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ギターのトップ板とバック板にはなぜ勾配(アール)がついているのですか?

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筆者製作の000カッタウエイモデルでオールナトー材で製作しました。
プロギタリストの打田十紀夫さん(東京在住、TABギタースクール主催)が弾かれています。
打田さんの最新のCDの表紙に写っています。トップ板、バック板ともに普通のギターより
勾配を強くしてサスティーンを抑えてあります。
One Kind Favor. http://www.tab-guitar-school.co.jp



* ギターのトップ板とバック板にはなぜ勾配(アール)がついているのですか?


素朴な質問でいいですね。
お答えします。



ボディ全体にアールをつけることで、

第一に強度がついて壊れにくくなります。

第二にテンションがついて音にメリハリがでます。

第三にサスティーンがほどほどになります、平面よりすくなくなるのです。


上記3点が大きな特徴なのです、もう少し詳しく説明します、、、。


<第一に強度がついて壊れにくくなります。>

四角い箱より丸い箱のほうが強度があることはご存知ですね。
その理屈がこのケースに当てはまります。
ブリッジ周辺は平面ですとテンションに負けてサウンドホールの方へ
凹んでしまいます。凹むと見た目も悪いし、チューニングがショートになって
合いにくくなります。だからトップ板はブリッジを中心にしてアールをつける
のです。またブリッジ前方が凹むとブリッジ後方が膨らんでしまいます。


<第二にテンションがついて音にメリハリがでます。>

ギターボディ内部で音は跳ね返りを繰り返して、サウンドホールから出て
きます。このときアールが付いているほうが音の跳ね返しが強いので
音に勢いがつくのです。これがメリハリであり、音の立ち上がりです。



<第三にサスティーンがほどほどになります、平面よりすくなくなるのです。>

サスティーンは太鼓のように平面が一番大きいですから、サスティーンを
少なくして少し静かな音にしたほうが耳障りがいいのです。

エレキギターはサスティーンを欲しがります。
ドレットノートのような大きな鉄弦ギターもサスティーンを欲しがります。
ところが鉄弦ギターでも小型になるに従いサスティーンを抑え始めます。
小型のギターは本来室内で弾くケースが多いのでサスティーンが多いと
喧しいのです。
特にクラシックギターは弦がナイロンであることを差引いてもサスティーンを
嫌います。
ジャズギターになるともっとサスティーンを嫌います。

ですからサスティーンもほどほどでないと、耳に優しい音にならないのです。




筆者  日比  

http://www.jin.ne.jp/motherland    
ギター製作学校 MOTHERLAND

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