ここから本文です
GPS付きランニング用の時計って素晴らしく便利。あと迷子解消機能を付けてくれれば完璧なのに。

書庫全体表示

イメージ 1

 人気の「脳内メーカー」という判定系サイトのリンクに「賞味期限判定」があった。名前、身長体重、生年や多少の特徴をいれると判定され、私の場合は27歳だそうで「貴女はもう賞味期限切れです」というコメントがご丁寧に表示された。余計なお世話だ。
 そもそも賞味期限ってなんなんだ。私はたんぱく質のもの以外はさほど期限を気にしない。少々過ぎても中らないし、あれは万一に備えたメーカーの逃げ口上で、かつ一般家庭の在庫回転率を工場させ内需拡大の一端を担う重要な営業戦略の一環だろう。そもそも、なんでもかんでもピチピチしてりゃいいってもんでもない。納豆やロックフォールみたいにカビないとダメなものはあるし、柿なんかもじくじくに熟れた方が私は好きだ。

 先日、アッパーな建築インテリア系のベルギーの雑誌を捲っていたら、暖炉メーカーの広告があった。煌煌と燃える暖炉の前で、JRフルムーン時代の上原謙・高峰三枝子くらいの老カップルが全裸で熱い抱擁を交わしながらディープキスしている写真が使われている。コピーは「 Bring back the fire into your life」。うひゃぁ〜・・・。この雑誌に掲載されているような家が建てられるのは相当な金持ちで、読者層もそれなりの年代層であるからして、するとこういう期待は、その年代でもあるという広告会社の分析なのだろう。そういえば先月、朝日新聞に「人は老いても恋をしたい」という記事が載っていたっけ。
 そういう意味では、2004年のミステリー系文学賞を総なめにした『葉桜の季節に君を想うということ』という小説も面白かった。ネタバレになるが、最後にどんでん返しがある。話の筋にではない。設定にだ。20代後半だと思っていたハードボイルドな主役が、実はおじーさんだったのだ。ヒロインしかり。むちゃくちゃ驚く。が、違和感はない。
 引退後に警備のバイトをしている古希の男性は実際に多いし、ジム通いをし、女を買い、出会いがあってときめいてデートをするのもわかる。正義感から探偵行に身を乗り出すのもおかしくはない。なんだ、まだまだやれるんじゃん、俺・・・と、ある意味、読者の将来に光さす小説だ。

 この茶碗は、遠州流をたしなむ友人がパリに来たときに、お茶を披露することもあろうかと持参し、拙宅に置いていった。以来5年以上ワンカップ大関のコップと同程度の扱いをしてきた。が、この春くらいから雨漏りの景色がで始め、牛の親子の背後に稜線が見えるようだ。そしたらムクムクと愛着が沸いてきて、しげしげと手にとって眺めてみたら、これが宮地英香さんの作だと昨日気がついた。
 仁清写しを得意とする宮地さんの作は、お値段も手ごろで初心者の道具として人気がある。煌びやかで洗練されていて文句なく美しいので、私は外国の方へのお遣い物にはよく使っていた。でもこの茶碗は地味で気づかなかったし、美しいとも思えない。でも使い古しの景色がでたこれは、ちょっといい感じになった。

 有名なハンガリーのトカイワインなんて、あまりに発酵の芳香が麗しく、「高貴なる腐敗」と呼ばれ、マリー・アントワネットの母親であるオーストリア皇女も愛飲したそうな。
 よし、私も匂いたつ高貴なババアを目指そう。葉桜になろうと姥桜になろうと桜は桜。古希を過ぎて、暖炉の前でBring back the fire!ってのは、まあ遠慮するにしても、だ。

この記事に

  • みいちゃんさん、賞味してくれる人は、いらっしゃるじゃないですかぁ〜っ^^)
    使い込んだものへの愛着って、なんでもかんでも新品好きの日本人にも最近はあまりわからない人も増えてきたんじゃないでしょうかねぇ。

    りんりんの妹

    2007/10/22(月) 午前 3:12

    返信する
  • ヒルチェンさん、ま、逮捕されない程度に張り替えてがんばりますかね・・・(_)

