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【俳句もどき】

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【俳句もどき】春二題

【俳句もどき】春二題

春雷め 澄ました顔で 晴れわたる
春雷め 驚かせやがって 今いずこ

花びらで 桜化粧の 川面かな

 最近、仕事と競馬に追われ、ボイスレコーダーの整理をしていなくて、まとめて今整理中。思いついた【俳句もどき】らしきものも、ちらほら。

 だいぶ以前のものだが、春のあいだにアップしておきます。

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東洋大学「現代学生百人一首」入選作品100首

 またこの季節がやってきた。朝日新聞の天声人語でも取り上げられていた「東洋大学「現代学生百人一首」入選作品100首」が発表された。以下、独断で好みの作品を取り上げてみた。

震災で採用増える公務員少しうれしい自分に嫌気
 北海道帯広農業高等学校 大石 怜央

顔知らぬ名前も知らぬ人達に生きててほしいと願った三月
 山形県立真室川高校 門脇 優衣

冬の日に共に歩いた雪の道歩幅を合わす君はもういない
 千葉芝浦工業大学柏中学校 雨宮 佑弥

老犬の温かな身に顔うずめ命の音聞き涙あふれる
 東京都 足立区立第十一中学校 川井 月

飲みかけのラムネのビンを傾けるガラスのなかで揺れた夏空
 東京都 女子学院高校 山内 志織

田舎からカボチャが届くふっくらと祖父母の丸い背中のような
 東京都立大泉桜高校 北原 奈菜

満員のバスで微笑む赤ちゃんがみんなに渡す笑顔のバトン
 東京都 明星学園高校 下内 あかり

少しだけ独りの時間が欲しいからあえて乗り込む各駅停車
 東京都 早稲田大学高等学院 小林 孝平

いつの間に大人と呼ばれる歳になりあたしはわたしに置いてかれてる
 東京都 日本女子大学 結城 舞子

高望みすればするほど席がなく就活帰りの満員電車
 静岡県 県立浜松大平台高校 藤野 恵美

駆け寄られ「せんせい、あのね」と言われたらさらに高まる保育士の夢
 愛知県 光ケ丘女子高校曽山 真帆

不器用な一人娘の親孝行末期まつごの父へのガトーショコラ
 大阪府 関西大学第一高校 井上 智子

十五夜に雲の海から出た月を必死で取り合う街のビルたち
 大阪府 清風高校 池田 俊幸

「受験生」と呼ばれる時が来る前に会っておきたい本気の自分
 広島文教女子大学附属高校 小塩 里緒菜

庭のかきおいしくなれと小鳥達やさしい声のおまじないだね
 茨城県 石岡市立石岡小学校 池田 明純

澄んだ川ささ船そっと置いてみた儚く終わった小さな旅路
 埼玉県コロンビアインターナショナルスクール 長谷川 莉沙

雨を行く新幹線の窓ガラス走れ走れ雨つぶねずみ
 神奈川県 川崎市立鷺沼小学校 小林 真夕

もようまでしまに巻いてる貝ひろい海のかけらとポケットにいれた
 広島県 福山市立南小学校 中田 光紀

第25回東洋大学HP参照(「現代学生百人一首」入選作品100首および小学生の部10首発表)
http://www.toyo.ac.jp/issyu/nyusen25_2012_j.html

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【俳句もどき】冬本番来る

【俳句もどき】冬本番来る

またサイレン 来たぞ今年も 極寒期
清めの塩 見上げた先に しめ飾り

 昨晩から、あちこちでサイレンが鳴り出した。救急車のそれである。急に冷え込むとの予報通り、ぐんぐん冷え込んでいくのが体感できる。

 案の定、お年寄りが体調を崩されたのだろう。昨晩だけで3回も耳にした。私の父が2月、母も12月末に亡くなっている。冬を生ききるというのは、そうたやすいことではないのかもしれない。還暦を過ぎた私たち夫婦にとっても気をつけ過ぎるということはないのだろう。

 そんなことを思っていると、マンションの玄関ドアの前の盛り塩が目に入った。やっぱり寒さ本番を迎え、親族のだれかがお亡くなりになったのだろう。

その宅の玄関先にはしめ飾りが飾られている。めでたい松の内(一般には1月7日までだが、気分は小正月(15日)までかな)での不幸はなんとも気が重い。

日本語は助詞が難しい。「玄関○ 清めの塩○ しめ飾り」この3語が目に入ったのだが、これをどう並べ、どの助詞を使うかで悩む。挙げ句、助詞を使わずに・・・・これでいいの?

