高知白バイ事故=冤罪事件確定中

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不十分ですが、即時抗告棄却決定文(1)から即時抗告棄却決文(6)まで、リンクと写真を掲載しました 

 鉄「きついねぇ・・・」
 政「まぁ 慣れてませんかっらね 兄貴は」
 鉄「写真と記事を探すのに時間かかってんだよ」

 即時抗告棄却決定文(1)
 即時抗告棄却決定文(2)
 即時抗告棄却決定文(3)
 即時抗告棄却決定文(4)
 即時抗告棄却決定文(5)
 即時抗告棄却決定文(6)
 

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準備中(10)

5 その他の新証拠の評価及び明白性についての結論

請求人は、新証拠として、教員Aほか乗員6名の陳述書(作成日付は平成22425日から同年717日)及びうち1名の捜査段階の供述調書を提出している。これらは、概ね、本件バスが停止していたときに本件白バイが衝突したという内容である。
しかし、本件バスが車道に出る前に一旦停止した後、再発進し、低速度で進行して最終停止位置に停止したことは明らであり、その間の時間もわずかである。そうすると、本件バスの乗員にとって、本件衝突が本件バスの再発進後、進行中に起きたのか、最終停止後に起きたのかを正確に認識することは容易ではなかったと考えられる。
現に、上記のうち生徒Aの供述調書(再弁30)及び生徒Bの陳述書(再弁15)には、本件バスの進行中に本件白バイが衝突したことをうかがわせる記載があり、乗員の感じ方には差異がある

そうすると、衝突は本件バスの停止後であったという上記各供述について、原決定が、その証拠価値は乏しいとして、確定判決の認定を左右しないと判断したことに誤りはない。

そして、原決定は、本件即時抗告審において所論が言及していないその他の新証拠についても検討した上、三宅鑑定書意見書を含め、本件において「無罪を言い渡すべき明らかな証拠」は存在しないと判断しているところ、その判断に誤りはない。
 
6 審理不尽の論旨について
所論は、原審裁判所が三宅洋一氏の証人尋問を行わなかったことについて、審理不尽の違法があると主張する。
しかし、原審裁判所は、請求人が提出した三宅鑑定書意見書を取り調べており、三宅氏の証人尋問の必要性についての請求人の主張は、主として、

①専門的な事項について、同氏が裁判所に直接説明するほうが分かりやすい、

②本件タイヤ痕が真正のタイヤ痕とは認められない理由や三日月型の痕跡が路面擦過痕とは認められない理由について、直接尋問する必要がある、というものであった(原審平成25912日の打合せ調書、原審弁護人らの同年1010日付け意見書14頁〜26頁)。

このうち、①については、原決定が、色再現の違いに関する三宅鑑定書の指摘は前提となる資料の点で誤っているとした点は是認できないが(前記3(2)イ)、そのことは、本件ネガフィルムの原本性及び画像改変の疑いの点で、三宅鑑定書意見書の明白性を否定した原判断に影響を及ぼすものではない (前記3(2)ウ)。それ以外の点で、原審裁判所が三宅鑑定書意見書について理解しておくべき内容を誤解していると疑われるものはない。

②について は、三宅氏がそのように判断した具体的理由が意見書等によって追加されたのであればともかく、三宅鑑定書意見書に十分な理由が記載されていない からといって、それを証人尋問によって確認しなければ審理不尽であるとはいえない。

原審裁判所において、三宅鑑定書意見書の取調べに加えて、同氏の証人尋問をも実施すべきであったとはいえず、審理不尽の主張も理由がない。
よって、本件即時抗告は理由がないから、刑訴法4 2 61項によりこれを棄却することとし、主文のとおり決定する。

平成281018
高松高等裁判所第1
裁判長裁判官  半 田 靖 史
裁判官     
裁判官   廣 丈 嗣

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準備中(9)




