弟子に強弓を引かする事を好む、弓の力にて堂を通さんと思うが故なり。常に強弓を引かする事を好む時は、一生が間手前狂いて調わず、射術成就する事なし。又通し矢は用に立たず、矢数を射増したる名を取るのみにて、無益なる業なり。見せ物の類なり。

 できるだけ強い弓を引きたいという気持ちは分かりますが、それよりも自分の技術を十分に発揮できるだけの、自分の体力に合った弓を使い、鋭く矢勢のある矢飛びを生み出すことの方がまず大事でしょう。
 私の経験では、14圓竜櫃鮠綣蠅引けない選手よりも、11圓鬚なり上手く引く生徒の方が矢勢がありました。そういうもののようです。

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