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【俳句もどき】満月に ゑびすの幟(のぼり) 冬木立

【俳句もどき】

満月に ゑびすの幟(のぼり) 冬木立
箒目(ほうきめ)に 誰(た)が無頼漢の 足跡ぞ

 毎日参る垂水神社だが、ひときわ華やかなのが垂水戎。早朝は、満月が西の空に傾く。それでも月の光に、色とりどりのゑびすの幟(のぼり)が映える。
 足元には、枯れ葉を落とした冬木立の陰がくっきり。カラフルな幟から一転、モノトーンの冬木立の陰がなんとも急に寒さを感じさせた。

 奥の不動尊へと続く境内は、掃除が行き届いている。いつも、4人の方が朝早く(というよりも深夜3時頃)からお務めされている。

 いつも、その境内の掃除した後すぐの落ち葉一つない参道を歩いている。一番風呂に入る気持ちよさと申し訳なさを感じながら。

 ところが、今朝は、その箒目(ほうきの後)に足跡がつけられていた。何か、その足跡をつけることが、傍若無人な行為のように思えたのだ。いつも私がこんなふうにつけているのかと思うと、改めてもう少し優しく歩きたいと思った。

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【俳句もどき】法隆寺にて4題

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【俳句もどき】法隆寺にて4題

目を閉じると 千三百年の 木の香り
目に香る 木の優しさや 伽藍かな
夕焼けが 歴史色に染める 法隆寺
柿食う間に 帳が下りる 法隆寺

 毎月の墓参で、必ず降りる西名阪「法隆寺インター」なのに、法隆寺の場所すら分かっていない。「一度、法隆寺に行ってみいひん?」という姉の言葉で、帰りに寄ることになった。アイフォンをナビに、なんとか3時過ぎに到着。

 まず、入った瞬間に、伽藍が千三百年の重みと優しさで出迎えてくれる。この重みと優しさは、木造の落ち着きから来るものだろう。子どもの時に一回来たきりで、その時に、この「木の色」を「歴史色」と表現したことを覚えている。半世紀ぶりに来て、やっぱり「歴史色」としか表現できないのはなんとも情けないことである。

四天王寺の伽藍とよく似ている。広い回廊に囲まれ、中央に、金堂と五重の塔が並んでいる。回廊のエンタシスの柱が色あせ、くすんだ木の肌が歴史を感じさせている。大きく息を吸い込むと木の香りがする。そう思わせるのは、目から入ってくる印象が五感を刺激するからである。建立時の姿は、四天王寺のようだったろう。戦後再建された四天王寺の回廊は、朱色の柱に漆喰の塀である。

回廊の向こうには、空と緑。千三百年、五重の塔は、同じ景色を見てきたのだろう。建物だけではなく、斑鳩の里が、そのまま生き続けているのである。だからこその重みであり、優しさなのだ。周りがビルに囲まれている京都の東寺や大阪の四天王寺ではそういうわけにはいくまい。

宝物殿には、玉虫厨子をはじめ、見どころ満載であった。ゆっくり見ていたので、夢殿まで走るように急いだ。なんとか間に合ったが、駐車場についたときは、もう店がしまっていた。このあたりは、5時になると、一気に夜を迎える。

私よりもゆっくり回っていた妻と姉が駐車場にのんびり帰って来た。法隆寺の拝観が5時までなら、いくら前払いとはいえ、普通5時過ぎまで店はやっている筈である。ところが、5時になるとみやげ物店の電気が一斉に消える。

私たちが、家路についた時は、もう帳が下りていた。

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