海底トンネル事故では、掘削地点の地質調べていなかったとか、まことに遺憾なことである
作業員5人が行方不明のままになっている岡山県倉敷市のJX日鉱日石エネルギー水島製油所での海底トンネル事故では、工事を引き受けた鹿島建設が、掘削予定場所の地質調査をしなかったことが判明したという。
まことに遺憾なことである。常識では考えられないことだけに。猛省を促しておきたい。
地質調査なしの工事は、労働安全衛生法に基づく規則に抵触する可能性があるとのこと。その責任は追及される必要があろう。
鹿島は現場から約30メートル離れた10年前の別のトンネル工事で縦穴部分の地質調査をしており、この結果を基に今回は横穴部分も縦穴部分も調査せず着工したというから、驚く。
工事は海底部分の工事が大部分。堆積している泥の層が厚いはずの瀬戸内海の地底である。軟弱地盤はいたるところに存在しているはず。不適切なやり方だった可能性が高かろう。
規則では、出水や落盤から作業員を守るため、ボーリングなどが必要になっているにもかかわらず、鹿島は、過去の調査を利用したようである。このことについて「距離が近く問題ないと判断した」としているが、油断と、利益優先の経営方針ももたらした、怠慢といわねばなるまい。
事故の原因調査の徹底と、責任の追求の徹底をお願いしておきたい。
(二〇一二年二月九日)
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