    りんりんの妹

    2007/10/22(月) 午前 3:12

    返信する
  • 顔アイコン

    「賞味期限チェック」なるものをやってみたら、
    精神・心・性格の豊かさは63歳まで持続するですって♪
    総合判定は55歳!わぁ〜い、やったぁ〜!
    ふ・ふ・ふ…毎日が楽しいわ〜☆

    赤べこのお茶碗、懐かしい感じがしてホッとしますね。

    sou*ei0*2*

    2007/10/22(月) 午後 5:14

    返信する
  • 宗恵さん、55さーーーいいいいっ!!!
    って、そんな結果も用意されていたんだ、あのサイト・・・^^;)じゃあ私の27歳ってーのは・・・(T_T)

    りんりんの妹

    2007/10/23(火) 午前 2:48

    返信する
  • こんばんわ〜。
    便乗して、賞味期限見てみましたが。。。既に3年も前に切れてました。知らなかった〜
    お茶碗、だんだんといい感じになってるんですね。
    人間も、賞味期限無しで、歳とともに良くなる事に気づいてくれる(りんりんの妹様のような〜)。。。人がいっぱい居れば!!と思います(笑)

    ちくわ

    2007/10/23(火) 午前 3:58

    返信する
  • 花っぺさん、切れたのが3年前なら、まだ美味しく食べられますよ。私なんてそこまで古いと災害グッズの乾パンでさえカビるぞ!というくらい昔に切れてますから(T_T)
    まあね、お猪口と壷は古けりゃ古いほうがいいという男性はここにも沢山きてくださいますけどね、女房と畳は新しい方が大抵はいいってもんでしょう(爆) 私は新しかろうが古かろうが、いい仕事してりゃいいですけどっ(^^)

    りんりんの妹

    2007/10/23(火) 午前 5:21

    返信する
  • 顔アイコン

    いつかこちらのカバーページに載っていた俳句

    散る桜 残る桜も 散る桜

    これって“生と死”を歌ったのでしょうが、フランス語では
    女性の“オーガズム”をアクメ以外に、「小さな死」petite mort って聞いたことがあります。それってほんと詩的な表現ですね。一般的な言葉なんですか?毎年季節に散って死んでいく花もまた、『小さな死』を何度も経験しているってことでしょう。そういう意味では、女性は何度も何度も花開くし、花散らすのか。女性は、おいしい賞味期限を何度も迎える!って言ってもいいでしょうね。

    iwa*d*n

    2007/10/23(火) 午前 9:32

    返信する
  • あかべこって、外人さん受けするんですか?
    高貴なる腐敗って、「貴腐ワイン」の事ですか?違うのかな?
    匂い立つ高貴なババアっていうのは良いですね〜回りには、寝臭いばっちゃまとかはいっぱいいるけど、女が惚れるような「匂い立つ高貴なババア」ってのはあまり見かけないので、是非なってくださいませ〜〜(私も密かにめざそ〜っと)

    mat*y*0505

    2007/10/23(火) 午後 6:58

    返信する
  • 顔アイコン

    アンティークを大事にする西洋人はたぶん男と女の賞味期限、なんて考えないかも、と勝手に思いました。むしろ年取った女性の味がわかる男性のほうがセンスいいかも?日本にも骨董の歴史はあるはずなのだから、年をめした女性のよさがわかっていいはずなのに。。って物と人を一緒にしたらいけませんって?

    poeko

    2007/10/23(火) 午後 9:23

    返信する
  • DENさん、そのフランス語は聞いたことないです〜(T_T)ってことは、私の経験が足りないゆえでしょうね(^^;) ちょっと友人に聞くにしても文脈がないと聞きにくいので、機会があったら聞いて見ますね。そんなに一般的ではないと思うのですが…。似たような表現では、男性器のことを「家族の宝石」っていう表現でいうことはあります。
    おいしい賞味期限を何度も…かなり厳しいですが、悪あがきしてみます(^_^)

    りんりんの妹

    2007/10/24(水) 午前 5:17

    返信する
  • マトーヤさん、あかべこは…きっとそんなにウケないと思います。まだ折り紙の鶴とかのほうがウケるかなと思います♪
    そうです、貴腐ワインのことです♪
    寝臭い…ってどんな臭さですかぁ〜っ(爆)イメージできませんっ(^_^) においたつ高貴なババアっていうと、たとえば…ある意味大家政子みたいなのって目指してみたいかも…(爆)小林幸子にだけは絶対なりたくないっ!

