遺伝性乳がん卵巣がんの研究会にいってまいりました。
米国では何十万人という単位で、「遺伝性乳がん卵巣がん」の原因遺伝子である 「BRCA1、BRCA2」の遺伝子検査が行われてきます。
日本では、遺伝性乳がん卵巣がんの遺伝カウンセリングおよび検査のパイオニアである聖路加国際病院でも、2006年から今までで、百数十人、昭和大学では、1010年7月から開始して100人未満、というごく少ない人数しか行われていません。
それは欧米とアジアの考え方、文化の違い・・・?
ではアジアはどうか?
韓国の医師の講演によりますと、
韓国では、遺伝カウンセリング、遺伝子検査も健康保険で可能で、もし、原因遺伝子変異がみつかって、乳がんや卵巣がんのリスクが大変高い方(ハイリスクの方)の、乳がん検診も保険で行えるそうです。
対する日本は、遺伝カウンセリングも遺伝子検査も私費診療であり、遺伝子検査は、遺伝子の変異が広範囲にはたるために高額で(韓国の保険診療の費用に比べおおざっぱにいって50倍くらい)。
また、その後の乳がんの早期発見のための検査費用(医師の視触診+マンモグラフィーだけではだめで、造影MRIが推奨されています)は、日本は、病変がないかぎり、ハイリスクでも、ハイリスクではない方でも検診であり、保険診療では認められません。
マレーシア、シンガポール、インドネシアなどの資料も提示していましたが、これらの中で日本がいちばん対応が遅れていました。
日本で乳がん、卵巣がんは増えています。私もたくさん、自分より若い乳がんの患者さんをたくさんみています。
乳がんは早期に発見されるのと、進行して発見されるのと、その後の経過がまったくちがいます。
リスクの高い人は、一般の乳がん検診では不足なのです。
このことは、もっと多くの人に知っていただかなければなりません。医療従事者も含めてです。
そして、乳がん卵巣がんのリスクが大変高い方が安心して検査ができるよう、経済的な負担、心理的な負担も大きいですので、これらが軽減できるような体制を整えていかないといけないです。
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