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ガット弦、ヴァイオリンの場合は特に低い方の弦を鳴らすのが難しい。
とりあえず、いろいろ試してみて自分にあったものを探すしかない。
写真は左から、シルバー巻き、ロープ編み、プレーンのガット弦。
正しい名称は何ていうか知らないけど、私はこんな風に呼んでいる。
すべてG線だけど、見た目はだいぶ違う。
もちろん、実際に弾いてみてもかなり違う。
プレーン・ガットのG線をキレイに鳴らすのは難しい。
比重の軽いガットでG線に必要な質量を得るには弦を
かなり太くしなくてはならないからだ。
軽くて太いものが振動しづらいのは、何となくイメージ出来ると思う。
ロープ編みのヤツは、プレーンのものより多少は鳴らし易い。
ただ、弦を押さえた時、左手の指先にゴツゴツした感触があるのが難点。
シルバー巻きは、ほぼモダンのものと変わらない。
重いシルバーを巻く事で、弦をかなり細く作る事が出来るって寸法。
これなら弓を当てただけで簡単に鳴る。
シルバーを巻いた弦は、バロックの後期にはすでに普及していたようで、
ヴィヴァルディとされる肖像画の人物が持っているヴァイオリンの
G線だけ白く描かれている。これがシルバー巻らしい。
ロープ編みの弦もそこそこ古くからあるとは聞いているが、
はっきりした成立事情は私にはわからない。
バロック初期の楽曲をオーセンティックに演奏する場合は、
本来、全ての弦をプレーンガットにするべきなのかもしれないけど、
プロの奏者でも、たいていはG線にシルバー巻きを使用している。
それにしても、バロック時代の奏者の技術ってどんだけスゴかったのか。
あるいは、弦を作る技術が今より優れていたのだろうか。
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