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「アクアポリン」
生物が生きていくためには水の存在が必須であり、
ヒトの体重のおよそ60%は水である。
細胞を取り囲んでいる脂質二重膜は水を通過
させづらいが、受動拡散と呼ばれる通り方で
(脂質と脂質の分子の間を水分子が衝突
しながら無理矢理くぐり抜ける)通過する。
しかしこれだけでは充分ではない。
例えば赤血球や腎臓の尿細管上皮細胞の
細胞膜は、受動拡散では説明できない高い
水透過性を有している。
従って、水を選択的に効率よく通過させる
膜蛋白、つまり水チャネルが存在すると
想定され、その分子が実際にクローニング
されたのは1992年であり、水を通過させる穴に
因みアクアポリン(aquaporin, AQP)と
命名された。
発見者のPeter Agreが2003年ノーベル化学賞
を受賞したことから分かるように、
この発見は広く生物科学界に大きなインパクト
を与えた。
「水の再吸収の働き」
糸球体で1日に濾過された水は糸球体濾過量(GFR)
から110ml/min X 60 min X 24 hrs =158リットル
にも及びますが、実際の尿量は1リットル程度
ですので、濾過された水のほとんどは再吸収
されています。
近位尿細管では約70%の水が再吸収されます。
これは細胞膜上にある
アクアポリン1(Aquaporin-1)が関与しています。
ヘンレ係蹄では上行脚では再吸収は行われませんが、
下行脚で約15%の水が再吸収されます。
さらに遠位尿細管では約5%の水が再吸収されます。
「アクアポリンの特性」
■細胞膜に埋もれている。
■水だけを選択的に通過させる膜蛋白の通路を
もった特殊なタンパク質である。
■飲んだ水の吸収はアクアポリンを通して
細胞内へ運ばれる。
■血管を流れる水分や尿からの再吸収も
このアクアポリンが機能している。
■細胞の体積を変化させるのにも役立つ。
例:赤血球が体積を減らして毛細血管を
すり抜けるといった変化。
以上のような特徴を持ったアクアポリンは
あらゆる生物に広く存在し、生命現象と深く
かかわる多様な機能を担っているというように
現在考えられています。
ドライアイの研究により存在が明らかに
なったこのアクアポリンですが、
アクアポリンの水分子の透過性の性質から、
肌の潤い、張り、むくみ、老化などにも影響が
出ることが最近の様々な研から分かってきました。
化粧品メーカーなどもこのアクアポリンの研究
をしていて、化粧品などに生かしていているん
ですよ。
詳しい説明は、次をご覧下さい。
>> http://cellaquaporin.voyage3906.net/
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