海外旅行記と旅の写真集

旅とは、日常的な時間、空間から離れて、非日常的な時間、空間を楽しむことだ。

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京都散策

京都散策

京都は、これまでに五、六回行っている。だからめぼしい観光地や寺社、文化財は大体見ているが、町歩きはしてない。

85歳になって、もうこれが最後になるかもしれないクラス会を、京都で開こうということになったので出席してきた。一年半ごとに、関東以西各地で、回り持ちで開いていたクラス会は、毎回15名ほどの人数が集まっていたのに、今回はなんと5名だけ。自分たちの年齢を考えれば無理もない。

三時間とってあった宴席は、確かに盛り上がって大声の怒鳴りあいの状況だったが、話の中身は三十分分ぐらいしかなかったようだ。それというのももう歳、耳が遠くなって大声を上げなければ相手に伝わらない。三時間あれば、若い人たちなら莫大な情報が飛び交う。だが、耳が不自由では十分の一の情報量だろう。ただ疲れだけはその時間に見合ったものだったようだ。

だから翌日の、恒例の観光は取りやめ。みんな足が弱っているのと京都の暑さのためだ。高齢者には、坂道石段の多い京都観光は難行苦行。それにちょうどこの日は梅雨前線が日本海にまで北上して、高温多湿の空気が京都盆地に流れ込んできていた。

さてこうなると、夕方の新幹線を予約していたこともあり、また京都まで来て、宴会だけで引き返すというのももったいないので、博物館、美術館めぐりでもするかと思ったが、
あいにく京都国立博物館は休館日。その上もう一つ見たかった0000も休館日。

そういえば京都には何回も来ているが、まだ街歩きはしたことがない。四条河原町とか烏丸通とか、名前は知っていても、どんな町かはテレビで見ただけのイメージしか持ち合わせがない。

少し町歩きをしてみよう、写真にも撮りたい。十数年前になるが、清水寺に行くのに産寧坂から上がっていったことがある。その産寧坂が印象に残っていて、今の私の目で見た産寧坂を写真でとらえたい、そう思った。

イメージ 1


さすがに産寧坂を上がるには少々こたえるだろう、そう思って清水坂から上がっていった。

左に産寧坂を降りる分かれ道あたりから、清水寺の、総丹塗りの三重塔が見えてくる。六月末、この時期になると観光客には特に修学旅行生が多くなる。クソ熱い京都の夏を、高齢者は敬遠する。

イメージ 2

産寧坂は、坂を見下ろすアングルは、樹木が茂り過ぎてあまり様にならない。下から見上げることにした。多い時は、この坂全部が上り下りする様々な観光客で埋まって面白いが、今日は閑散としていた。

ところで産寧坂。私はこの呼び名と字の感じが好きでこう書いているが、三年坂という表記の方が一般的だ。

大同3年にできたから三年坂、子安観音の参道だったから産寧坂。呼び名には諸説あるが、この坂から転げ落ちたら完治するのに三年かかるから三年坂というのもある。ただ大同2年にできた二年坂もあるので、大同三年説が正しいのかもしれない。だが私はやはり産寧坂を取りたい。これが一番京都らしい。三年坂では詩情がない。

イメージ 3

坂の両側には、古いのれんの老舗が、思い思いの意匠を凝らした立てつけで軒を連ねている。そのたたずまいがいい。観光客の多い時には気づかないかもしれないが、店の主人か、石畳の歩道に打ち水をして、少しの間でも暑さを和らげようとしていた。

イメージ 4

こちらは二年坂だったか忘れたが、真っ白な陽の光が石畳に跳ね返る中を、修学旅行生たちが先生に連れられて精力的に歩き回っていた。神社仏閣もいいけれど、こういった昔の京都の風情が残る場所が私は好きだ。

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桂三枝
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