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小哲がまだ生まれてもいない、小太郎がまだ幼稚園児の時、珍しく夫が丸々1週間のお休みが取れたので、車で高速を使わずどこまでいけるか、という具体的には何も決めていない東北旅行に行きました。
ほとんどひたすら車に乗っているだけか、ちょっと降りて観光するだけの繰り返しの中、電車好きの小太郎のために乗った三陸鉄道。
夫は車で下車駅まで行き、私と子ども達だけ乗りました。
無人駅にワンマン式の第三セクターの電車の料金の払方がよく分からすにおたおたしている母に、若い運転手さんが車内で親切に教えてくれました。
運転手さんと直接話せる電車に小太郎はわくわく。
下車駅の陸橋の上から発車を見送ろうとしていたら、同じ運転手さんが見上げて会釈をしてくれました。
東京では運転手さんが会釈をしてくれたという経験のなかった母子は大感激。
震災の報道を見るにつけ、あの運転手さんは無事だろうかと考えます。
三陸鉄道の線路は、車両もろとも流されて、無残な姿になっていました。
第三セクターであったことを考えれば、今後の存続も危ぶまれると夫は言います。
あののどかな風景の中を、乗客とふれあう運転手さんの運転するあの電車が、またのんびり走っている姿をもう一度見れる日をせつに願ってやみません。
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