黒木昭雄の「たった一人の捜査本部」

小原勝幸を容疑者とするこの事件は、言いようのない不正義な社会構造を見せつける事になった。遺作小説『神様でも間違う』完成。

全体表示

[ リスト ]

岩手県公聴広報課長、川口氏との問答  (2010.03.18)
 【岩手県知事との攻防-5】
 
 
黒木 知事に直接(署名を)お渡すことはできないんですか?
川口 知事宛てのものや、知事に会わせてくれという内容のことは、毎日のようにありますから、知事がいちいちそれに対応することはできません。
黒木 それは理解しますが、今回のことは人が殺された案件で、捜査する警察の重大問題を知事に伝えるものです。なので、直接知事にお渡しするべき案件だと思います。だから私は、「知事のスケジュールを調整して欲しい」と申し上げてきたんです。
 
川口 今の段階で、だめだということは回答できませんが、具体的にいついらっしゃるのか?と言うこともあるので、検討の余地はありますが、そういうことで対応したいと思います。
 
黒木 再確認しますが、基本的には、署名を受け付けるということでね。
川口 ええ、門前払いはしないということです。
 
黒木 問題なのは、それをどのような形で知事に届けるかと言うことです。
川口 届けられたものには、文書で回答するということです。
   当日はできないと思いますが、何日か後には出します。
   
黒木 私は、直接知事に署名をお渡ししたい。
   この案件は、非常に複雑ですから、紙に書いたものをお渡しすれば良いという風にはいきません。しっかりとした説明をしなければ、受け取った知事も適切な判断をしかねると思います。それらを踏まえて早急に知事に会えるように調整して下さい。
 
川口 それは、署名簿も一緒に持ってくると言うことですか。
黒木 もちろん、それが目的じゃないですか?
川口 ああ
 
黒木 伺った上で、何が問題になっているのかなどについて直接知事にお話   しします。細大漏らさず知事にご説明した上で、知事の判断を仰ぎた   い。
川口 ただ、現時点では、知事が直接受け取るという考えはありません。
   公聴広報課の私の方で受けて、それを知事の方に届ける。というのが普通のやり方なので、全部の案件に知事が会うというわけではありません。
黒木 それはもちろんわかりますが、これは非常に重要な問題です。
川口 それはそちら様の考えであって、受ける側の私どもは、そのようには考えていない
 
黒木 そういう言い方をされるとややこしくなる。
私たちが提出する署名の内容が、公聴広報課で受け取るレベルのことなのか、それとも知事レベルのことなのか。
川口 ええ
黒木 その辺りをちゃんと考えていただかないと困ります。公聴広報課の課長さんにお渡ししましたよということで、署名した方が納得するでしょうか。
私は、これまで出来る限りのことはしました。県に対しても今までに何度も知事に会いたいと話してきた。その結果がこれですか? 
県民の署名を軽視してるのではないかと思われないようにしたほうが良いのではないですか? そもそも、初めて連絡をしてからこれほど時間が経っているいるのに知事にちゃんと話が通っていない。そもそも、岩手県としてあまりにも消極的すぎる。公聴広報課に持ってきてください。郵送してくださいというのでは……
 
川口 「郵送してください」と言ってませんから。持ってきた場合は、門前払いはしませんと言っただけです。
黒木 それだと公聴広報課に渡せば終わりということになってしまうので    は?
川口 うちで受け取ったから終わりというのではなくて、ちゃんと知事にあ   げますから。
 
黒木 何度も言いますが、これほど重要な案件を公聴広報課に提出し、それを公聴広報課が知事に出すという、通常の流れで本当に良いのですか?と聞いているんです。 そもそも、貴方のおっしゃることは本当に知事の判断なんですか?
川口 県としての判断です。知事も含めた判断です。
   そもそもですね。この件については前から何度も言ってるように「個々の捜査」なわけですよ。話が戻りますが、個々の捜査について知事がどうのこうのという権限はないと前からお話しているわけですね。本来は、知事にそういうものを持ってこられても、権限のないものですから受けれないものなんですよ。だけども、例えば郵送されてくるとか持参されたという場合は、それは、突っ返すわけにはいかないでしょうという話なんですよ。
 
黒木 それが知事の判断なんですか?間違いないですか?
知事がそのようにおっしゃったんですか?
川口 えぇ、知事との協議で、そうなったということです。
黒木 知事が、川口さんにそのようにおっしゃったということなんですか?
川口 それをいうと、またブログか何かに書くんですか?
黒木 当たり前じゃないですか。世の中にすべて発信するわけですから。
川口 あぁぁ。まぁ(知事は)「事務的に対応してくれ」と言うことです    ね。
黒木 事務的に対応してくれと?
川口 要するに、通常の扱いと同じです。
黒木 知事がそのようにおっしゃったということですね。
 
川口 郵送又は持参されるというのならば、県としては受け取りは拒否はできないでしょう。と、言うことです。したがって、きちんとすれば、受け付けはします。という事です。文書でいただいたものには文書で回答すると言うことです。この扱いについては、県に毎日寄せられている意見、要望と同じ扱いということです。
 
