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日本人映画監督で唯一全米一位を達成した人気監督はだれでしょう。それは黒澤明でも宮崎駿でもなく、ホラー映画「呪怨」シリーズの清水崇監督でした。呪怨シリーズが大好きな僕は、ハリウッド版の新作「呪怨 パンデミック」にも大満足。早く次回作がみたいな。
【ストーリー】
東京のインターナショナルスクールに通う冴えない女子高生、アリソン(アリエル・ケベル)は、同級生のヴァネッサ(テレサ・パルマー)とミユキ(宇野実彩子)に連れられ、近所でも評判の幽霊屋敷に連れて行かれる。そこで想像もつかない恐ろしい体験を味わう。
一方、ハリウッド版の前作でただ1人生き残って入院したカレン(サラ・ミシェル・ゲラー)を迎えに、カリフォルニアから妹のオーブリー(アンバー・タンブリン)が来日する。姉のあまりの変わり方にショックを受けたオーブリーにジャーナリストのイーソン(エディソン・チャン)が近づき、カレンが放火した呪われた家の話しをする。
【感想】
呪怨は、99年にビデオ発売されたのが始まり。佐伯伽耶子(藤貴子)、俊雄親子が惨殺された家に2人の怨念がとりつき、その家に入ったものは皆とり殺されるというストーリーで、あまりの怖さが評判を呼び、03年に伊東美咲らが出演して映画化、04年にハリウッドで映画化されました。現在までビデオ2本、邦画2本、ハリウッド映画2本(本作を含む)があり、ハリウッドでは3作目を製作中。それぞれ異なったエピソードだけど、ハリウッド版の1作目は日本版のおいしいところをつまみ喰いしたような内容でした。ちなみにビデオ版はまだ売れてないころの栗山千明や市原隼人がチョイ役で出ていたりします。
シリーズの特徴は時間軸の異なる複数のストーリーが平行して進み、最初から最後までノンストップで脅かしまくるお化け屋敷のような映画であること。何をしようと伽耶子の呪いからは逃れられない。本作も冒頭のショッキングなシーンから、ラストまでひたすら伽耶子が襲いまくる。ところどころは日本版の内容をいれているものの、日本版のような襲い方をすると見せかけて、違うところから出てきたり、あるいは、日本版の脇役と同じ爺さん(谷津勲)が出ていたりと、遊び心もみせているし、伽耶子のルーツを探るというオリジナル部分もでています。
さらに、本作はパンデミック(感染)というサブタイトルがついているように、佐伯家を訪れた人は伽耶子の呪いに感染させられ、アメリカまで逃げ帰っても伽耶子がついてきて、呪い感染してしまう。ここらへん、レビューをみると「呪われた家と関係ない」と不満な意見も出ているけど、ビデオの2作目のラストでは、それを上回る内容だったので、ファンとしては満足。また、田舎の老女が英語がペラペラなのに疑問を持つ人も多いけど、長野や北海道の田舎で仕事経験のある僕からすれば、どんな田舎にも英語がしゃべれる人ぐらいいるので、田舎をバカにするなといいたい。
恐怖は笑いに通じるというのもこの映画の特徴で、僕も邦画の最初のころは文字通り、怖くて薄目でスクリーンをみていたけど、本作になると伽耶子の姿にもなれたのか「志村、うしろー」(ドリフのコントで幽霊が志村けんの後ろにでているが志村が気づかない)状態で、伽耶子の活躍に拍手かっさい。特にエディソン・チャンが襲われる場面は声をたてて笑いそうになりました。
最近はホラーでも小難しい理屈をこねくりまわして、ちっとも怖くないのがおおいけど、相変わらず一気呵成に襲いまくる伽耶子の勢いは、多少、ストーリーに矛盾があってもふっとばしてしまいます。今年のホラーで一番面白かった。僕は字幕でみたけど、吹き替え版はえらい評判が悪いので、見る機会があればぜひ字幕で。
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