北海道の集落の2割が存続の危機にあるとか
北海道内の集落の2割近くに当たる710カ所が機能低下や維持困難に陥っていることが、道の調査で分かったという。まことに恐るべき調査結果で、大いに驚かされた。
このうち、自治体が将来的に「消滅」すると判断されたのは、241カ所にも上り、二〇一〇年度の国土交通省の調査と比べ、39カ所も増えたことになるというから、深刻である。
調査は二〇一一年秋から今年三月まで、道内177市町村の3757カ所を対象に実施されたもの。
報告書によると、人口100人未満は2019カ所、高齢化率50%以上は475カ所だったというから、過疎の域を超えている。
振興局別では、後志117カ、上川110カ所、オホーツク92カ所で、この3管内だけで約45%を占めている。
機能低下などとされた集落の割合でみると、胆振39.4%、留萌39.1%、後志34.7%の順。
また、「いずれ消滅」と想定される場所が、221カ所、「10年以内に消滅」が20カ所だったとのことでもある。
道は調査後、特に対策が必要と考えられる集落289カ所を対象に、自治体や集落代表者にヒアリング調査を実施。集落の住民とも意見交換したという。
そこでは、買い物や通院の交通手段の問題に加え、除雪が困難、地域の住民のコミュニケーション不足、働く場、仕事がないなど、住民生活にかかわる課題が多く指摘されたという。
対策としては、交通手段確保や新規就農支援などの要望が上がったとのことでもある。
道では、早期に有効な対策に取り組むため、昨年九月に、有識者による「道集落対策促進会議」を設置し検討を開始。
今月開かれた第4回会議では、「求められる対策は地域ごとに異なる」として、既存の集落の維持存続、冬期間の集住、集落再編などによる新たな集落作り二つの方向性が打ち出されたところ。
今秋までには、最終報告書がまとめられる予定。
具体的な対策が打ち出されることを期待したい。
(二〇一二年五月二十六日)
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