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平日は時事ネタ、土日は映画の感想です

ネット時代のジャーナリズム論

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ネット広告費が雑誌を抜いた

 電通が20日発表した07年の日本の広告費で、インターネット広告が雑誌広告を抜き去りました。
 http://mainichi.jp/chubu/newsarchive/news/20080221ddq008020002000c.html

 ネット広告費は前年比24・4%増の6003億円。雑誌広告費は同4%減の4585円なので、かなり差がでました。テレビ、新聞、雑誌、ラジオを主要4媒体といいますが、ネットは雑誌、ラジオを抜いています。しかも先行している米国の状況をみると、今後も増加傾向は間違えないでしょう。

 一方、新聞は5・2%減の9462億円で2年ぶりに1兆円を切りました。このペースでいくと、2011年にはネット広告に追いつかれてしまいます。僕は広告局の人間ではないので、ではどうするのかという対策は思いつかないけれども、新聞に良質の記事を掲載することで、媒体価値を高め、ブランド力を上げるということでしょうか。

 僕のまえからの持論であるCGM(ブログなどネットを活用して一般市民が発信するメディア)と新聞の融合も、予想よりも早く進むかもしれません。

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今度は朝日、時事などがネットで連携

 朝日新聞、時事通信、日刊工業新聞の3社はビジネス向けインターネット情報サービス「キジサク」を4月1日に開始すると発表しました。
 http://www.nikkeibp.co.jp/news/flash/560642.html

 日本の新聞社は最新記事は無料で見られますが、過去記事は有料のデーターベースでしか見られないというビジネスモデルをたてています。米国などでは、そのへんも揺らいでいるみたいですが、日本では日経新聞の日経テレコンが有名で、毎日、朝日、読売などの過去記事も日経テレコンで検索できます。キジサクは日経テレコンより安いというのを売りにしているみたいですが、朝日や時事は日経テレコンに記事を提供しているので、それがどうなるのでしょうかね。

 新聞社のネット事業では、朝日、読売、日経の共同サイトANYが話題を呼んでます。けれども、「キジサク」で朝日は日経のネット事業のライバル事業を始めるわけで、そうすると、ANYによってネット部門すべてで連携するのかと思っていた僕のイメージは誤解だったということになります。ネット業界ではマイクロソフトが米ヤフーに買収を提案するなど合従連衡はしょっちゅうですが、新聞社のネット事業でもそうなっているということなのでしょうか。

 ただ、ビジネス向けニュースとなると、日経がやはり定番なわけであり、朝日、時事、日刊工の3社以外にも今後、東洋経済、帝国データバンクなどの記事が加わるとはいえ、コンテンツの内容的に日経テレコンにどこまで太刀打ちできるか、なかなか大変な気もします。

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あらたにすと読売不祥事

 朝日、読売、日経3社の共同サイト、「あらたにす」が1日からスタートしました。
http://allatanys.jp/

 各社の記事が比較できることがウリですが、今朝の1面記事に取り上げられているギョーザ問題など、どのマスコミでも報じているニュースであり、朝日だから、読売だからという比較をしても、正直、差がよく分かりません。

 さて、この1日に読売新聞の金沢支局の記者が「ネット情報だけ」で記事を作成したとして処分されました。
http://www.asahi.com/national/update/0131/OSK200801310022.html

 朝日の記事によると、読売の記者は金沢大の記事を書く際、当事者に確認せず、金沢大のホームページ上の情報や朝日コムの記事も参考にし、結果として誤った記事を掲載してしまったそうです。金沢大だけでなく「朝日コムを基にした」とあるのはちょっと情けない。昔と違い、簡単にコピペができるので、この記者も気楽に考えてしまったのでしょうか。昔は当事者に会って取材するようにと徹底されましたが、若い世代にはその意識が希薄になっている人もいるようで、ネット時代ならではの不祥事です。

 さて、「あらたにす」で見たいのは、このような当事者の不祥事があったとき、読売と朝日、日経では記事にどんな違いが出ているのか。こういうのを持っていったらアクセス増は間違いないと思うのですが、いかがでしょう。

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なぜ新聞社を受ける?

 元産経新聞政治部長の花岡信昭氏が、日経BPの連載コラムで、最近の大学生が新聞を読まないことを嘆いています。http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/column/y/91/index3.html

 その中で、ある新聞社の就職試験を受けた学生のエピソードを披露しています。その学生は面接で「新聞は要らない。ニュースはヤフーで読めるから」と話しました。そこで、「そのニュースはだれが取材し、だれがヤフーに配信しているか、知っているのか」と尋ねると、絶句してしまったそうです。

 そもそも、新聞社を受けるのに「新聞は要らない」と堂々というのは、ちょっと常識では考えられません。かりに、奇を狙った発言だとしても、新聞が要らない理由を理路整然と説明するだけの準備が必要で、あっけなく白旗をあげるというのは情けない。結果がどうなったか分かりませんが、恐らく落ちてしまったのでしょう。なぜ新聞社を受けたのか、問い詰めてみたい気がします。

 けれども、こういう学生が受験すること自体、若者の新聞に対するイメージがかなりマイナス方向に変わってきていることの現れかもしれません。

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映画監督の苛立ち

 映画監督の原田真人氏が自身のサイトでネット上の映画評に不満をぶつけています。新作映画「魍魎の匣」がネットで批判されていることの苛立ちです。


>日本人の劣化はいろいろなところで顕著だ。ネットの書き込みに見られる「映画ファン>の声」でも良識派は少数。席巻しているのは恐ろしくレベルの低い連中だ。…そういう>「縁なき衆生」に「一票の重み」を与えて増長させているネットとはなんなのか。

 精魂込めて作り上げた作品が、映画の知識も理解も不十分な(と原田氏は思っている)大勢からネットで批判される。客足にも影響するかもしれない。恐らく、原田氏と似た苛立ちは、マスメディアで情報発信を独占してきた人たちの多くに共通する感情でしょう。新聞社もネットで記事を揶揄されることが多く、僕自身も粘着された経験があります。

 けれども、ネットでの発言はそんなにひどいものばかりなのでしょうか。以前のエントリーで書きましたが99%がとるにたらないものでも1%でも、良いものがあれば、ネット全体の数からすれば、十分に良質な言論が担保できます。その99%の分に目を向けるか、1%に目を向けるかで、ネット上言論への考え方は違ってきます。これだけネットが発展したいま、マスメディアはどうやってそれと折り合いをつけるべきか。今年もそんなことを考えながら、この問題に取り組んでいきたいと思います。

 なお、ネットの影の代名詞のようにいわれる、2ちゃんねるの映画板で投票されていた2007年映画ベスト3は(1)パンズ・ラビリンス(2)ブラッド・ダイヤモンド(3)善き人のためのソナタ。ワースト3は(1)大日本人(2)トランスフォーマー(3)パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンドであり、「日本人の劣化」どころか、見識ある結果だと思いますが、どうでしょう。

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