堀内、中畑、江本…“大物”プロ野球OB、共倒れのワケ !!
堀内、中畑、江本…“大物”プロ野球OB、共倒れのワケ!!2010年7月13日 17時0分 (ZAKZAK/夕刊フジ) 巨人、阪神大物OBトリオの参院選落選ショックが球界を見舞っている。元プロ野球選手4人が立候補し、当選したのは秋田選挙区候補として“ドブ板”に徹した石井浩郎氏(46)=自民党=だけ。全国的人気を当て込んで比例代表候補として出馬した元巨人の堀内恒夫氏(62)=自民党、中畑清氏(56)=たちあがれ日本、元阪神の江本孟紀氏(62)=国民新党=はそろって落選した。誤算はどこにあったのか。ハシゴを外された格好の3人の今後は−。
堀内氏は12人が当選した自民党の比例で13位。中畑氏はたちあがれ日本の比例で唯一の議席を獲得した元総務相の片山虎之助氏に次いで2位。いずれも“次点”にあたる惜敗を喫した。
2期12年の参院議員経験のある江本氏は、「向こう(他のスポーツ界出身候補)は育成選手、私は即戦力」とアピールしていたが、国民新党自体が獲得議席0に終わり、涙を飲んだ。
とりわけ意外な落選となったのが堀内氏。出馬にあたっては、自民党の二階俊博衆院議員が「読売グループの総帥の渡辺恒雄主筆(巨人球団会長)から『絶対に、堀内さんに万が一のことがあってはならない。しっかりお願いしたい』と言われた。お願いなどめったにする人ではないのに…目の中に入れても痛くないほどなのだろう」と明かしていた。政界に隠然たる影響力を持つといわれる渡辺会長自身、「当選確実だろう。(堀内氏には)応援するから頑張れ(と伝えた)」と太鼓判を押していたのだ。
もっとも堀内氏の場合、持ち前のスター気質があだになったとみる向きもある。「野球選手時代は人に頭を下げるのが嫌いだったし、自分からは握手をしなかった。選挙ではすべてが逆、苦手なことをやらなきゃいけないんだよな」。堀内氏自身が選挙期間中にそうこぼしていた。
親しい関係者は「遊説中も時々、有権者と握手をしていながら視線はそっぽを向いていたり、せっかく『堀内さん、こんな田舎まで来てくれたの〜?』と声をかけられたのに、耳に入らなかったのかシカトしてしまったり」と明かす。
さらに、「V9時代のスター選手は、自分からファンサービスなどしなくてもチヤホヤされたし、ONは別格として、その他の選手の間ではむしろ『スターたるもの、あまり自分からファンに近づいて安くみられるのもよくない』という考えが幅をきかせていた。選挙では、“何か感じ悪い”と思われるのが致命的なイメージダウンにつながる。堀内さん自身そこを自覚して気をつけてはいたのだが…」と指摘している。
対照的に、現役時代から過剰なまでのパフォーマンスを得意としていたのが中畑氏。こちらは、当初から1議席獲得できるかどうかとみられていた、たちあがれ日本からの出馬で、周辺からは「仮に明るいイメージの中畑が民主党や自民党から出馬していたら当選していたのに」と無念の声も漏れる。実際、中畑氏が獲得した11万1597票を民主党や自民党の比例に当てはめると、当選圏内ではある。
ただし中畑氏自身、「(他の党からは)誘いがなかった」とジョーク混じりで明かす一方、「ヤワラちゃんも堀内さんも、党は違っても目指すものは同じ。一緒に仕事ができたらいい」と、党派性を打ち出しきれなかった。
「比例に元プロ野球選手が3人も立候補したことで票を食い合って共倒れになってしまった」(堀内氏の選挙関係者)との見方もある。だが、政党サイドが期待したほどには、“元プロ野球”の看板に集票力がなかったのも現実か。「今の若い人たちには、堀内、中畑、江本と言ってもわからないのかな」とは球界関係者。
既に野球も政治も語れる評論家としてポジションの定まっている江本氏はともかく、堀内氏と中畑氏の今後は不透明だ。
古巣の巨人で原監督の長期政権化が予想され、中畑氏が街頭演説で「巨人軍の監督の芽がなくなったから政界に進出するのではないかといわれていますが…正解です」と笑わせたのは、シャレになっていなかった。
それどころか、ある球界OBは「堀内も中畑も出馬した時点で、今後プロ球団のユニホームを着る可能性は消えたんじゃないか。球団を持っている企業はどこも特定の党の色が付くことを嫌がるから」と指摘する。
リスクを背負って政界に活路を求めた挑戦は失敗。くしくも古巣の巨人が先週末に失速し、リーグ4連覇へ雲行きがあやしくなってきただけに、堀内氏や中畑氏が来季監督候補に名乗りをあげるなんてことは…ないか?!
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