    りんりんの妹

    2007/10/24(水) 午前 5:24

    返信する
  • ぼえこさん、やっぱり女は若いに限る!んじゃないでしょうか…(^^;)でも年を重ねても素敵なひともたくさんいると思いますが、若ければ、それだけでOK!みたいな何でもカバーしてしまうのと違って、本当に真価が問われますよね(^^;)
    私は古いものは好きですが、現代のよい仕事のお品もすきなので、男性も上下15歳くらいは全然OK。問題は新旧ではなく中身です。

    りんりんの妹

    2007/10/24(水) 午前 5:27

    返信する
  • 顔アイコン

    缶詰の消費期限って1年後なんですが、缶詰って1年後から熟成しておいしくなるそうです。だから法律とはいえ、メーカーの人も困っていました。消費者の過剰すぎる、というか神経質的な商品管理の弊害ですね。
    私も匂いたつようないい男を目指したいですが、既に線香の匂いが染みついている。

    生臭坊主

    2007/10/24(水) 午後 2:39

    返信する
  • スウィングさん、1年後のほうがおいしい!それは初耳。なるほど〜♪確かに異常に神経質な消費者団体っていますものね。まあ必要なときもあるのでしょうけれど。
    「既に線香の匂いが染みついている」←超ウケました(^_^)

    りんりんの妹

    2007/10/24(水) 午後 3:22

    返信する
  • 寝臭いっていうのはですね〜〜「ね〜!たった今万年床から這い出て来たでしょう〜〜!!」っていう臭いです。それも窓もろくに開けた事ないような部屋での・・・
    判るかな〜日本の布団ってきっと匂いがこもるんでしょうね〜特に冬場は増えますね〜

    mat*y*0505

    2007/10/24(水) 午後 6:51

    返信する
  • マトーヤさん、そ・・・それは・・・なかなか凄そうなうっそうとした香りなのでしょうね^^;)あまり体験したくないような。
    せめて人から「寝臭い」って言われないようにいたします^^)

    りんりんの妹

    2007/10/27(土) 午前 1:02

    返信する
  • 顔アイコン

    旧姓もやってみましたが無駄でした。両方共に10年以上前に期限切れ。本当だったら腐ってますよねw
    Bring back the fireって結構憧れている人が多そうですよね。そんな作品も多いし。

    りん★りん

    2007/10/27(土) 午後 0:37

    返信する
  • Rin*Rin-san, I missed you! Where were you? Hope you were doing well.
    You also are already expired? Off course you are! My expiration date was more than 10 years ago, then if you, my big sister, is still OK, It’s not logical^^).
    “Bring back the fire into your life” …. Airuke toka? Natsuki Mari toka?

    りんりんの妹

    2007/10/29(月) 午前 6:40

    返信する
  • 今や賞味期限が日本を席捲しています。赤福にお福餅、そしてミスタードーナツ。もっとも衝撃なのは吉兆の賞味期限、毎日毎日張替えて行って最後は何が何だかわからなくなったとのこと。
    先代湯木さんは草葉の陰で泣いてるでしょうね。
    さてわたしも毎日毎日賞味期限を改ざんして生きたい。でもむりだなー?
    さていそいで『葉桜の季節に君を想うということ』買ってこよう!

    京うさぎ

    2007/10/31(水) 午後 8:52

    返信する
  • 京うさぎさん、そうそう、なんか凄いですよね。毎日毎日張り替えるというのも、どこか鬼気迫るものがありますよね^^;)
    京うさぎさんはバリバリ賞味期限内ですよっ♪

    りんりんの妹

    2007/11/1(木) 午前 2:51

    返信する

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
  • 名前
  • パスワード
  • ブログ

本文はここまでですこのページの先頭へ
みんなの更新記事