黒木 案件の大小、市民に迫る危険の度合いになどで判断する事はないのですか?
川口 それは「ない」ということはないと思うんですよね。ものによると。ただ普通は知事に全部あげるというわけではありません。
 
黒木 今回の場合は、ブログもご覧になってるようですし、知事は、週刊朝日の記事も読まれているわけですから、差し迫った問題があるかということはわかるわけですね。警察が事件関係者であり公安委員会が全く機能しない。では、最終的には、県民の思いをどこに持っていったら良いのでしょうか?特に、署名をされた岩手県民は、「県民の代表者である知事に事件解決のためにご尽力頂きたい」とお願いしているのです。それほど大きな問題について、岩手県知事は通常の案件と同じように公聴広報課にまわして、あとで文書だけで回答します。ということになってしまうわけですか? 信じられない。
 
川口 いや、あの、そもそも、個々の刑事事件についての捜査指揮とか監督権限というのは、知事は持っていないわけですよね。したがって、それに対して、本来は、権限がないから受けれないものだと思うんですよ。権限外のことですので。だけど持参されるということであれば、それは拒否できない。ということで一旦受けざるを得ないと思っている。それに対しては、それなりの回答をしたいと思っている。そういう対応になるんじゃないかと思っています。
 
黒木 もう1点をお伺いしたいんですが、先程から言っている通り、この案件は非常に大きな問題です。
   しっかりと文章にしたためてもそれだけでは不十分。文章では知事の質問にも答えられない。知事の正しい判断をいただくためには、やはり文書だけでは足りない。この事件は、内容が非常に込み入っているわけですからね。
川口さんは、知事の権限外だとおっしゃったけれど、まずは、直接話を聞いてもらわなければ我々が何を要求しているかということが知事に伝わらない。それなのに、権限外だと言うことだけで、事務方にまわすと言うのであれば、実質、門前払いと同じです。それではいくら知事が権限外だという理由をつけたとしても、村人や岩手県民は納得しないと思います。
 
川口 知事は、内容を知らないというわけではないんですよ。事前に 黒木さんからFAX も受け取っていますし、要求が「第三者委員会の設置」であることもわかっていますから。 で、「第三者委員会を設置する」ということ自体が根拠のないものなんですよね。だから、根拠のないことはできないし、仮に結論(委員会を設置)を出したとしても、それがどういう意味を持つのかということなんですよね。
黒木 そのような言い方をされると、知事が全く事件に関心がないと言うふうに聞こえてします。県民に誤解される懸念もありますよ。例えば、第三者委員会の設置を求めると言うことは、すなわち、何とかして事件を解決して欲しい。再捜査をして欲しいと村民が解決を願っているという事です。ですから、仮に知事権限として委員会を作ることができなくても、本当に県民に向き合っている知事ならば、今回のように、事務方に回せば良いというのではなくて、そこでもう一度考えてみようという事になる。私は、「署名を集めた村の方々と一緒に知事に会いに行く」と事前にお伝えしている。知事には、村人から話を聞こうという考えはないんですか?
 
川口 だから何回も申し上げている通り、個々の刑事事件に関する中身ですから。ということです。
黒木 先日お話した通り、個々の刑事事件とは言っても、恐喝事件を握りつぶした警察が当事者なわけですから、事件関係者である警察に対して、個々の事件だからという言い方は馴染まないし、別物じゃないですか。いかがですか。
川口 それはですね。もう見解の相違ですよね。ずっとお話していても、あれですね。平行線だと思いますよ。
黒木 失礼ながら、川口さんはどのようなお考えを持っているか解りませんが、平行線だとか見解の相違などという言葉は口にしない方が良い。県の職員として使ってはいけない言葉です。それと川口さんは、平行線であるとか見解の相違だとおっしゃいましたが、それも知事の判断なのですか?それも非常に重要なことです。ですから私は先程言ったように、「録音させていただきます」と承諾を受けた上で録音しているので、それを踏まれた上でもう一度お聞きします。
 
川口 それは、どういう問いに対してですか?
黒木 「知事は会わない」「署名は知事が直接受け取るわけではない」「知事の権限外」である、「個別な事件捜査」なんだという今までの問答に対して、「見解の相違」それがすなわち知事の本当のお考えなのかということです。
川口 はい、それで結構です。
 
黒木 知事は、もうこれ以上話したくないという意味ですか。
川口 話したくないという意味ではないんですけども。自分(知事)の権限外の個々の捜査の話なので、自分(知事)としては「第三者委員会」を作る考えはない。ということでよろしいかと思います。
黒木 それは、いつ知事からお聞きになったのですか?
川口 昨日、17日の夕方に聞いた話です。
黒木 そこで、受け取ることは受け取るけども、知事が直接それを受け取ることはないと?
川口 はい。
黒木 「第三者委員会を作る気はない」。それが知事の回答ということでよろしいわけですね。
川口 それでいいんです。
黒木 わかりました。それでは今後について考えさせていただき、近いうちに川口さんに連絡をします。
川口 はい。
 
<以上

この記事に


.


みんなの更新記事