(5) ねつ造についての総合評価


ア 以上によれば、三宅鑑定書意見書が本件タイヤ痕はねつ造された疑いがあるとする根拠については、確かに、前記(4)アの(イ)の点については、 真正なタイヤ痕であるとした場合、その原因が不明であるが、その他の点については、真正なタイヤ痕であるとして理解可能なものである。他方、本件 擦過痕群について不自然な点はなく、本件タイヤ痕はそれらが示す衝突態様と整合しており、他の客観的状況との矛盾もない。


そして、前記(2)のとおり、警察官が現場で本件タイヤ痕等をねつ造することは、時間的に非常に困難であり、かつ、請求人、教員、生徒、野次馬、報道関係者が出入りする等の状況に照らして非現実的であることを踏まえると、本件タイヤ痕の特徴の一部について科学的な説明がなされていないものがあるとしても、三宅鑑定書意見書その他これと同趣旨の新証拠をもって、本件タイヤ痕及び本件擦過痕群がねつ造されたものであるという合理的な疑いが生じるとはいえない。


 


イ 所論は、前記(4)アの(オ)に関連して、タイヤの溝が印象されていない本件タイヤ痕は、大慈彌鑑定によればブレーキ痕ではなく、松本鑑定書によれば横滑り痕でもないから、このことは、本件タイヤ痕がねつ造されたものであるという三宅鑑定書意見書を裏付けていると主張する。


しかしながら、前記(4)イの山崎回答書の記述に照らすと、本件タイヤ痕にタイヤの溝が印象されていないことをもって、必ずしも大慈彌鑑定のようにブレーキによる制動がなかったと断定することはできない。


次に、松本鑑定書は、PC-Crashという動車事故の再現検証ソフ卜を使って、確定判決又は大慈彌鑑定による条件に従って本件事故の状況を再現したというものである。それによると、ブレーキによる制動を全くしなければ、本件バスが時速10 kmの場合、本件白バイの引き摺りによって若 干減速するが、下り勾配のためにそのまま前進すること、1.2 mの横滑り痕が発生するための速度は時速18 kmであり、横滑り痕は衝突時のタイヤの位置から始まること(本件タイヤ痕よりも後方)等の結果が得られたとされている。また、ブレーキによる制動をしたとしても、時速10 kmであれば、横滑り痕は衝突時のタイヤの位置を始点に約0.7mの長さであり、本 件タイヤ痕とは異なる結果であったとされている。


しかし、松本鑑定書は簡単な内容であって、設定された条件も明確ではない(本文においては、ブレーキの制動による摩擦係数を0.6 G、空走時間0.7秒としているが、入力条件を示したというコンピュータ画面〔11頁〕では摩擦係数0.7反応時間l secとなっている)。横滑りによる減速力(制動力)をどのように評価したのかも不明である。前記(4)ウのとおり、ブレーキによる制動痕は発生しないとしていることにも疑問がある。松本鑑 定書の証拠価値は乏しく、これをもって、本件タイヤ痕が横滑り痕ではあり得ないとか、ブレーキによる制動痕とじても理解できないということはできない。


そうすると、大慈彌鑑定と松本鑑定書を合わせることで、三宅鑑定書の見解が裏付けられたという所論は採用できない(なお、松本鑑定書に対する原決定の説示をとらえて理由齟齬をいう所論は採用できない)。


 


ウ そのほか、所論は、大慈彌鑑定が、確定判決とは異なり、本件タイヤ痕をブレーキ痕ではなく、横滑り痕であると認めているのに、原決定は、 そのいずれであるかの判断を示しておらず、理由不備の違法があると主張する。


確定判決は、その説示によれば、本件タイヤ痕をブレーキによる制動痕と認めたものと解される(控訴審判決は、横滑りによる制動又は横滑り及びブレーキによる制動の可能性があるとする)。これを横滑り痕と判断した大慈彌鑑定は確定判決の認定と異なるところ、山崎回答書にも照らすと、本件夕イヤ痕が真正のタイヤ痕であるとした場合、それがブレーキによる制動、横滑りによる制動又はその両者によるものであるか等を確定することはできない。しかし、そのいずれかであるかが確定できないとしても、前記アで説示したところによれば、本件タイヤ痕について、それがねつ造されたという合理的な疑いが生じ、ひいては本件擦過痕群等についても同様の疑いが生じるとはいえないし、衝突地点、衝突態様、両車両の運動状態についての確定判決の認定に合理的な疑いが生じるともいえない。


