メールという名の逃避
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・・・気が滅入ってきた。電話しようかな。何気に、フツーに。 |
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・・・気が滅入ってきた。電話しようかな。何気に、フツーに。 |
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連絡、来ないし。川崎まで追いかけたのに、あんなに会いたくてたまらなかったのにあたしは甘えることも素直になることもできなくて、結局は困らせただけだった。原因はわかってる。痛いぐらいにわかってる。このまま終わるのか、ひょっこり連絡があるのか。全然、予想もつかない。意味不明なメールが(それも他機種からのRe:つきで)来てからもう2週間が過ぎた。レスもない、一方通行のメールも、もう疲れた。割り切ってなんでもない顔を続けていくことに息苦しさすら感じ始めた。ここいらで終わらせた方がいいのかもしれない。5年も追いかけて返ってきた返事はフェードアウト。波乱万丈すぎて笑えない。「Over〜」ももう書けないかもしれない。リアルでこんなにダメダメなのに分身を代わりに結ばせてあげれるほど人間ができているわけじゃない。あれを書いていたのはそこそこリアルの生活に望みがあったからだ。江坂でのこと、それがあったからまだ強くいられた。引っ越しの日、朝から電話をくれたあのときのことを思い返して大丈夫だなんて無謀なことを考えてみたりもした。大丈夫なんて、一瞬にしろよく言えたもんだと・・今ならそう思う。必死になって、何かにすがりついていないと不安でどうしようもなくなっていたあの頃はそんな冷静な判断さえできなかった。体温も匂いも声も髪も何もかも。いつかは自分だけに向けてほしいと願った笑顔も。
今ならわかる。全てがまやかしで、退屈しのぎであたしはただの遊び相手だったのだと。5年間、認めてしまうのが悔しくて心のどこかにしまい込んだ感情が今、やっと堰を切ったようにあふれ出す。近くにいない、ただそれだけで自分がこんなに簡単に諦めようとしているのが可笑しい。泣くことも怒ることもできはしない。そんなものは1年前のあの日に比べたらとても小さな感情だからだ。あの時、成功していたなら・・彼は私の事を忘れずにいてくれただろうか。あの自尊心の高い彼は涙を流してくれただろうか。 馬鹿げた考えだ。たとえ私が何をしても彼はここにはこない。この手が合わさることはおそらく、もう二度とない。 好きな男に、5年も追い続けたその男に気持ちを伝えることなく諦めようとしている。言ってしまえば仲間として会うこともできなくなる。大切なあの仲間と過ごすかけがえのない時間、もうあまり残されてはいないだろう、その時間だけはどうしても手放したくはない。1年か2年か・・・長くは続かない幸せを、年に数回の楽しみを自分から放棄するのだけはまっぴらだった。 それに・・・多分、会いたいのだ、まだ。どんな状況であろうと、もう過去のようになれないとしてもその姿を見ていたいのだ。どんな人とも違う、自由を纏った彼の姿を、己に真っ直ぐまその姿を。けれど、彼に最愛の人ができたときわたしは笑っていられるだろうか。あの時と同じ、どこにもぶつけられない昏い想いを抱いていくのだろうか。次はきっと離さないだろう、誰かを好きになったら真っ直ぐなあの人のことだから。 |
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寂しさ、弱さを隠さない彼がいとおしい。 |
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開設日: 2005/12/1(木)