しかも、大慈彌鑑定は、確定判決の認定と同じく、本件バスが前進中に本件白バイと衝突して転倒し、その後本件バスが停止したと鑑定しており(この点は原決定15頁も言及している)、本件タイヤ痕がねつ造された疑いがあるとは述べていないから、大慈彌鑑定それ自体で無罪を言い渡すべき明白な証拠であるとはいえない。


大慈彌鑑定についてはこのように理解することができ、大慈彌鑑定が本件タイヤ痕を横滑り痕であると鑑定したことについての判断を示さなかった原決定に理由不備の違法はない。


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準備中8



(オ)については、交通事故解析の専門家である山崎俊一氏は、捜査関係事項照会書回答(再検9。以下「山崎回答書」という)において、①本件タイヤ痕の写真からは、スリップ痕の溝が細く印象されていると認められる、② 衝突の入力により、本件バスが左斜め方向に移動し、わずかにスリップ角が ついたこと、あるいは、本件バスが右折しようとしていたために、タイヤが 若干右に向いていたことから、本件タイヤ痕に太い溝が形成されなかったと考えられるとの見解を述べている(11頁)。また、大慈彌鑑定は、衝突により本件バスの前部が横に移動し、前輪に横すべりが生じたもので、本件タイヤ痕は横滑り痕(ヨーイング痕)であり、タイヤが溝の方向に対して横方向に移動したため、本件タイヤ痕には溝が生成されなかったとの見解を述べている。


もっとも、山崎回答書の上記①の細い溝は、写真を見ても確認することができない。大慈彌鑑定が本件タイヤ痕を横すべり痕と断定する点についても、ブレーキによる制動痕であるという山崎回答書と対立しており、そのように断定できるかについては疑問がある。しかし、本件バスが右横から右前部に衝突されて前部が左に移動し、本件バスの進行方向とタイヤの溝の方向がずれたことが本件タイヤ痕にタイヤの溝が形成されなかった理由として考えられるという点では、両者の見解は一致しており、また、そのような理由付けが不合理であるとはいえない。そうすると、(オ)の点は、本件タイヤ痕のねつ造を疑わせるものとはいえない。


 


(ア)及び(ウ)については、確定判決審において既に指摘されており、(イ)についても、写真撮影報告書(甲2 3)等の旧証拠から認識できることである。


その点を措くとしても、(ア)については、山崎回答書(11頁)は、本件タイヤ痕の先端が濃くなる原因の一つとして、擦ったタイヤの摩耗粉がトレッドの下に集まったことが考えられると述べ、大慈彌鑑定も、停止した位置にはタイヤ表面から剥離したゴム質がタイヤと路面の間に多く残って(溜まって)濃く見えることがあると述べている。いずれも可能性を述べるにとどまるが、このような解釈が可能なのであるから、先端が濃くなっていることが特に不自然であるとはいえない。


 


(ウ)については、山崎回答書は、上記の場合、風などが吹けば摩耗粉は飛んでなくなると述べ、大慈彌鑑定も、タイヤ表面から剥離して停止位置に残っているゴム質は、路面部への付着力は弱く、すぐに路面から取れると述べており(ただし、稀有ではあるとも述べる)、不合理な説明とはいえない。三宅鑑定書は、タイヤのスリップ痕とは、ゴム質が摩擦熱で溶けて路面に付着したものであって、簡単には消えないから、実況見分の間に薄くなっているのは不自然であるという(石川和夫作成の平成2 675日付け意見書19頁等も同旨)が、山崎回答書及び大慈彌鑑定がいう摩耗粉ないし剥離したゴム質であれば、それは摩擦熱で溶けて路面に付着した物質ではないのであるから、簡単には消えないという批判は当たらない。


 


(イ)については、山崎回答書に記載がなく、大慈彌鑑定人も原因は分からないと証言しており、本件タイヤ痕が真正のタイヤ痕であるとした場合、その原因は不明といわざるを得ない。


 


ウ ところで、本件擦過痕群については、それがねつ造された疑いがあるという三宅鑑定書意見書の見解は採用できないところこの本件擦過痕群、とりわけL字型の痕跡は、確定判決が認定したとおり、本件白バイが見取図④地点で本件バスに衝突し、その後、転倒した状態で、本件バスのもともとの進行方向である東向きに進んだことを示している。また、本件バスの右前部の損傷状況によれば、本件バスの衝突部位が車体右前部付近であることは明らかである。この衝突状況を本件バスの側からいえば、本件バスは④地点にいたときに、その右前部が本件白バイと衝突し、その後、⑤地点まで約2.9m進んで最終停止したことになる。本件タイヤ痕を衝突後のブレー キ又は横滑り、あるいはその双方による制動の痕跡とみた場合、その存在は、本件擦過痕群が示す本件バスの進行、停止状況と整合しているといえる。本件白バイの破損状況や破片等の散乱状況との矛盾もうかがわれない。


なお、松本晃治作成の鑑定書(再弁37。以下「松本鑑定書」という)には、本件バスの制動力(ブレーキによる制動)は0.6Gとするのが相当である旨(同人による別の鑑定書〔再弁9〕も、大型車の摩擦係数は低く、0.6G程度とする)、また、一般に0.6Gの場合にはスリップ痕は発生しない旨の記述がある。しかし、前者は妥当であるとしても、後者の0.6G場合にはスリップ痕が発生しないという点については、その根拠は示されていない上、この見解によれば、大型バスの場合には、およそスリップ痕が形成されないことになってしまい不合理である。


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準備中(7)


 エ このほか、確定判決も説示するとおり、本件白バイの右側バンパー等には擦過痕が存在したのであるから、路面にもこれに対応する擦過痕が存在するはずであり、三日月型の痕跡やL字型の痕跡のように、本件擦過痕群のうち主要なものが白墨で描かれたものとすれば、本件白バイの損傷に対応する路面擦過痕がほとんど存在しなかったことになってしまう。
       三日月型の痕跡やL字型の痕跡のように、本件擦過痕群
イメージ 2


以上によれば、本件擦過痕群には大慈彌鑑定のいうスクレープ痕が含まれている可能性はあるものの、三宅鑑定書意見書によって、本件擦過痕群が白墨で描かれるなどしてねつ造されたものであるという合理的な疑いが生じるとはいえない。

(4) 本件タイヤ痕の現場でのねつ造について
 ア 三宅鑑定書意見書は、本件タイヤ痕は、現場で液体を塗布してねつ造された疑いがあると指摘し、その根拠として、主に次の点を挙げている。

(ア)先端部の濃度が異常に濃いこと

(イ)その濃い部分がタイヤ痕の中心部からずれていること

(ウ)複数の写真を比較すると、その濃い部分の濃度に差があること


(エ)拡大写真を見ても、路面にゴム片が確認できず、液体が浸み込んだようにみえること


(オ)ブレーキ痕であれば、タイヤの溝を示す空白部分があるはずであるが、本件タイヤ痕にはそれがないこと
 


 イ 検討するに、(エ)については、三宅鑑定書は、添付図10 (本件夕イヤ痕の写真の拡大写真)のABCDの箇所に液体が浸み込んだような痕跡があるというが、液体が浸み込んだようなという結論を述べるのみであり、図10を見ても、そのような痕跡であるかは不明である。
イメージ 1

添付図11Aの本件白バイから漏れたオイルが浸み込んだ路面の写真と比較しても同様である。

 また、三宅鑑定書は、添付図10の写真からも、その顕微鏡写真(添付図11C)からも、ゴム片が確認できないというが、真正のタイヤ痕の写真又は顕微鏡写真においてゴム片が確認できる場合との比較はなくその見解の根拠が具体的に示されているとはいえない。

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